三洋、キラキラ輝くラメ入りのエネループ
「eneloop tones glitter」

eneloop tones glitter(エネループ トーンズ グリッター)

 三洋電機は、ニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」の限定品として、ラメ入りのカラーパック「eneloop tones glitter(エネループ トーンズ グリッター)」を、11月14日に20万パック限定で発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、単三8本入りの「HR-3UTGA-8SL」が2,500円前後、単四8本入りの「HR-4UTGA-8SL」が2,300円前後。

 ニッケル水素電池「エネループ」の発売5周年を記念した限定カラーパック。同社では2009年に、エネループの累計出荷台数1億本を記念した8色の限定カラーパック「eneloop tones」を10万本限定で発売していたが、デザインはクレヨンのようなマット感のあるものだった。今回発売する「グリッター」では、“Shiny & Lovely”をコンセプトに、ネイルアートなどで採用されている、キラキラのラメが入った“グリッターデザイン”となっている。

 また、「トーンズ」では単三のみだったが、グリッターでは単三に加えて単四も用意している。カラーは単三、単四とも、パープル/ピンク/オレンジ/イエロー/ライトグリーン/ライトブルー/シルバー/ブラックの8色。それぞれ1色ずつ1パックに同梱される。

パッケージ。開封後は電池ホルダーとしても使えるというカラーは全部で8種類。写真はパープル(左)とピンク(右)オレンジ(左)とイエロー(右)
ライトグリーン(左)とライトブルー(右)シルバー(左)とブラック(右)
写真は2009年に発売した「eneloop tones」。クレヨンをイメージしたようなデザインで、ツヤを消したマットな仕上がりとなっているグリッターでは、トーンズとは違ってキラキラと派手な印象。写真は単三型ユーザーから要望が多かったという単四形も投入する

 主な用法として三洋では、カメラのストロボなど、電池を多く用いる場合の充電済み/未充電の使い分けや、家族で色別に持ち分けるなどを挙げている。

 なお、電池の性能としては、通常のエネループと同じ。電圧はいずれも1.2Vで、単三が定格容量1,900mAh、単四が750mAh。出荷時の充電に太陽エネルギーを使用している点も共通している。


キラキラ輝く理由は、充電池に馴染みの薄い「10代後半~20代前半の女性」のため

ライトブルーのアップ写真。電池で初めてホログラム表現を採用した

 グリッターのデザインを担当した強化事業推進本部 eneloopユニバース事業推進グループの水田一久課長は、キラキラ輝く本体デザインについて、10代後半~20代前半の女性層をターゲットとしていることを理由として挙げた。

 「メインターゲットは、10代後半から40代の女性だが、その中でもコアターゲットとして、10代後半~20代前半の女性をイメージしている。この年齢層は、充電池に馴染みが薄く、これからの購入層として重要なゾーンとして考えている。」

 この輝きを表現するに当たり、電池で初めてホログラム表現を活用したという。

 「電池はベースとして銀色のラベルを使っているが、印刷工程の最後にあるニス印刷の段階で、ホログラム転写印刷を利用し、表面のニス層に凹凸を作り出している。そのため、ベースの銀色と凹凸による光の屈折で、キラキラと光るネイルのようなグリッター感を表現している」(水田氏)

 三洋電機のモバイルエナジーカンパニー グローバルCRM事業部 市販事業統括部 の白井浩明統括部長は、昨年発売したトーンズが女性層に特に支持を受けたことが、今回のグリッターの発売につながったとしている。

 「(トーンズは発売から)あっという間に完売したが、販売店やネットショップなどから、“今までにないレベルで女性層のハートを掴んでいる”という評価を受けた。従来の利用者は電池のヘビーユーザーが多かったが、これまでハートを射止めることができなかった女性層に届けることができ、デザインというのがいかに重要というのを再認識した。今回発売するグリッターは、少々塗装でコストはかかっているが、一度これくらいの思い切ったことをやってみたかった」

三洋電機 強化事業推進本部 eneloopユニバース事業推進グループ 水田一久課長三洋電機 モバイルエナジーカンパニー グローバルCRM事業部 市販事業統括部 白井浩明統括部長

 グリッターは、ドイツを中心とした欧州、上海を中心とした中国でも同時販売することを発表。海外だけで5万パックを販売する。

 「トーンズを(国内で)発売したところ、海外からも引き合いがあった。今春より海外展開したが、2万~3万パックを販売した」(白井氏)

 白井氏はさらに、同社が実施したWebアンケートにて、エネループの認知率は83.5%、普及率は28.1%、購入後の満足度が94%と、高い数値を記録したことを披露。そのうえで、エネループについて「自然放電を抑える技術の高さは、他者の商品と比べても圧倒的な差が出ている。世界でも、このレベルの商品はなかなかない。また、単一から単四までフルラインナップが揃っているのもエネループだけ」と、性能の高さを改めて強調した。

 三洋電機では、10月28日から11月3日までの間、eneloop関連製品を展示するデザイン展「“eneloop” Clean Energy Loop ~太陽のエネルギーで、くり返し使う生活~」を、東京ミッドタウン ガレリア地下1階にて開催する。時間は11時から21時まで。グリッターも展示される。

同社が行なった調査によると、エネループの認知率は83.5%、普及率は28.1%、購入後の満足度が94%と高いエネループの特徴。グリッターでも同様の機能を備えている10月28日から11月3日まで、東京ミッドタウンにてエネループ誕生5周年を記念したデザイン展が開催される




(正藤 慶一)

2010年10月25日 17:31