山形県の節電社会実験は2度目も目標に達せず

~昨年比で12%の節電に留まる

 山形県が5月31日に行なった、節電社会実験の結果が公開された。この社会実験は2回目で、重点時間帯は13時から15時で、昨年同時期に比べ15%の電力削減を目標としていた。

 しかし、2回目の実験でも、昨年同期からの削減量は12%に留まり、5月25日に行なわれた第1回に続いて、目標には到達しなかった。

 今回の重点時間帯の消費電力は99.2万kWで、昨年同時期の113.2万kWに対して、12%の削減に留まった。また、実験前日の消費電力100.5万kWと、ほとんど差がない結果となっている。

 山形県の節電運動は、「ライフスタイルの見直しによる節電の実施」を挙げており、早寝・早起き・家族団らんによる健康的な生活を推奨している。しかし、2回連続の節電実験の目標未達により、より効果的な節電手段の提案や、いっそうの広報活動などが課題となってきた。






(伊達 浩二)

2011年6月1日 14:02