シャープ、明るくて光が広がるE26対応LED電球

~調光/密閉型器具対応のE17対応LED電球も
E26口金に対応した新製品のカットモデル

 シャープは、LED電球「ELM」のラインナップに、光が広がる全配光型のE26型電球と、調光/密閉型器具対応のE17型電球を追加した。価格はすべてオープンプライス。

 E26型は、昼光色相当の「DL-LA83N」と、電球色相当の「DL-LA64L」の2製品で、9月23日発売。店頭予想価格は4,500円前後の見込み。

 E17型は、昼光色相当の「DL-JA4AN」と、電球色相当の「DL-JA3BL」の2製品で、8月27日発売。店頭予想価格は3,000円前後の見込み。

 全配光型のE26型電球は、高輝度高効率のLEDデバイスを採用し、配光角が180度以上の同種製品では、業界最高の明るさを実現したという。昼光色タイプは白熱電球60W相当の820lm、電球色タイプは白熱電球50W相当の690lmとしている。消費電力は9.2Wに抑えられている。

 今回の製品では、「光拡散レンズ」を搭載し、効率的に光が拡散するようになった。また、ヒートシンクがスリムになり、電球カバーがヒートシンクより大きくなったことで、光が上に回りやすくなったという。

 密閉型器具にも対応するため、ペンダントライトやブラケットライトなどに適するとしている。

 E17型は、調光器対応モデルながら、独自のLEDデバイスの採用と、高密度実装による電源回路の小型により、コンパクトなサイズと明るさを実現したという。調光器対応モデルは、消費電力が大きく暗くなりがちだが、消費電力は4.6Wと小さく、発熱も少ないため密閉型器具にも対応する。昼光色タイプは白熱電球40W相当の460lm、電球色タイプは白熱電球25W相当の390lmとしている。

 発表会場では、東日本大震災以後にLED電球の売れ行きが伸びたことについて質問があった。業界全体としては、震災以前の2~3倍程度の売れ行きになっており、シャープも好調であるという。ユーザーは、とくに年齢や性別によるばらつきはなく、幅広い層にまんべんなく売れているという。また、新築での採用よりも、既存の白熱電球などの置き換えの方が多いとされた。

 また、低コストなライバル製品の登場については、安心して購入できる品質と、技術による差別化で対抗できるとされた。なお、今回の製品はすべて製品寿命が4万時間とされている。これは一般的に用いられている、70%の照度が確保できる設計値であると説明された。なお、部品別の寿命ではLEDではなく、基板上の電解コンデンサがもっとも短いと明かされた。

E26の新製品左が新製品、右が従来機種。新製品の方が光が広がっているE26口金対応の新製品は、光が広がり、かつ、明るいと謳う
光の拡散はレンズを使用する。また、ヒートシンクをスリムにして光が回りやすくした右の写真に注目。従来機種ではシェードの上部が暗かったが、シェード全体が明るくなった密閉型器具にも対応する
E17の新製品。左の2つは下のツマミで調光できるようになっていたE17口金の新製品は、調光/密閉型器具対応。しかも高効率で明るいと謳う口金が1mスリムになり適合器具が増えた





(伊達 浩二)

2011年8月5日 19:18