エアコンや扇風機が人気、7月の家電出荷額は対前年16%アップ

 JEMA(日本電機工業会)は、2010年7月における家電製品の国内出荷実績を発表。国内出荷金額は、前年同月比で16.1%増の2,786億円と、2カ月連続のプラスとなった。

 製品別では、エアコンが同26%増となる1,307億円と、2ケタ増を記録。2カ月連続のプラスとなった。さらに、扇風機も同25.1%増の25億円と好調。JEMAではこの要因として各地で厳しい暑さが続いたことに加え、「昨夏の天候不順による反動増」もあるとしている。

 このほかの製品カテゴリでも、洗濯機(同13%増)、炊飯器(同12.9%)、掃除機(同10.7%増)、冷蔵庫(同9.5%増)と、好調なものが多くなっている。

 台数ベースでも、扇風機が前年同月比で29.3%増、エアコンが同24.3%増だったのをはじめ、洗濯機(同19.1%増)、炊飯器(同9.8増)、冷蔵庫(同9.6%増)、掃除機(同5.6%増)と、対前年を大きく上回るケースが多くなっている。冷蔵庫ではエコポイント制度の後押しにより、401L以上の機種が同15.5%増と、大型タイプが人気となっている。

 一方で、IHクッキングヒーターでは伸びが見られず、金額ベースで同4.7%減、台数ベースでも同1%減となっている。ただし、2口以上のビルトイン型に限ると、台数ベースで同0.7増と、5カ月連続でのプラスとなっている。

2009年8月からの国内家電製品の出荷金額の推移






(正藤 慶一)

2010年8月25日 17:46