やじうまミニレビュー
掃除機で直接吸い込むから毛が飛び散らない「ペット用バリカン」
by 藤山 哲人(2014/3/26 07:00)
今回紹介するのは、アイリスオーヤマのペット用バリカン。でもただのバリカンじゃなく、切った毛が部屋に飛び散らないというアイディア商品だ。
メーカー | アイリスオーヤマ |
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製品名 | ペット用バリカン PB-40B |
参考価格 | 7,480円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 7,300円 |
さっそくウチのマルチーズの定吉君で、試してみよう。彼は、冬は寒い居間で寝ているので毛が長く伸びてしまいモフモフの白いモップ、もしくは白い仙人と化している。そのためバリカンで毛を刈ろうにも、絡まってしまうので、まずはブラッシングした。
セットには肉球がデザインされたブラシも添付されていて、犬も超気持ちよさそうだ。バリカンをかける前には、必ずこのブラシで毛をブラッシングしておかないと絡まってしまう。またブラッシングすると、毛玉のある場所が一目瞭然なので、バリカンする前に毛玉をほぐしたり切ったりしておくこと。
セットには、刃のすべりをよくする潤滑油や、刃に詰まった毛を掃除するブラシなども添付されている。さらに切れ味が悪くなったら、別売の刃先だけも購入できる。
なお我が家の定吉君は、毛が8cmぐらいまで伸びてしまっていたので、これに直接バリカンを入れるとブラッシングしたとはいえ絡まってしまう。そこで今回は、まず胴の毛をハサミでバッサリ5cm程度まで切ってからバリカンをかけている。
切った毛を掃除機で吸うから汚れない! 掃除機を離せるから怖がらない
準備は、付属のホースに、ホース変換コネクターを差し込む。これで、ほとんどの掃除機に対応できる。次にバリカンの動きをスムーズにする回転コネクターをホースに装着。さらに回転コネクターに吸い込みヘッドを取り付ける。これでホースを中心にバリカンが360度回転できる。
ホースを掃除機に取り付けたら、吸い込みにバリカンをセットして準備完了だ。
準備ができたら掃除機のスイッチを入れる。するとバリカンと一体化している吸い込みヘッドから空気が吸い込まれ、バリカンをペットにあてがうと毛が引っ張られピンとした状態になる。続いてバリカンのスイッチを入れると、アタッチメントの長さだけ残して毛が切れ、切った毛はそのまま掃除機に吸い込まれて、きれいにトリミングできる。毛の長さは1.5、3、6、9、12mmから、胴や頭などの部位に応じて調節できる。
バリカンの根元は360度クルクル回るので、ホースに引っ張られたり、絡んだりすることもない。またアタッチメントは、カチッとワンタッチで着脱できるので、胴、足、頭と部分によって取り替えも簡単だ。
掃除機の音を怖がる場合は、本体を部屋の外に出してドアを閉めるといい。掃除機のホースにバリカンのホースを連結しているので、長さが5m近くあり、ドアの外でも十分に足りる。これで掃除機のモーター音は小さくなり、ペットも安心してトリミングさせてくれるハズだ。
バリカンの電池は、内蔵式のニッケル水素電池となっていて、専用のACアダプターを使うと8時間で充電できる。なおマニュアルには表記がなかったが、およそ1,000回の繰り返し充電と思っていればいいだろう。
こうしてバリカンをかけること1時間で、白いモップの中から小さなマルチーズが取り出せた。ちなみに「耳とシッポの毛は絶対に切るな」奥さんと子どもからきつく言われているので、それ以外を刈ってある。
ペットサロンでトリミング(散髪)すれば、部屋が毛だらけになる心配はない上に、ぬいぐるみみたいに可愛いスタイルに仕上げてくれる。しかしウチのように、部屋に住んでいる野良犬、いや自由奔放に暮らしている独立心の高い犬の場合は、飼い主がバババッ! とカットするのがイチバン早くて安い。
問題は刈った毛が床に落ちるだけでなく、テッテッテッテと放浪して体をブルブルして動くので、毛が部屋一面に広がることだ。しかも飼い主の服やズボンに付くと、掃除機で吸ってもさっぱり取れないから困る。
でもこのペット用バリカンは掃除機に直結すると、切った毛が掃除機に吸い込まれるので、部屋がまったく汚れないので便利だ。
トリミング2回で元が取れるのでペット必須のアイテム
抜け毛が少ないマルチーズやテリア系、シーズーやトイプードルなどにはオススメのペット用バリカン。店でトリミングを頼むと、1回で5,000円前後するはずなので、2回もトリミングすれば、ペット用バリカン代のモトが取れる計算になる。
とくにオススメしたいのは、毛玉切りが怖い人。はさみで毛玉を切ろうとすると、皮膚まで切ってしまいそうで怖いという人は、バリカンを使うと安全にカットできる。また普段から短めにカットしておけば、毛玉にもなりにくい。
またペットをフローリングで飼っている場合は、足の裏の毛をカットしてやらないと、ツルツル滑って怪我をしかねない。足の裏はハサミで切ると凄く時間がかかるが、本製品を使えばハサミの半分以下の時間でキレイにカットできる。
今回は犬の中でも毛が細く柔らかいマルチーズの定吉で試した。歯の噛み合いが悪い安いバリカンだと、この手の犬種の毛がうまく切れないものもあるが、写真のようにキレイにカットできた。マルチーズの毛も切れるので、他の犬種でもスイスイとトリミングできるだろう。