やじうまミニレビュー
入園・入学の名前付けの強い味方「もじピタ!」
by 田中 真紀子(2015/4/7 07:00)
入園・入学シーズンになるとお母さんたちの頭を痛めるのが、持ち物の名前付け。「鉛筆やクレヨンの側面は書きにくい」「クラス替えもあるし、油性ペンで直接書きたくない」「お弁当箱やコップの名前はすぐに落ちる」「テープライターは便利だけどコストが……」などなど、悩みはつきない。そこで今回は、書いた文字が落ちにくいという名前付けテープを試してみた。
メーカー名 | ゼブラ |
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製品名 | もじピタ! |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 618円 |
名前付けテープと聞くと「テープの表面に名前を書いて貼る」ものを想像する人も多いだろうが、それでは水に濡れたり、こすれたりするうちに薄れてしまう可能性がある。そこで発想を変え、表面ではなく粘着面に文字を書いてしまおうというのが、この「もじピタ!」だ。
普通、粘着面に文字を書くには、鏡文字を書かなければならないし、そもそもペン先が引っかかってうまく書けない。しかし、この「もじピタ!」は、まず別の場所に文字を書き、その上からテープを貼り付けることで文字を転写、結果的に粘着面に文字を書くことができるという。
このように手書きのテープが簡単に作れるうえ、粘着面に文字が書かれているので、洗剤を付けてスポンジでこすっても、そう簡単に落ちることはない。テープ自体もニチバンとの共同開発だけあって粘着力が高く、プラスチックはもちろん金属やビニール素材、紙など、布以外のさまざまな場所に貼ることができそうだ。
水回りのラベリングにも
この製品は水に強いので、例えば浴室で使うシャンプーやトリートメントの詰め替え容器のラベリング、水泳を習っているお子さんのゴーグルなどにもよさそう。わが家などは、浴室のシャワーの横に「水の出しっぱなし禁止」と書いて貼ろうかしら、と思ったりした。
なおペンは、専用品を使わないといけないが、現在のところ黒しかないため、貼る対象が黒や濃い色の場合、文字が見にくくなる可能性がある。今後、白色のペンが出れば、汎用性がさらに高くなりそうだ。ちなみにテープは筆記台の端までしっかり引き出し、テープの先を浮かせておかないと、テープが密着しすぎてはがれなくなるので要注意。これはすなわち、テープの粘着力の高さの表れだが、はがれなくなっては元も子もない。
このように1回に引き出す長さが決まっているとなると、文字数が少ない場合、前後のテープを切り捨てるのがもったいないと感じてしまう。しかし、そんなときは一度に2~3枚ぶんのテープを作ってしまうという手もある。
リーズナブルに名前付けができるツール
世間には、さまざまな名前付けツールがあるが、手書きできるラベルシールは水に弱かったり、テープライターは本体も専用テープも高価だったり、何かと躊躇する点が多かった。その点、もじピタ! は水に強いうえ、テープ1本で80枚弱の名前テープが作れるので(テープ1本6.3m、筆記台の長さ約8㎝)、コストパフォーマンスも高い。テープがなくなっても、1本216円で替え用が用意されているのも嬉しい。
筆者の子どもの入園・入学時には、このようなツールはなかったので、名前スタンプやテープライターを購入し、結構お金がかかってしまった。これらは大量の名前付け(例えば12本入りのクレヨンや絵の具など)には向くかもしれないが、ちょっとしたものなら、手書き感も味わえるこちらを使いたかった。