やじうまミニレビュー
東洋アルミエコープロダクツ「ナンバーメジャー」
東洋アルミエコープロダクツ「ナンバーメジャー」 |
我が家には計量スプーンが2セットある。最初に使っていた計量スプーンに痛い目にあわされたことが理由だ。小さじと小さじ1/2の区別がつきにくく、小さじ1杯のつもりで掴んだスプーンが小さじ1/2杯用で、ケーキが満足に膨らまなかったとか、味が微妙に違うといったことが頻発した時期があったのだ。よく見ればわかりそうなのだが、ほかのことに気を取られるとダメらしい。
そこで、サイズの違いがはっきりして、量もしっかり読める、底の深めな計量スプーンを買い足したというわけである。サイズの違いが分かりやすいため、小さじ1杯がこんなに小さいわけがない! とすぐに気づく。
それも今回ご紹介する計量スプーンなら、さらに分かりやすいかもしれない。東洋アルミエコープロダクツの「ナンバーメジャー」は、スプーンの部分が数字になっている点が特徴だ。
ナンバーメジャーは、大さじ1杯用が15、小さじ1杯用が「5」、小さじ1/2杯用が「2.5」とスプーン部分が数字なっている計量スプーンだ。計量時に中に醤油や砂糖などを入れると、数字がうかびあがるため、間違えにくいというわけである。もちろん単位はmlだ。
こう見えて計量スプーン | 左から小さじ、大さじ、小さじ1/2。パッと見ただけで分かる | 「ナンバーメジャー」は中に液体や粉末が入るとさらに数字が読みやすくなる |
計量スプーンの中には、数本が1つのリングでまとめられていることもあるが、ほかの使わないスプーンは邪魔になる。かといってバラバラにすると、収納時にバラバラになってしまう。その点ナンバーメジャーは、3本がうまく重なるような構造になっているので、見た目にも美しい状態で収納できる。
収納するときはコンパクトに重ねられる | 我が家の計量スプーンと、粗塩を入れた「ナンバーメジャー」 | 左の2本は極めてオーソドックスなタイプ。小さじと小さじ1/2が紛らわしかったため、貝印の計量スプーンを買い足しており、今は貝印がメインになっていた |
プラスαの機能もある。大さじ用についている穴は、パスタメジャーになっており、パスタをいれると約100gになるという。1.6mmのパスタで試したところ94gだった。100gには満たなかったが、おおむね1人分である。ちなみに小さじ用と小さじ1/2用の穴でも測ってみたところ、66g、67gだった。
大さじ用にはパスタメジャーもついている大さじ用にはパスタメジャーもついている | キッチリ入れてみたところ、94gだった | 小さじ用も念のため調べたところ66gだった |
素材も形も従来のスプーンとは違っているため、計量しようと思ったとき、とっさに手にできるようになるまでに少々時間はかかったが、すり切りもしやすいし、確かに間違えようがないと感じた。
ただし、欠点もある。サイズが40×120×26mm(幅×奥行き×厚さ)のため、調味料の容器のサイズによっては中に入らない。小口の中華味噌などは無理だった。また、粘度の高い材料の場合こびりつきやすいので、カーブの多い溝にではきれいに移せない可能性もある。液体の場合、溝の幅があまりないので、注ぐ必要があるときは慎重さも必要だ。耐熱温度が80度なので、食洗機は使えない。
すり切りしやすい | 粗塩を除いた状態。油分を扱うときは丁寧に洗う必要がありそうだ | 残念ながら、小口の瓶には入らない |
大さじには、大さじ1/2を示すラインも | 大さじ1/2まできび砂糖をいれてみたが、どうやら液体向きのような気がした |
とはいえ、出番が多く、液体や油分で汚れやすい計量スプーンは、1セットあれば十分ということはない。既存の計量スプーンと合わせて使えばいいのだ。袋、もしくは広口瓶に入った粉末、またはサラリとした液体限定で使うと、調理がはかどり、楽しくなるに違いない。
2012年 9月 14日 00:00
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