ginghami「kaoiro - カオイロ」

　｜A・)ﾉ。

　いきなり顔文字でスタートしてしまったが、掲示板でもメールでも、顔文字は感情を言語以外で表現する手法として、すっかり定着した。筆者が初めて遭遇した顔文字は「:D」。13年ほど前の話だ。最初は何の意味かわからず、しばらくしてから意味に気がつき、驚いたのをいまでもよく覚えている(分からない人は「：」を目、「D」を口に見立ててほしい)。そのあと、2ちゃんねるなどで一気に顔文字が増えていった。

　今回は、そんな顔文字をスタンプできる「kaoiro - カオイロ」を紹介したい。

　カオイロは、2000種類以上の顔文字が作れるスタンプ。全7列のベルトがあり、ベルトひとつに顔文字によく使われる記号や文字が20個用意されている。このベルトをひとつひとつ回し、記号を組み合わせることで、顔文字がスタンプできるのだ。

7列のベルトがあり、それぞれに20種類の記号や文字が用意されている。また空白用の部分もアリ	ベルトの移動は本体中腹部のダイヤルで操作する。それぞれ微妙にサイズが違うため、見つけやすい

用意されている20種類の記号や文字は写真の通り

　用意されている20種類の文字は、左の写真の通り。真ん中の列に、ω(オメガ：ギリシャ文字）や∀（全称記号）、Д（デー：キリル文字）といった、顔文字でクチに当たる文字が用意されているところに注目だ。

　さすがにこれをビジネスで使用するのは躊躇してしまうが、友人へのメッセージや自分用メモのアクセントとして使用するには問題ない。とくにコピーした文書の場合は、感情を付け加えられるので、意外とチャンスはあるだろう。

　小生がよく用いる顔文字は“＼(＾o＾)／”。バンザイであり、作業が終わったサインであり、すごく困ったときの表現であり、さらには人生終了(もちろん、ネタとして)であり……と、状況と付随する文章次第で意味合いが変化してしまうところが気に入っている。もちろん、カオイロでも再現可能だ。

　キレイにスタンプするコツとしては、軽くポンッと押すところ。スタンプというと、ドンッ！と勢いよく押すイメージがあるが、彫りがそれほど深くないので線が太くなってしまいやすい。

“＼(＾o＾)／”を作ってみた。所用時間は20秒ほどだったが、配列を覚えれば時間短縮もできそう	試しにスタンプしてみたところ。上から順に勢いよくスタンプした順。軽くポンッと押すときれいにできる

　ちなみにベルトには何もない部分があり、そこを空白としても利用できる。そのため、“＜(・∀・)＞”という7列のパターンだけでなく、“（・Д＜）”というような5列だけの顔文字も可能。よく見かける“（^ω^）”も当然OKだ。

　ベルトはひとつひとつ手回しなので、いくつもの顔文字をスタンプしようとすると時間がかかってしまう。しかしその分、偶発的に知らなかった顔文字との出会いもあったりして、楽しくスタンプできた。

いくつかのパターンをスタンプしてみた。配列を覚えたほうがすばやくスタンプできるが、あまり意識していないほうが、斬新でおもしろい顔文字が発見しやすいう	打ち合わせ時のメモにスタンプ。絶望的な内容が、少しだけ、やわらかくなったような気が……	プリントアウトしたメッセージにスタンプをしてみると、無機質な感じが薄れた印象だ。初めから文章に入力しておくという手もあるが、手軽に斜めやカラーにスタンプできるというメリットがある

　お堅い文章や仕事で使用するのはハイリスクだが、プライベートなら問題ないだろう。メモや手紙などに顔文字をスタンプして、感情を付け加えてもらいたい。字が下手だからと、いつもメッセージはプリントアウトしているという人にもオススメしたいアイテムだ（^ω^）。