やじうまミニレビュー
メタフィス「locus 3way pen」
メタフィス「locus 3way pen」 |
これだけ、パソコンやケータイが発達しても、紙とペンが手放せない。思いつきで図表やメモを書くことが多いのだが、紙はもっぱらA4のコピー用紙を使う。問題はペンだ。メモ書きの場合、いろいろアイディアを発展させたりするため、できれば鉛筆やシャープの方が望ましい。一方、仕事の書類には当然のことながら、鉛筆が使えないのでボールペンを使うことになる。シャープ、消しゴム、ボールペン。この組み合わせの多機能ペンを探していたときに見つけたのがメタフィスの「locus 3way pen」だ。
メーカー | メタフィス |
製品名 | locus 3way pen |
希望小売価格 | 5,250円 |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 同額 |
最大の特徴はそのデザイン。曲線基調の細い軸とボディに合わせて緩いカーブが付いたワイヤークリップ。決して派手なギミックはないが、存在感のある外観に、3つの機能を詰め込んだペンなのだ。メタフィスはXbox 360などのデザインで知られる、プロダクトデザイナーの村田智明氏が率いるブランド。シンプルな外観の中に、実用性のあるひねりが加わっているのが同氏のデザインの特徴。この製品の場合だと、丸っこいデザインなのに細い、ところがそれに当たるだろう。
化粧箱に入っている | 曲線を描くように加工されたクリップの部分がデザイン上のポイント | 細身のペンのため、軸の中の密度は高い |
カラーバリエーションは今回紹介するホワイトのほか、シルバーとブラックがある。
ボールペン、シャープともに芯径は0.5mm。消しゴムは2mmと細めのもの。軸を回転させてこれら3種の機能を切り替える。
実際に使って感じるのは、細いことのメリット。多機能ペンはどうしても太くなりがちで、持ちにくいことが多い。軸径9.4mmだと、ほとんど普通のボールペンと同じで、まったく多機能ペンであることを意識せずに使える。書き味についてもとくに不満はない。
ボールペン | シャープペン | 消しゴム |
もう1つ、軸径が細くて有利なのは、手帳のペンホルダーに収まりやすいこと。1本で複数の機能を持つマルチペンは手帳にぴったりだが、一般的な手帳のペンホルダーは軸径が11mmまでにしか対応しておらず、マルチペンは刺せないことが多いのだ。
不満もある。筆記用具はある程度の力を入れて握る製品のため、質感や動く部分の作り込みが重要なポイントになる。その点で言うと、外装や軸を回転させたときの質感は、5,250円の値段のわりには安っぽい。文房具の専業メーカーと比べるのはナンセンスかもしれないが、ロットリングやステッドラーなら3,000円の製品でも、もっとがっしりとした質感が味わえる。
とまぁ不満もあるが、基本的には「デザイン」で買う製品であることは間違いない。化粧箱に入った全体のパッケージングも含めて考えると、贈り物としても良さそうだ。一味違うマルチペンを持ちたい人に、薦めたい一品だ。
2009年 6月 17日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです