やじうまミニレビュー
竹原製缶「焼物得意 ネット」
■魚焼きグリルの掃除が苦手
竹原製缶「焼物得意 ネット」 |
食べることが好きだ。食にまつわる料理や台所仕事も好きなのだが、1つだけ苦手なことがある。それは、魚焼きグリルの掃除だ。洗いにくい上に、重たい。さらに、毎回使った後にしっかり洗っていても、油汚れなどのベタつきやにおいが気になる。今日は焼き魚にしよう! と思っても、後片付けの面倒さを思ってやめてしまうこともしばしば。グリルの掃除が面倒、でも、焼き魚やグリル料理は食べたい……。
そんな、私のような人に便利なのが、今回紹介する竹原製缶の「焼き物得意 ネット」だ。
メーカー | 竹原製缶 |
製品名 | 焼物得意 ネット |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 1,123円 |
「フライパンで焼物革命」と銘打ったこの商品、魚などの焼き調理をフライパンを使ってできるという。焼き網よりも洗いやすく、用途も広そう…迷うことなく購入した。
本体は、円形のアミとセラミック製ネットがセットになっている。パッケージには、「フライパンの輻射熱とファインセラミックネットの遠赤外線効果で、内外同時加熱。こんがりとよく熱が通り、余分な油が落ちたヘルシーな焼き物に仕上がる」とある。
要するに、フライパンの上にアミとネットを重ねて置けば、焼き網のように魚を焼けるし、アミだけを使って焼き目入りのハンバーグやお餅…さらに、フライパンのフタを利用すれば、中までじっくり火が通り、油が落ちてこんがり石焼き風の焼き物に仕上がる、というわけだ。
「アミ部」(鉄線+フッ素コート)。用途に応じて両面が使える。たとえば、表面は干物や餅、裏面は焼き魚など | 「ファインセラミックネット部」(芯材=鉄+メッキ、セラミック部=シリカ+遠赤外線放射材)。遠赤外線効果で「石焼き風」に焼き上がる | セットで使う場合は必ず、ネットを下に、アミは上にして使うこと! |
フライパンは26cm以上のものを使用。ガス火・IH・ハロゲン…すべての熱源に対応している | フライパンにセットしてみた。26cmのフライパンは大きいが、これより小さいとアミやネットが浮いてしまう | フライパンフタがあると調理の幅がぐんと広がる。ぜひ、フタを用意して |
■フライパンでサバの切り身を焼く
さっそく、サバの切り身を焼いてみる。これまでフライパンでサバを焼いたことはないので、焼き上がりが不安だったが、フライパンにフタをすることで、火の入り方も早く、焼きあがりも水っぽくならずにこんがり。おまけにフタが煙を抑えてくれるので、キッチンが煙たくならずに済んだ。これなら、火災警報器が反応することもないだろう。
皮の焦げたところに箸を入れたらパリパリッと香ばしい。まずは、成功! 調理器具を初めて使うときは、この最初の成功体験が何より大事なのだ!!
焼物といえば、やっぱり焼き魚でしょう! ネットとアミ、フタを使って焼いてみる。 | 見て、見て! このおこげ! おいしそうな焼き目が付いて、中までしっかり火が通っている。フタは油だけでなく、煙も防げることが分かった |
■魚を焼くだけじゃ、もったいない!
焼き魚に満足した私が次に試したのは、ハンバーグ。お店で食べるような、肉汁たっぷりのジューシーで、焦げ目のしっかりついたハンバーグが食べたい! これも焼き魚同様、フタの存在が欠かせなかった。フタは加熱目的だけでなく、油ハネや煙がキッチン中に充満することも防いでくれることが分かったからだ。
ネットとアミ+フタで、ハンバーグを焼く。お店のような石焼き風を目指す。 | 加熱だけでなく、周囲の油ハネも防げるのでフタの存在はとっても大事! | 大満足なできあがり。おいしそうでしょう? |
また、素材自体の水分を加熱する料理には、ネットが活躍する。フタを使って、水分を多く含んだナスを焼いてみた。弱火で約10分すると、焼き目がしっかり付く。試食すると、ただ焼いただけなのに素材の甘みを感じる。旨味が凝縮されるような感じだ。焼くだけで、こんなに甘みが増しておいしくなるなんて! 焼き目が付いた見た目も美しく、ちょっとしたオードブルとしても活躍しそうだ。
ネットとフタの使用は、料理の水分を加熱するものに向いているという。だから、焼き茄子に挑戦。水分を加熱するのなら、茶碗蒸しや焼きエビや焼きガニもいいだろう | ネットとフタを使って焼き芋に挑戦! 大きなさつまいもだったので、弱火で60分ほどかかったが、ほっくほくの石焼き芋になりました!! |
■網とネットに余分な油が落ちるから、ヘルシー♪
焼き物得意ネットは、手軽に焼き料理ができるというだけでなく、脂を落しながら調理できるという利点もある。フライパンの上に、ネットとアミを敷いて、その上に素材を置く。焼き始めると、余分な油はアミの間に流れ落ちるから焼き物がヘルシーに仕上がるという仕組みだ。
頭では理解できても、実際に油の落ち方を見てみたい。そう思って、ベーコンを焼いてみた。1つは、フライパンでネットとアミを使ったもの。もう1つは、鉄のフライパンでそのまま焼いたもの。焼き始めてほんの数分で、余分な油を落としているのがどちらなのか…一目瞭然!
アミ・ネットを使って焼いたベーコンはカリカリに仕上がったの対して、フライパンでそのまま焼いたベーコンは油まみれになってしまった。
さっそく、カリカリベーコンを作ってみる。油の落ち方に注目したい。 | 弱火で30秒経ったもの。少し焦げ目が付いてきた。 | 2分経過。香ばしいにおいがキッチンに広がる。油はフライパンに落ちている。 |
油が落ちてカリカリに焼けた | アミとネットを外してみた。油はしっかり落ちている |
一方、アミ・ネットを使わずに、鉄のフライパンの場合 | 弱火で30秒経過 | 2分経過。油がどんどん出てくる。油のはねるパチパチという音も |
油の中にベーコンがあるような感じ | こんなに油が落ちていた…… |
■焼くだけ簡単!でも、火加減には注意して
フッ素コートされているので、スポンジに中性洗剤を付けて洗うだけ。油もサッと落ちていくのが分かる |
お手入れも簡単。アミとネットは、フッ素コーティングされているため、油汚れもさっと落ちてベタつきにくい。収納にも困らないので、あまり道具を増やしたくない人にもおすすめだ。
基本的にはフライパンの上に網をセットして焼くだけ……なのだが、火加減には注意して欲しい。最初から強火で焼いてしまうと、空焚き状態になって、ガスコンロが自動消火してしまった。おまけに、金属が溶けたようなニオイがキッチンに広がった。
熱源はガス、IH、ハロゲンに対応しているが、調理のポイントは、どれも最初は弱火でじっくり焼きあげていくこと。少々時間はかかるが、これが「フライパンで、こんがり石焼き風」への近道のようだ。
2011年 3月 30日 00:00
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