やじうまミニレビュー

ホットケーキから木箱まで、“焼き印”で気持ちが伝えられるメッセージスタンプ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
バーニングメッセージスタンプ

 カフェで頼んだカプチーノに、さりげなくハートや木の葉のラテアートが描かれていて、気持ちがほっこりした、という経験を何度かした。それは絵のかわいさはもちろんのこと、それを描いてくれた店員さんのもてなしの気持ちが伝わってきたからだろう。

 今回紹介するのは、そんな作り手の気持ちを相手に伝え、日常をちょっと楽しくしてくれるユニークなアイテムだ。

メーカー名bessed(ビセッド)
製品名バーニングメッセージスタンプ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,324円

 この「バーニングメッセージスタンプ」はその名の通り、料理やお菓子などにメッセージを焼き付けることができる、いわゆる“焼きごて”。アルファベットや記号のレターチップを並べ、オリジナルのメッセージを作ることができるのだ。

アルミニウム合金のレターチップの数は101個。アルファベットや顔文字がつくれる記号、模様などがあるが、数字はない
ヘッドのサイズは、40×87㎜(縦×横)。2段になっていて、それぞれ7~8文字ずつ入る

パンケーキに文字を入れてみた

 さっそく、パンケーキに「GOOD MORNING」と入れてみることにした。まず、このアルファベットのレターチップを探すのだが、これが意外と大変。ひっくり返っているものもあるし、そもそも鏡文字になっているので、どこに何があるのか分かりにくい。

 また途中で気づいたのだが、アルファベットによって1つしかないものもあれば、3つあるものもある。そのため、まず書きたいメッセージに使うレターチップの数が足りるのか、確認してから取り組んだほうがよさそうだ。

101個あるレターチップの中からお目当ての文字を探すのに一苦労
なんとか途中まで見つかったが、最後の「G」が見つからない。どうやら「G」は1つしかないようだ

ガスコンロで約2分あぶるといい感じに

 レターチップの数の関係で「GOOD MORNING」は断念し、「BREAK FAST」と入れることにした。言葉が決まり、レターチップも見つかったので、はめこんでいく。

 ここで注意しなければいけないのが、はめるときは向かって右から左に、鏡文字になるように入れていくこと。逆さまにすると正文字に見える「E」や「B」、「M」と「W」などは要注意だ。

レターチップが落ちないよう、ループロックで右端を留める
レターチップを1枚ずつ入れていく。「B」や「E」は、逆さにすると正文字になるので、つい間違えそうになる
入れ終わったら、反対側もループロックで留める。上下の文字数を合わせるため、ハートマークを入れてみた

 続いては、このヘッド部分をガスコンロの火であぶる行程だが、これが少し怖い。直火であぶる怖さもさることながら、ヘッドや本体のバーがかなり高温になっていることを想像すると、万が一にも触れたりしないよう、かなり緊張した。

 取扱説明書では、あぶり時間の目安が分からなかったので、とりあえず1分間あぶってパンケーキに焼き付けてみた。ところが結果は、押し込んだ跡が残っただけ。そこで、さらに1分間追加であぶり、再び焼き付けてみると、今度はくっきり焼き印がついた。念のため、もう一度やってみたが、やはり2分間あぶれば、しっかり付くようだ。

ハンドル部分は木製で熱くならないが、本体バーが熱くなるため軍手の着用を
ガスコンロであぶる際は、レターチップにまんべんなく火が当たるように
まずは1分間熱したヘッドをパンケーキに押し付けてみたが……
焼き印というより、エンボスといった感じだ
1分追加し、計2分間熱したヘッドを押し付けると、今度は成功!

手軽ではないが、やってみると面白い

 続いて、オムレツに焼き印をつけてみることに。オムレツといえば、ケチャップをかける際に、つい文字や絵を書いてしまう定番料理(?)だけに、メッセージを入れるには向いてそう。今回は、「THANK YOU」と入れてみたが、やはりあぶり時間2分で、しっかり焼き印がついた。

久々に作ったオムレツ。フライパンに敷きついて、見た目が悪いのは見逃してほしい
「THANK YOU」は、下の文字が2つ少ないので、スペース用の無地と、「!」マークのレターチップを加えて上下の数を合わせた
2分間火にあぶり、オムレツに焼き付けると、ジュッという音と卵が焼けるいい香りが漂った
今度もしっかり焼き印がついた。オムレツがキレイだったら、もっと映えただろう(苦笑)

 この商品は、レターチップ探しから始まり、ガスで高温に熱する怖さ、もしかしたら失敗するかもしれない、ある意味一発勝負的な要素などがあり、正直気軽に使えるものではないかもしれない。

 それでも、ちょっとしたサプライズを考えたとき……例えば誕生日に「HAPPY BIRTHDAY」、お友達がきたときに「WELCOME」などのメッセージを入れて出したら、「わ?!」と嬉しそうな顔をしてくれる様子が目に浮かぶ。そんな粋な演出ができることを考えると、この価格は安いのではないかと思う。

最後にやってみたかったこと。木製小物入れに、名前を刻印してみた
ざ、残念!「MAKI」と入れたはずが、「K」の焼き目がうまく付かなかった

田中 真紀子