やじうまミニレビュー
オフィス・エー「フラッシュパスケース」
オフィス・エー「フラッシュパスケース」 |
子供の頃は、電車に乗るといえば一大イベントだった。高鳴る胸の鼓動を抑えて、券売機で切符を買い、駅の改札で駅員さんに切符を渡す。すると、駅員さんは独特のハサミを片手に、切符の端に切り型を入れてくれた。
それがいまや、ICカードの乗車券や、ICチップ入りのケータイを、改札機にかざすだけで通過できる時代だ。人々が流れ作業的に次から次へと改札を通り抜けて行く光景は、都市部ではもはや珍しくない。
かざすだけの改札を可能にしているのは、乗車券のカードに内蔵されているICチップのおかげだ。改札機にカードをかざすと、改札機のICカードリーダーが、入出場記録や運賃などのデータのやり取りを約0.1秒で行うという。
実はこのカードをかざす時に、電磁誘導による電流が発生していることをご存知だろうか。今回ご紹介するのは、それを利用してLEDがピカッと発光するパスケースである。
メーカー | オフィス・エー |
製品名 | フラッシュパスケース |
希望小売価格 | オープン |
購入場所 | amazon.co.jp |
購入価格 | 2,520円 |
オフィス・エーの「フラッシュパスケース」は、改札機にタッチする瞬間に発生する電気を利用して、パスケースのLEDがピカッと光る定期入れだ。そのため、電池は不要だ。
【お詫びと訂正】初出時、「静電気によって光る」という記述がありましたが、誤りでした。訂正してお詫びさせていただきます。
フラッシュパスケース | 3カ月の動作保障期間付き |
前述の通り、現在使われているほとんどの電車の乗車券には、ICチップが搭載されている。そして、JR東日本のSuica(スイカ)やJR西日本のICOCA(イコカ)、首都圏の私鉄やバスで発行されるPASMO(パスモ)などは全て、ソニーの「FeliCa(フェリカ)」という「非接触式」のICカード技術方式が使われている。
表面はツヤツヤと光沢があり、縁に10個のLEDが並んでいる | 裏面には定期を入れられるようになっている |
本体サイズは 75×110×4mm(幅×奥行き×高さ)。素材はポリ塩化ビニルで、表面はツヤツヤと光沢があり、縁には10個のLEDが並んでいる。本体の収納スペースは、表面と中の2カ所。そこに、定期券と社員証を入れた。
本体は薄く、しっかりした固さがあるので、ジャケットのポケットにもすっぽりとおさまる。今回私が選んだカラーは無地のブラック。他に無地のイエロー、ピンク、ホワイトと、ハローキティなどの装飾が施された3つのタイプがある。
本体の収納スペースは、表面と中の2カ所 | 本体は薄く、しっかりした固さがあるので、腰ポケットに入れても大丈夫だった | ジャケットのポケットにもすっぽりおさまる |
駅の改札機にかざした |
さっそく駅の改札で使ってみた。いつもどおり、改札機のICカードリーダーに、定期券入りのパスケースをかざす。すると、ピッと音がして、パスケースの縁を彩るLEDが光った。
光った時の様子は、以下の動画をご覧いただきたい。ほんの一瞬ではあるが、キラリとまばゆいLED光が放たれたのを確認できる。電池不要なのにこれだけの光を放つことは意外だった。
改札機にかざしたら、LEDがキラリと発光した |
動画をスローモーションで確認したところ、光の色は白、赤、黄色とカラフルで、LEDがぐるっと縁を回るように輝いていたのがわかった。
ほかにも、同じICカードリーダーを備え付けているコンビニのレジや、自動販売機でもキラッと光った。製品ページによれば、Edyやtaspoなど他のICカードでも、同じように反応してピカッとLEDが光るのだそうだ。
ICカードリーダーコンビニのレジにも設置されている | 駅の自動販売機にもICカードリーダーを発見 | ピッとかざすと、同様にピカッと光った |
フラッシュパスケースは、電車に乗る時以外でも出番が多かった。自動販売機でも、コンビニでも、小銭を取り出す手間を考えると、ついつい楽なICカードで決済してしまう。ピッとワンタッチで会計ができる便利さは、もはや当たり前になっている。
一見すると、フラッシュパスケースはただの面白グッズ。だが実際には、イヤフォンで音楽を聴きながら改札を通る時などに役立つ。音楽を聴いていると、乗車券を改札機にかざした時のピッという音が聞こえない。フラッシュパスケースの光は、しっかりタッチできたことを目で確認できるので、便利なのだ。
しっかりタッチできてなくて、改札がバタンと閉じてしまった時の、あの後ろの人たちの白い目を思えば、光るパスケースの実用性は見過ごせない。
子供の通学用定期入れにもちょうど良さそうだし、光りモノが好きな人にはオススメだ。キラリと光らせてニヤリとしたい方は、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか。
2011年 5月 9日 00:00
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