特別企画
超最速レビュー! 東芝、渾身の最新掃除機を家電アトリエで使ってみた!
2017年8月28日 07:00
東芝ライフスタイルが9月1日、まったく新しい掃除機を発売する。キャニスター型なのにコードレスという、新コンセプトのコードレスクリーナー「VC-NX1」だ。しかし、スティック型コードレスクリーナーが売れている今、なぜあえてのキャニスター型なのか。そこには、昭和6年に国産電気掃除機第1号を生み出して以来86年間、家事の負担軽減を目指して開発を続ける東芝ならではのあくなきこだわりがあるという。
となれば、気になるのがその実力だ。そこで今回、発売前の製品をお借りして、家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんにチェックしていただくことにした。するとそこには、あらゆるクリーナーを知り尽くし、自宅でも東芝のスティック型コードレスクリーナーを愛用するサリーさんをも唸らせた、3つの「あたらしい」があった!!
軽い力で掃除できる、操作感があたらしい!
VC-NX1は充電式のコードレスタイプのため、まずは充電台にスタンバイ。大容量リチウムイオン電池パックを搭載し、約5時間充電すると、最長約60分連続使用できる。掃除スタートは、ハンドルを引っ張るだけ。立ててあった本体がコロンと転がり、そのままスーッとついてくる。「これはスムーズ! 見た目はキャニスターだけど、サッと手を伸ばして使える利便性は、スティック型コードレスと同じか、それ以上ですね」。
使い始めてまず体感したというのが、ハンドルの軽さだ。普段から、同社のスティック型を愛用しているサリーさんだが、「昔に比べて軽くなったものの、手元にモーターや充電池など重心があるため、やはり重く感じるときもある」という。
その点VC-NX1は、モーターや充電池、集じん部が手元操作部から離れたセパレートタイプのため、手元にかかる荷重はわずか約520g。9月上旬に発売する、東芝のスティック型コードレスクリーナー「VC-CL1400」の本体重量(延長管やヘッド部分を除く)が1.4kgであることを考えると、その差は歴然だ。
だが軽く感じるのは、単に荷重の問題だけではないようだ。「ヘッドが自走式だから、力を入れなくてもスーッと前に進むんですよ。あまりに軽くて、指先だけでも掃除できちゃいますね(笑)」。
サリーさんによると、スティック型にも自走機能はついているが、そもそも手元が重いため、「前に進む力が強すぎると、引き戻すときに余計に力が必要になるので、自走力をセーブしている」とのこと。しかし、手元が軽いキャニスター型は、そこまでセーブしなくてもいいというわけだ。
すいすいとついてくる、そのカタチが新しい!
次にサリーさんが実感したのが、引き回すときの本体の軽さ。キャニスター型掃除機は本体を引き回すため、曲がるときや方向転換するときに、思うように曲がらなかったり、本体がひっくり返ったりすることも少なくない。
ところがVC-NX1は、急な方向転換をしても引っかかることなくスイスイとついてくる。そればかりか、ひっくり返っても、そのまま掃除できるという、「ダブルフェイススタイル」を採用しているのだ。
この取り回しの良さには、サリーさんも感心。キャニスター型は、ひっくり返ったり、引っかかったりすると、いちいち戻すのが面倒だが、「これならどんなに大胆な動きをしても、とことんついてきてくれるから、ストレスフリーです」。
さらに本体は引き回すだけでなく、高い場所や階段を掃除するときなど、手に持って使う場合もあるため、手に持ちやすいハンドルを設置している。しかも掃除する場所の高さに合わせ、ホースの向きも上下に変わる可動式のため、本体を持つ手の高さを変えることなく、低い場所も高い場所もラクに掃除ができるのは便利だ。
コードレスでもキャニスター。パワフルさがあたらしい!
VC-NX1の最大の特徴は、なんといってもキャニスター型ながらコードレスという点。サリーさんも「コードレスなら、掃除を始めるときや、部屋を移動するときにコンセントを抜き差しする手間が不要で、コードが家具に引っ掛かることもないので、効率よく掃除できます」とコードレスのメリットを語る。
その一方で、スティック型には手元が重かったり、吸引力が劣るなど、デメリットもある。そしてこれこそが、東芝がキャニスター型コードレスを開発した理由だ。吸引力については、自社開発した毎分最大約12万回で高速回転するファンモーター「ハイスピードDCモーター HD45」を搭載することで、「これまでにない吸引力を実現した」という。
サリーさんがこの吸引力を実感したのは、観葉植物の落ち葉を一気に吸い込んだとき。「葉っぱのような大きなゴミも一発で吸い込めました!」。
このパワフルなゴミ除去力を実現したのは、吸引力だけではない。ヘッドの内部の風の流れを改善し、さらに高い集塵性を実現したという「ラクトルパワーヘッド」によるところも大きいだろう。
ここが東芝らしさ! サリーさんのお気に入りポイントを一挙紹介
ここまで「VC-NX1」の新機能をチェックしてきたが、従来機に搭載されている東芝ならではの機能もしっかり継承されている。その中から、サリーさんが特に気に入っている機能を教えていただいた。
1つめが、センサーがゴミを見つけると、手元のランプが光る「ゴミ残しまセンサー」。ゴミが見えにくいじゅうたんや布団のゴミ、直接目視できないソファの下や棚の上を掃除する際も、センサーがゴミの有無を知らせてくれるものだ。
2つめが、延長管の先についたLEDライト「ワイドピカっとライト」だ。広く明るく照らしてくれるため、家具の下やすき間など、暗い場所のゴミも見やすくしてくれる。
そしてサリーさんが「これぞ東芝」と絶賛するのが、付属品を収納できる付属品収納バッグだ。本製品には、ふとん用ブラシをはじめ6つのアタッチメントが付属しているが、これらをまとめて保管しておけるよう、収納バッグがついているのだ。
しかも、ただ放り込むだけのバッグではない。ブラシ類は、内側にゴムベルトで留めて入れられるようになっており、ブラシがつぶれないよう配慮されているのだ。「機能とは直接関係ないのですが、こういったきめ細かな気づかいを見ると、東芝らしさを感じます」とサリーさん。
これからはキャニスター型コードレスクリーナーの時代!
以上、ひと通り使ってみた感想をお聞きすると、「まさにキャニスター型とコードレスの“いいとこ取り”したクリーナー。一度もやり直すことなく、ノンストップで掃除できたのはすごいですね」とサリーさん。ゴミが一度で吸いきれず、同じ場所を往復したこともなければ、本体が家具に引っかかったり、ひっくり返ったりすることもなく、「ストレスなく掃除ができた」と言う。
さらに、「新コンセプトでありながら、使いやすさと吸引力を両立した製品ができたのは、東芝が長年培ってきた技術があったからこそ。私自身、これからはキャニスターコードレスの時代だと言ってきましたが、実際に使ってみて、やはりこれからのトレンドになると実感しました」と、キャニスター型コードレスクリーナーの今後に期待を寄せていた。
ちなみに11月には、ダストカップのゴミを自動で吸引してくれるダストステーション付属モデル「VC-NXS1」も発売予定。こちらも要チェックだ。
協力:東芝ライフスタイル