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家電製品ミニレビュー
クイジナート「スロークッカー CSC-400JBS」

〜煮込み料理からチーズケーキ作りまで大活躍の「スロークッカー」
Reported by すずまり

煮込み料理に最適な電気調理器具「スロークッカー」

 今回ご紹介するのは、2007年秋に発売された、クイジナートの「スロークッカー CSC-400JBS」である。

メーカークイジナートサンエイ
製品名スロークッカー CSC-400JBS
希望小売価格15,750円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格15,750円


スロークッカー CSC-400JBS ステンレス製のボディと、黒い陶器ポットが高級感を醸し出している。ボディにも取っ手がついているので、持ち運びも簡単 背面の様子。電源コードは巻き取り式

 「スロークッカー」と聞いても、いまいちピンと来ない方も多いかもしれない。日本風にいえば「電気煮込み鍋」。アメリカではごく一般的で、一家に一台といわれるほどスタンダードな調理器具だ。スープや煮込み料理が得意で、朝、材料と調味料を入れておくとじっくりコトコトと煮込まれ、数時間後にはできている。

 「数時間って、そんなに時間かけるの?」と思うかもしれないが、煮込み料理の際、鍋が長時間ガス台を占有してしまう場面や、火のそばを離れられない状況を考えてみればいいだろう。「スロークッカー」は電気で煮込むため、ガスのように監視し続ける必要はない。つまり外出もOKなのである。煮込みの最中、子供や動物と戯れることもできるし、出勤前に仕込んでおけば、帰宅時にはアツアツのスープが食べ頃の状態でできあがっているというわけだ。寝る前に準備しておけば、朝食がすぐ食べられる。じっくり煮込むので煮崩れしにくく、なおかつ食材の中まで味がしみこみやすいというメリットもある。


2種類の加熱方法が選べ、8時間タイマーと保温機能つき

 「スロークッカー CSC-400JBS」の本体サイズは約365×300×250mm(幅×奥行き×高さ)で、全重量5.8kg。重厚な陶器ポット(調理最大容量約3L)のほかに、ガラス蓋、ワイヤーラック、タイマーリング(60Hz地域用)、取扱説明書(オリジナルレシピ集付)が付属する。

 使い方は至って簡単。電源プラグをコンセントに差し込み、陶器ポットに材料を入れ、ステンレス製の本体の内釜にセット。料理に応じて調理切替スイッチ(TEMP)で加熱方法を選び、タイマーリングを回して加熱時間(TIMER)を指定するだけだ。時間がくると自動的に保温状態になる。つまり、時間と調理温度が選択でき、調理後は勝手に保温して熱々状態をキープしてくれる。


手前はワイヤーラック(左)、60Hz地域用のタイマーリング、取扱説明書(レシピ付き)
陶器ポットは内釜から取り出せる。陶器ポットとガラス蓋は水洗いできる
ワイヤーラックをセットしてみた状態

 「調理切替スイッチ」は、調理用の「LOW」と「HIGH」、および電源が切れる「OFF」の3段階設定。「HIGH」と「LOW」の違いは、温度の上昇スピードだ。水から調理した場合を例にあげると、「HIGH」は2〜3時間で約99℃まであがる。一方「LOW」は、4時間ほどかけて90℃まで上げ、あとはゆっくりと最大99℃まで加熱するという仕組み。「LOW」は煮崩れしやすいもの、味がしみこみにくいもの用なので、それ以外は「HIGH」を選択する。

 これにより、煮込み用とはいっても短時間調理を目的とした器具ではないことが分かる。水から調理する場合、クツクツと言い出すまでに2〜3時間はかかるので、さっと煮て食べたいという料理には向いていない。どうしても時間を短縮したい場合は、調理開始までに加熱をスタートさせておくか、はじめからお湯を使う、ある程度煮込んでから移し替えるといった工夫が必要だ。

 連続加熱時間は「タイマーリング」で最大8時間まで指定できる。「ON」なら連続加熱となる。本体にセットされたタイマーリングは電源周波数が50Hz地域用なので、60Hz地域の方はあらかじめタイマーリングを交換しておこう。

 指定時間が経過すると、自動的に「WARM」ランプが点灯して保温状態になる。保温時の温度は60〜70℃。ただし、食材の粘性によっては80℃くらいにもなる。いずれにしてもアツアツ状態であることは間違いない。

 気になるコストは、HIGH(215W)で、電気料金目安単価1kWh=21円を基準にすると、1時間あたり約4.5円、8時間煮込むと36円となっている。


上段の「TEMP」は「調理切替スイッチ」。下段の「TIMER」は最大8時間まで設定できる 60Hz地域用のタイマーリング。目盛りの間隔が微妙に異なる WARMランプ(上)とCOOKランプ(下)

 「スロークッカー CSC-400JBS」で調理可能な料理は、スープ類、おでん、煮豆といった各種煮込み料理が中心だが、チーズケーキ、プリン、りんごジャムなども調理できるなど幅広い。スロークッカーだけに、調理時間はさすがにスローだが、どんなものができるのか実際に見て見るとしよう。

 今回試したのは、「ポトフ風スープ」「カレー」「豚の角煮」、および付属のレシピを参考に「おでん」「りんごジャム」「プリン」「チーズケーキ」の7種類だ。


いざ料理! まずはスタンダードな「スープ」から

材料と水と固形スープをドーンと入れて煮込む
 牛スジ肉、キャベツ、たまねぎ、にんじん、しめじ、じゃがいも、セロリで「ポトフ風スープ」に挑戦。野菜は大胆にカットし、水、固形スープをいれて「HIGH」で煮ること8時間。牛スジ肉は柔らかく、食感もトロトロに。野菜は芯までアツアツ。野菜を口にしたときはやけどしそうなほどであった。8時間も煮込んだにも関わらず、確かに煮崩れていないことにびっくり。スープに飽きたらそのままカレールーを投入し、カレーライスにしていただいた。忘れていても、気がつくとスープができているというラクチンさを初めて体験。

 加熱調理時は陶器ポットだけでなくスロークッカー全体が熱くなる。ステンレス製でクールに見えるが、迂闊に触ると大変なことに。小さいお子さんのいるご家庭ではやけどに注意が必要だと感じた。


8時間後
スジ肉が軟らかい!
カレーにすると、2度楽しめる

長時間煮込みならこれ!

 茹でこぼしから煮込みまで、すべてスロークッカーで行なってみた。まずは豚バラ肉のブロック、長ネギ(緑の部分)、生姜、ひたひたの水を入れて、「HIGH」で下茹ですること約3時間。これは水から行なうことを前提としたためだ。茹でた豚バラ肉を取り出し、水洗い。適当なサイズにカットして、あらかじめ用意しておいたゆで卵や大根とともに「HIGH」で煮込んでみた。煮込み時間は約8時間。蓋を開けてみると、がっつりと味の染みこんだ角煮が完成。

 個人的には肉が崩れるほどホロホロになるのかと思っていたが、思ったほどではなかった。むしろ、あまり長時間煮込みすぎると、肉本来の旨みが抜けて繊維感が強調されてしまうような気も。豚の角煮は奥が深い世界……。とはいえ、吹きこぼれもなく、長時間ガス台のそばにいなくていいというありがたさを痛感した。なお、下茹で時の脂の抜け具合は、圧力鍋と比較すると、若干少なめな印象だ。


茹でこぼしてカットした豚バラ肉と、ゆで卵、大根を入れ、水、醤油、酒、みりん、砂糖を投入
8時間後、角煮が完成
圧力鍋で作るよりは柔らかい肉質に

これからの季節にぴったりな煮込みといえば「おでん」

 長時間ゆっくり煮込む料理といえば「おでん」は欠かせない。チョット手抜きして、スープの素付きおでんセットをスーパーで購入。そこへ大根、にんじん、じゃがいも、ゆで卵を加えて、煮込むこと6時間。ここで、はんぺんとちくわぶを追加し、さらに1時間煮込んだ。トータルで7時間。ちょうど食べ頃で非常においしかった。大根も中まで均一に味がしみており、大満足の仕上がりだ。

 煮込んでいる間、部屋中におでんの匂いが立ちこめるため、その存在は忘れようにも忘れられないが、まったく煮込んでいる間は手がかからない。むしろ早く食べたくてのぞきに行なってしまうほど。なお、あまり保温しすぎると煮詰まって味が濃くなりやすいので注意しよう。


おでんの種とスープの素をいれて煮込み開始。6時間目にはんぺんとちくわぶを追加する
7時間後にはこの通り!

味のしみ具合もちょうどよい
大根は芯までいい色
あまり保温し続けると煮詰まってこのような状態に

煮込み系スイーツの代表格「りんごジャム」も手間いらず

 考えてみたらフルーツジャムも煮込み料理だ。取扱説明書に「りんごジャム」のレシピが記載されていたのでチャレンジ。リンゴを銀杏切りにスライスして、砂糖、レモン汁(既製品で代用)、水とともに陶器ポットへ。あとは蓋をして「HIGH」で待つこと4時間。クツクツと煮えてきてからは、部屋中にリンゴの甘い香りが漂ってきて、ちょっと贅沢な気分に。

 4時間後、蓋を開けてみると褐色に変化した艶めくリンゴの姿が。形はしっかり残っているのに、口に入れるとふんわりと崩れて行く仕上がり。自家製のコーカサスヨーグルトにトッピングしていただいた。


材料はたったこれだけ。左上からレモン汁、札、リンゴ、水
全部まとめて陶器ポットへ

4時間後、勝手にジャムが完成
ヨーグルトにのせて食べるとさっぱりしておいしい
たくさん作ってガラス瓶にストックしておくと便利

ワイヤーラックを入れれば蒸し器に。「プリン」も作れる

プリン4個分の材料
 通常の煮込み料理なら陶器ポットに直接材料を入れてしまえばいいのだが、陶器ポットに水100ccを加えて付属のワイヤーラックを入れれば、蒸し器に早変わり。そこでレシピに紹介されていた「プリン」に挑戦した。

 ここで先に注意したいのは、レシピに記載されている「グラニュー糖」の量に誤りがあること。405gとあるが、プリン4個分にこれは多すぎ! メーカーに確認したところ誤りであると判明。30〜40gをお好みで入れよう。

 カラメルソースを作り、レシピに従って材料を混ぜ、耐熱ガラスのカップに注ぐ。あとはワイヤーラックにカップをのせ、蓋をして「HIGH」で加熱した。レシピには「2時間」とあるが、初回2時間で試したところ加熱しすぎで大変なことに!(味はちゃんとプリンだったが)。どうも加熱時の材料の温度に左右されるらしい。


カラメルソースをしいた耐熱カップに種を注ぎ入れる
陶器ポットにワイヤーラックをセットし、水を100cc流し込む
カップを並べて、蓋をする

実はこれ、2時間後のプリン。表面が卵焼きのようで、明らかに失敗作!
味はよかったが、見た目が、大変なことになってしまった2時間プリン

 その後改めて試したところ、1時間程度でもプリンができた。作り始める前にスロークッカーに水とワイヤーラックをセットして、「HIGH」で1時間加熱を開始しておく。蒸し器の要領で、材料を耐熱ガラスに注ぎ込むまでにポットが温かくなるようにするのだ。そこへカップを入れ、蓋をする。加熱が終わる頃中を確認すると、固まっているのが確認できた。

 放置できるのがスロークッカーのよいところだが、煮込み以外の料理に用いる場合は、こまめに状態をチェックしたほうがよい。プリンの場合は、1時間を目安に様子をみながら時間を調整したほうがいいだろう。また、陶器ポットの保温力は侮れない。保温されると加熱が続くことになるため、忘れないようにキッチンタイマーも併用するのがコツだ。


慎重に1時間加熱で作ったプリン
中の仕上がりを比較

陶器ポットで「チーズケーキ」が作れる!?

今回使用したチーズケーキの材料。攪拌にはフードプロセッサー(テスコム TK50)を使用
 「鍋でチーズケーキ作り」である。まさかという気もしたが、レシピに従ってチャレンジしてみた(チーズの量を少々減らし、生クリームを加えるというレシピにはないアレンジも行なっている)。陶器ポットにワイヤーラックをセットするまではプリンと同じだが、水は使わないのがポイントだ。

 18cmのケーキ型に砕いたクラッカーを敷き詰め、材料を流し込んだら、陶器ポットに入れる。あとは蓋をして「HIGH」で3時間加熱。上部にヒーターがないため、オーブンで作るような表面の焼き色は望めないが、十分すぎるほどのチーズケーキが完成した。作りたてはやや柔らかいが、一晩冷蔵庫で冷やすと引き締まって食べ頃になった。味も申し分ない。鍋でチーズケーキを作るというユニークな経験ができた。

 このとき気をつけたい点が2つある。1つ目は底のはずれるケーキ型を使わないこと。これはワイヤーラックについた突起が、ケーキ型の底を押し上げてしまうからだ。このため、陶器ポットの中に具が流れ出してしまうことがある。かりに流出は防げても、ワイヤーラックから持ち上げた際、ケーキ本体が再び下に1cmほどずり落ちるため、側面が崩れる可能性が高い。

 2つ目は、ケーキ型の出し入れ用に、滑り止めのついたペンチのようなものを用意したほうがいいこと。写真をご覧いただければ分かる通り、指定の18cm型は陶器ポットギリギリのサイズなのだ。入れる際はまだしも、ケーキが焼けるほど熱くなった陶器ポットから取り出すのはかなり苦労する。ペンチでつまんで片側を持ち上げ、ミトンをつけた手ですばやく受け止めるとよい。

 この2点がクリア出来れば、おいしい手作りチーズケーキがアナタのものに。お勧めは、底がとれる直径15cmのケーキ型。ワイヤーラックの突起にも邪魔されず、陶器ポットからも取り出しやすくなる。


今回使用したチーズケーキの材料。攪拌にはフードプロセッサー(テスコム TK50)を使用 18cmのケーキ型に種を流し込む

様子をみながら3時間経過。チーズケーキの完成
ワイヤーラックから型を持ち上げた際、底が沈んでケーキ全体がずり落ちたため、側面はあまり美しくない。しかし、想定以上の出来に
スロークッカーで作ったとは、にわかに想像しがたいだろう

 以上、スロークッカーで調理可能な料理を試してみた次第。お菓子作りに慣れた方ならすでにお気づきかもしれないが、プリン作りに2時間、チーズケーキに3時間はさすがに長い。のんびり料理向きといったところだろう。


「スロークッカー」は日本に適した調理器具だった!?

 クイジナートサンエイによれば、かつて日本でも昭和30〜40年代に一度スロークッカーがブレイクしたことがあったという。現在では再び注目されつつあるとか。一方でヨーロッパでは、どちらかといえば圧力鍋が主流であると聞いた。

 実はスロークッカーは日本やアメリカに向いた調理器具なのだ。その秘密は「水質」。日本やアメリカは煮込みに適した「軟水」。一方、ヨーロッパはカルシウムやマグネシウムの多い「硬水」で、長時間の煮込み料理には適さないのだ。従って、必然的に「スロークッカー」よりは「圧力鍋」の利用率が高まるのだ。当たり前に使っている水だが、そんな秘密があったとは!

 お値段がやや高めなのは「外観をステンレスでくるむなど、デザイン性も重視しているため」とのこと。少々場所を取るのが難点だが、確かに高級感がある。ホームパーティなどで出しても違和感がない。煮込み料理が増える季節にぴったりのアイテムといえるだろう。ライフスタイルにあわせて上手に活用してゆきたいところだ。





URL
  株式会社クイジナートサンエイ
  http://www.cuisinart.co.jp/
  製品情報
  http://www.cuisinart.co.jp/product/csc.html

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2008/10/06 00:00

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