やじうまミニレビュー

米とぎの手順を1台でこなせる、1~2合用の洗米器

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
曙産業「米とぎ侍」

 美味しいご飯を食べるのに欠かせないのが、正しい米とぎだ。この米とぎを簡単に行なえるのが曙産業の「米とぎ侍」だ。キリッとした目つきの顔に加えて、「ちょんまげ」のような取っ手部分がユニークなこの製品を使えば、米を手早く簡単にとぐことができる。

 一般的に炊飯器で米を炊く場合は、(1)計量カップで米の分量を量る、(2)ボウルで米をとぐ、(3)水を切るという3つのプロセスをこなさなければならないが、「米とぎ侍」を使えばこれらの行程を1台で済ませられる。

メーカー名曙産業
製品名米とぎ侍
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,077円

 本体のサイズは112×111×166mm(幅×奥行き×高さ)で、材質は耐熱温度120度のポリプロピレンを採用。本体のカラーは、赤、黄、青の3色から選択できる。上部のフタは、すべて“侍”の顔が描かれている。今回は、赤の米とぎ侍を選んだ。

パッケージ
“侍”のフェイスデザインを採用したフタ

 このフタには2カ所のロック機構があり、“侍”の胴体部分にあたる本体にかぶせて固定できる。一方、本体は、細長い切れ込みが入ったザルで、米全体がこすれ合いながら動くように水の流れを起こすため、特殊な形状になっている。このおかげで、しっかり洗米できるという。

ロック機構を装備
フタを取り外したとこと
特殊な形状のザルが、米全体がこすれ合う水流を起こすという

 “ちょんまげハンドル”といわれる取っ手の付いた透明なフタは、裏返すと計量カップとして使えるので便利だ。フタの内側に付いている目盛りで1合となっているので、これで、1合または2合分を計量して本体に入れてロックをかける。

フタは、計量カップとして使える
本体に米を投入する

 フタにロックをかけたら、水を入れたボウルにそのまま「米とぎ侍」を入れて、ちょんまげハンドルを持って左右に回転させて洗米する。

 洗米したら、水気をしっかり切ってボウルの水を入れ替えて、再び「米とぎ侍」を入れて洗米する。説明書には、水が濁らなくなるまで洗米するよう書いてある。

 しかし、実際には1回目で念入りに洗米したら、入れ替えた水ではほとんど水が濁らなかった。水温や米の種類によって違うかもしれないが、筆者が使った限りでは、長めに1回洗米すれば、そのまま炊飯器に入れられる程度に米をとぐことができる。

 洗米を終えたら、といだ米を炊飯器に移して炊けばOKだ。水を切る際、手でとぐときのように、一緒に米まで流してしまわないように気を付ける必要もない。米をとぐ作業がスピーディーに進むのはうれしい。

フタをロック
ボウルに水を入れて洗米
とぎ終わった米
念入りに洗米すれば1回で十分だ

 実際にこの製品でといだ米を炊いて食べてみたが、味は普通にボウルでといだときと変わりなく、美味しかった。

 手間なく米をとげるというメリットもさることながら、水の中に手を入れずに済むという点も見逃せない。冬場になると、冷水に手を入れて米をとぐのが辛くなるので、この製品の魅力はさらに増すはずだ。

 1~2合用ということでそれほど場所も取らず、簡単に使えるので、1人暮らしの自炊アイテムとしては最適だと思う。

片岡 義明

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