やじうまミニレビュー

PCM竹尾「School Desk」

~机に落書きする気分が味わえる木目調のメモ帳
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


PCM竹尾「School Desk」

 瀬戸内海に浮かぶ小豆島に、映画『二十四の瞳』の撮影に使われた旧小学校が残されている。現在は映画村の施設の1つになっていて、実際に教室の席に座ることもできる。さっそくイスを引いて腰掛けてみると、久しぶりに味わう机の木の匂いが懐かしい。「机に落書きして怒られたこともあったなぁ……」なんて自分の小学生時代を思い出してしまう。

 今回紹介するのは、そんな懐かしさを味わえるメモ帳。PCM竹尾の「School Desk」は、メモ帳の表面が木目調で、まるで学校の木の机に書くような感覚を味わえるものなのだ。

 


メーカーPCM竹尾
製品名School Desk
希望小売価格840円
購入場所直販サイト
購入価格756円

  School Deskの商品説明欄には、「僕らが見たあの机は『白い紙』以上に自由でした。タイムマシーンが無くてもあの日に行ける机の柄。思う存分らくがきを楽しんで下さい。」と書かれている。先生の目を気にせずに、木目に好き放題落書きできるというわけだ。

 School Deskは、B4/B6/B7の3サイズがラインナップしている。私は会社のデスクにも置けるよう、1番小さなB7を選んだ。直販サイトでの価格は756円だった。

 B7の本体サイズは、128×91×19mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約130g。メモの表面は木目調だが、裏面は無地の白だ。下のページには分厚い台紙があるので、固い机の上でなくても、手に持ってメモが取れるようになっている。

文庫本よりもやや小さい背面。懐かしい教室の写真が印刷されている
メモ1枚1枚の紙質はしっかりしている下のほうのページには分厚い台紙がある

 メモの表面は、オレンジがかった木目調で、全ページが同じ柄だ。1枚1枚の紙は、メモ帳にしては厚めで、しっかりしている。書き終わったら、1枚ずつはがせるので、「あぁ、あれもやらなきゃな。これもあったな」と、思い浮かんだことを片っ端から書いていくのにちょうど良い。

 学生の頃は、「机に落書きしてはいけません」と言われるからこそ、落書きしたくなるもの。School Deskなら、机に落書きするかのような、背徳感も味わえる。

 もちろん普通のメモ帳と同じように、原稿のアイデアやイメージ、夕食のレシピや、仕事のタスク、買い物リストなどを書き留めることができる。買い物リストとして、出かける先に持っていってもヨレヨレにならないのは嬉しい。また、きれいな木目調を活かして、グリーティングカードにもなった。

メモの表面は、オレンジがかった木目調だ学校の机の前にいるかのように、気が引き締まるきれいな木目調を活かして、グリーティングカードとしても使えた

 ところで、メモ帳を使う時に気になるのが、ペンとの相性だ。School Deskは、表面が木目調で色が濃いぶん、普通のボールペンなどでは読み書きしにくいかと思ったのだが、実際に黒ボールペン(ZEBRAの「SARASA CLIP 0.5」)を使ってみると、それほど読み辛くなかった。自分ひとりで使うぶんには十分だが、当然、無地のメモ帳ほど見やすくないので、付箋がわりに使ったり、人に手渡すようなちょっとしたメモには不向きだろう。

水性の太いペンだと、インクが滲んでしまってよく見えなかったデスクの隅に置いて、思い浮かんだことをメモするのに使っている

 

  メモ帳の柄が木目帳という、ただそれだけなのに、School Deskを前にすると、なんだか色々書きたくなってしまうから不思議だ。子供の頃のような自由な発想が蘇ってくるとは言い切れないが、普段使っているノートや無地のメモ帳とは、一味違う気分が味わえることは間違いない。想像力を膨らませたり、アイデアを書き留めたり、使い道は自分次第で広がるだろう。

 学生時代、思う存分机に落書きしたかった方はもちろん、アイデアや企画の殴り書き用のメモ帳が欲しいという方にオススメだ。





2011年 9月 15日   00:00