経産省、大規模停電回避のため緊急の節電を呼びかけ

~供給能力を大幅に上回る怖れ

 経済産業省(経産省)は、電力需要が予想を超えて増加しており、このままでは予測不能な大規模停電が起きる可能性があるため、節電に努力してほしいと呼びかけている。

 すでに東京電力は、計画停電を実施しているが、昨日を約400万kW上回るペースとなっている。需要のピークとなる18時~19時において、本日の供給量3,350万kWを上回る可能性がある。

 その場合、東京電力の管内において、予想しない場所で、予想しない時間、突発的な大規模停電が発生する可能性がある。

 経産省のトップページでは、「本日(3月17日)厳しい寒さにより、東京電力管内で大規模停電のおそれあり。これまで以上の節電にご協力お願いします。」という切迫したメッセージが表示されている。

 海江田経済産業大臣名で公開された内容は次の通り。

1)本日、厳しい寒さの影響により電力需要が急増しており、計画停電を最大限実施しているにもかかわらず、東京電力管内における電力需要は、昨日を約400万kW上回るペースで推移しています。(注)昨日の最大電力需要量は3,250万kW。

2)その結果、本日の供給力は3,350万kWであるところ、午前中のピークの電力需要量は3,292万kWとなっており、既に需給はギリギリの状況です。この状況が続けば、一日の電力需要がピークを迎える本日夕方から夜にかけて需要量が供給量を大幅に上回り、予測不能な大規模停電が発生する恐れがあります。

3)そのような不測の事態を回避するため、産業界及び国民の皆様には、特に電力需要がピークを迎える夕方から夜にかけてを中心に、最大限の電力使用の抑制、不要不急の電気機器の使用停止等、これまで以上の精一杯の節電への御協力をお願いいたします。

4)大変な御不便をお掛けしますが、皆様の御理解、御協力をお願いいたします。





(伊達 浩二)

2011年3月17日 15:06