やじうまミニレビュー

目指せ未来のピアニスト!? おもちゃサイズだけど本格的なミニグランドピアノ

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KAWAI ミニグランドピアノ

 拙宅のやんちゃ坊主も、早10カ月を迎えました。育児系の情報サイトによると、一人遊びの時間が増え、そろそろ音の出る物などもおもちゃとして良いとのこと。それならば! と、勢い勇んでおもちゃサイズのグランドピアノを購入!

メーカー名KAWAI
製品名ミニグランドピアノ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,792円

 届いてまず感じたのは、「本当に小さいグランドピアノだ!」という驚きでした。355×365×152mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約2kgのミニサイズながら開閉式の屋根や、それを支える突上棒もちゃんとついていて、見た目は完璧に小さいグランドピアノ。

 ポリスチレン樹脂でできているので、触った感じは少しおもちゃ感がありますが、軽さを考慮すれば全く問題ないどころかありがたいくらいです。

 本物のグランドピアノでは、屋根を開けると弦やダンパーが見えますが、このミニグランドピアノは、メッシュ状に穴が開いた金色の天板がはめ込まれてあります。そのぶん音は小さめで、屋根を閉めていると少しくぐもった音で物足りなさがありましたが、屋根を開ければ板があっても十分に大きな、広がりのある音が出ました。

本体。なめらかな流線を描いていて、本物のグランドピアノのよう
屋根を開けると金色の天板が現れる
突上棒も見た目は本物そのもの。でもポリスチレン樹脂製なので危なくない
鍵盤の数は25鍵。ピアノと思うと物足りないが、単旋律であればほとんどのメロディーをカバーできるので、子どもに歌を歌う時などにはこれだけあれば大丈夫
裏側

強度はしっかり、子供が乗っても壊れない安定感

乗っかっても壊れる気配なし

 強度もしっかりあります。まだ10カ月ということもあり、座って弾くというよりも乗っかってバシバシ、ベロベロの方が多い我が家の使い方でも、壊れる気配はありません。開けた屋根に全力で乗ってしまえば破損の危険はありそうですが、ちょっとやそっとのことでは大丈夫でしょう。

 屋根の開け閉めができるので、小さな子供も楽しそうに遊んでいます。軽いので、手を挟んでしまっても安心です。なお、屋根は大人が開けるのは簡単ですが、ピタッと閉まるので指を器用に使えない乳児には開けるのは難しいようです。これで一人遊びでの破損の危険はほぼないといえるでしょう。

 さらにグランドピアノっぽいと言えるのが、打鍵感。電池を入れて音を出すタイプのおもちゃと違い、しっかりと弾かなければ音が出ません。そのため、今でこそバンバン叩いて楽しんでいますが、初めて使わせた時には鍵盤を押す「スコッスコッ」という音しか出せませんでした。打鍵感がしっかりあるので、将来的に本物のピアノにステップアップしたとしても、違和感なく弾いてくれそうです。

理想的な弾き方。いつもこうあってほしいが……
だいたいこうなる
屋根の開け閉めができて小さな子供も遊びやすい。突上棒で屋根を支える点は1点のみなので、開閉具合は調整できない
屋根は軽いので挟んでしまってもへっちゃら

 最後に、肝心の音。サイズから言えば当然といえば当然なのですが、思っていたよりも1オクターブ高い音が出るので初めは少し驚きました。音自体は鉄琴のような澄んだ音色で、これも電子音と違ってとても好印象。音程の方は……少し高めのような気もする……? とはいえ耳に自信がないので、手持ちのチューナーで試してみました。

 440Hzのチューナーで試してみると、どの音を試しても+20程度高め。今後調律ということをしないであろうことを想定しての高め設定なのかな、と思います。絶対音感のある人には違和感のある音程かもしれませんが、全ての音がほぼ同じ程度高めなので、音と音の幅としては正しいといえるでしょう。

チューナーで確認。+20ほど高い
ここに体重をかけるとちょっと怖い
目指せ未来のピアニスト!?

 結論としては、大満足です! さすがはピアノの2大メーカーであるKAWAI製! サイズこそ違っても、ピアノであることは疑いがないですね。

 男の子でも女の子でもピアノを弾けるようになってほしい、音楽に親しんでもらいたい、という親御さんには大満足間違いなしのアイテムです。

福井 彩乃