タイガー、“土鍋釜”のおいしさを目指した少人数家庭向け炊飯器

~消費電力とスチームを抑える炊飯モードも
IH炊飯ジャー 炊きたてミニ JKO-G550

 タイガー魔法瓶は、少人数世帯向けのIH式炊飯器「IH炊飯ジャー 炊きたてミニ JKO-G550」を、12月末に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は44,100円。

 3合炊きのIH式炊飯器で、土鍋で炊くごはんのおいしさに近づけるために、内釜に“土鍋コーティング”を施した「5層遠赤特厚釜(2.5mm)」を採用した点が特徴。土鍋に含まれている素材を、金属釜の内側と外側の両面に加工することで、沸騰時に発生する泡がきめ細やかになり、ふっくらとした粘りのあるごはんが炊けるという。

 また、130℃の高火力で釜全体を加熱し、ごはんを芯からふっくらと炊き上げる「剛火(つよび)IH」機能も採用。加熱後は、米の糊化(α化)を促進する約110~115℃の“高温蒸らし”に移行し、炊き上げ後半で引き出したうまみをごはんに戻す仕様となっている。

内釜に“土鍋コーティング”を施すことで、沸騰時の泡がきめ細やかになり、ふっくらとした粘りのあるごはんが炊けるという高火力でふっくらとしたごはんを炊く「剛火IH」も採用

 炊飯モードでは、高火力による連続沸騰でごはんを炊く「白米メニュー」、白米メニューよりも時間をかけておいしさを引き出す「極うまメニュー」を搭載。さらに新モードとして、電気代を抑えて炊飯する「エコ炊きメニュー」も追加した。エコ炊きでは、本体外に排出されるスチームの量を、白米メニュー時よりも約30%省く効果もあるという(2合炊飯の場合)。

 本体サイズは232×322×181mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.9kg。最大消費電力は705W。炊飯1回当たりの消費電力量は132Wh、1時間当たりの保温時消費電力量は15Wh。年間消費電力は54kWh/年。炊飯メニューは白米/エコ炊き/極うま/早炊き/炊込み/おかゆ/玄米/GABA増量/雑穀米/おこわで、白米と炊きこみではおこげも選択できる。本体カラーはブラウン。

下位モデルの「JKI-H550」

 下位モデルとして、「IH炊飯ジャー 炊きたてミニ JKI-H550」も同時に発売する。希望小売価格は33,000円。炊飯容量はJKO-G550と同じく3合だが、内釜は土鍋コーティングがない「3層遠赤特厚釜(2.3mm)」で、剛火IHは搭載されていない。

 タイガーでは小容量タイプの新製品を発売する理由として、日本の平均世帯人数が微減傾向にあり、小容量タイプのマーケット拡大が期待されることを挙げている。







(正藤 慶一)

2011年12月26日 16:01