やじうまミニレビュー

オーブントースターでご飯が炊ける! 1つあると超便利な「トースターパン」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

オーブントースターでご飯が炊ける!?

 それは本当に偶然の出会いでした。電子レンジで炊飯できる容器があるけど、さすがにオーブントースターにはないだろう、と単なる思いつきで検索してみたのです。するとありました。「え、オーブントースターでご飯炊けるの?」まったく期待していなかっただけに衝撃的でした。

 そこでその製品「トースターパン」を取り寄せて試してみたら、本当に炊けてしまいました。これが結構おいしいのです。少なくともパーソナル炊飯器と同等レベルのご飯は炊けます。何も言わずに出したら、おそらく何で炊いたかはわからない可能性もあります。

 しかも鍋で炊くのと違って火加減を見なくていいため、誰でも簡単にできるというメリットがありました。

アーネストのトースタークッキング専用「トースターパン」
メーカー名アーネスト
製品名葛恵子のトースターパン
価格(編集部調べ)3,780円(Amazon)

いろんな料理ができる容器

フッ素加工されているので、焦げ付きにくく扱いやすくなっています

 「トースターパン」は、オーブントースターに入れて15分加熱するだけで、焼き料理、蒸し料理、煮物などいろんな料理が作れる蓋付きの容器です。サイズはおよそ19.5×11×6cm(幅×奥行き×高さ)。本体はアルミニウム合金で、内部はフッ素加工されているので焦げ付きにくくなっています。

 見た目がおしゃれなので、出来上がったらそのままテーブルに出せて、容器全体が加熱されるので中の料理の保温性もバッチリ。蓋とコルク製の鍋敷き、レシピカード9枚とレシピカードスタンドが付属します。

レシピカード(左)とコルクの鍋敷き(右)も付属
ご飯が1合炊けるサイズです
いろんな料理が作れることがわかるレシピカード

 この蓋付きの容器が、予想以上にオーブントースターで活躍するのです。付属のレシピブックのメニューを見ると、1合分の白米のほかに、おひとりさまカレー、すきやき、鶏のお椀、野菜の蒸し焼き、焼き餃子、鯛のポワレ 温野菜添え、オムレツ、じゃがいもチーズ焼き、オムレツ、ニラもやし炒め、いか煮、さばの味噌煮、ブイヤベース、さつま揚げの甘辛煮、りんご焼き、フレンチトーストのレシピが紹介されています。

 オーブントースターといえば、トーストをはじめ、ホイル焼きやプレートを使った焼き料理をイメージしやすいですが、トースターパンが1つあると、ホイル焼きの代わりが務まるだけでなく、いろんな料理が作れるようになります。

 ちなみに、レシピカードの焼き時間設定は出力1,000Wのオーブントースターを基準に書かれています。拙宅のオーブンは現在「ヘルシオ グリエ」。水を使わない加熱は最大5分までなので、トースターパン使用時は、水を入れて「強:こんがり」15分(ヘルシオ グリエの最大時間)で調理しています。手持ちのオーブントースターで細かい温度設定が必要な場合は、最強の温度設定を中心に、それぞれ調整したほうがよさそうです。

白いご飯が35分で食べられる

 お米は1合が35分で炊きあがります。いつも通りに1合分のお米を洗い、220mlの水とともにトースターパンに入れます。30分浸したのち、オーブントースターへ。炊飯器のスイッチを入れるがごとくタイマーをセットしたら、あとは待つだけ。15分加熱したら、そのまま20分蒸らせば出来上がりです。浸し時間30分、炊飯時間は35分の計65分かかりますが、急いでいるときは浸さなくてもおいしく炊けました。

オーブントースターで本当にご飯が炊けました!

 無洗米なら1合分を入れて、220mlの水を注ぐだけですから、鍋で炊くよりも簡単です。ぐつぐつ煮える環境なら炊飯できるわけですが、オーブントースターからご飯が出てくるというのはなんとも不思議な感覚。四角いので、しゃもじで角のご飯粒を取りにくいのは難点ですが、これは知っておいて損はないと感じました。

洗った1合分のお米に水を220ml入れて30分浸します
オーブントースターで15分加熱
15分加熱後、そのままオーブントースターの中で20分蒸らすとこの通り
カレーで食べてみましたがGOODでした

おかずも15分でバッチリ!

 続いて、お昼ご飯用に「豚キムチ」、夜の晩酌用に「ベーコンとジャガイモのチーズ焼きカレー風味」を作ってみました。

豚キムチ

 豚キムチの材料は、豚肉とキムチ、茄子、チーズ。豚肉とキムチはごま油とお醤油を少々足して容器の中で和えておきます。上に茄子とチーズを乗せて15分加熱。最後に胡椒を少々散らして完成です。

豚肉とキムチをごま油や調味料で和えます
さらに茄子とシュレッドチーズを乗せて15分加熱します
できたてをそのままテーブルに!
じゃがいもチーズ焼き

 「ベーコンとジャガイモのチーズ焼きカレー風味」は、付属のレシピカードの「じゃがいもチーズ焼き」をベースにしています。じゃがいも1個を千切りにして敷き詰め、玉ねぎ1/2個、ベーコン適量も刻んで、じゃがいもに乗せます。上にバターを乗せ、カレー味の調味料を振りかけ、さらにシュレッドチーズを乗せたら15分焼きます。最後にパセリを散らして完成です。

 いずれもとても簡単なのにしっかり調理されていて、とても美味しくできました。味付けが簡単にできる調味料と組み合わせたら、もう1品が簡単にできること間違いなしです。

千切りにしたじゃがいもや玉ねぎ、ベーコンに、カレーパウダーとバターを乗せて
ここでもシュレッドチーズをたっぷりと
15分焼いたらこの通り。晩酌の1品に
すべての食材にしっかり熱が通っています

2つあったら炊飯とおかずの同時調理も!?

 電子レンジでもいろんな料理ができますが、焼くことで香ばしさも味わえるのはオーブントースターの魅力です。時間を15分に設定するだけで、ご飯も炊けておかずもできるということは、ご飯とおかずの容器を2つ並べれば同時調理もできそう。カレーとご飯が同時にできたら、高級オーブンレンジさながらです。

 キッチンが狭い、電子レンジが壊れた、急いでご飯を炊きたい、見栄えのよい料理をもう1品作りたい、調理道具は最小限にしたい、こんなときに1つあると便利そうです。

 偶然見つけた製品ですが、オーブントースターの可能性を大いに広げてくれた「トースターパン」なのでした。

すずまり