やじうまミニレビュー
旭化成「クックパー お魚 冷凍・解凍シート」
お魚 冷凍・解凍シート |
生鮮食品売り場で、安くて新鮮な肉や魚を見つけると、ついついまとめ買いしてしまう。すぐに食べきれる量ではないので、とりあえず冷凍しようとなるのだが、特に魚の場合、上手に解凍するのが難しい。
解凍時に一番気になるのは解凍後のドリップだ。冷凍すると細胞膜が壊れるため、解凍時に組織中の水分が流出してしまうのだ。スーパーで売られている肉のパックでも、赤い液体が溜まっているものを見かけることがあるが、見るからに鮮度が損なわれている感じがして、おいしそうに見えない。
冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍すればドリップは出にくいが、多くの場合は「速やかに使いたい」わけで、冷凍庫から取り出したらレンジの解凍機能を使って解凍している。このとき生じたドリップが、生臭さの元にもなる。特に魚の場合は要注意なのだ。
生臭いからといって調理できないというわけではない。ただ、生臭いものとそうでないものなら、生臭くない方が扱い易い。そこで便利なのがクックパーの「お魚 冷凍・解凍シート」である。
「お魚 冷凍・解凍シート」は飽和ポリエステル樹脂、パルプ、レーヨンでできた、ソフトな肌触りのシートで、魚を包んで冷凍すると、解凍時に生じるドリップを吸収してくれるのが特徴。サイズは300×210mm(横×縦)で、鮭の切り身や小ぶりの魚なら丸ごと包める。
メーカー | 旭化成ホームプロダクツ |
製品名 | クックパー お魚 冷凍・解凍シート |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | ドラッグストア |
購入価格 | 298円 |
300×210mm(横×縦)のシートが1パックに20枚入っている | シートは肌触りがよく、しなやかで柔らかい |
■本当に生臭くなかった!
実際に魚を使って試してみた。
2個入りの「ぶりの切り身」と、頭と内臓のついた「真あじ」が手に入ったので、それぞれ一方は直接フリーザーバッグに入れ、残りを「お魚 冷凍・解凍シート」に包んでからフリーザーバッグに入れて冷凍してみたのだ。なお、真あじは頭と内臓を取り除いている。
今回試したぶりの切り身と真あじ | 「お魚 冷凍・解凍シート」を使うものと使わないもので分けてみた |
1週間後、いずれもレンジの解凍機能を使って解凍した。
ぶりの切り身の場合、シートを使っていない方もドリップが少なく、大きな違いは見られなかった。むしろ「お魚 冷凍・解凍シート」が水分を吸収しすぎてしまうのか、解凍後の表面はちょっと乾いた感じで、みずみずしさが失われてたのが気になった。魚の状態や保存期間によっても違いがあるのかもしれない。
冷凍したぶりの切り身 | 解凍直後のぶりの切り身 | 「お魚 冷凍・解凍シート」で包んで冷凍・解凍したぶりの切り身。水っぽさはないが、瑞々しさに欠けてしまった感あり |
「お魚 冷凍・解凍シート」が水分を吸収しているのがわかる | 「お魚 冷凍・解凍シート」を使用しなかった切り身。瑞々しさが残っている |
しかし、真あじの場合は、その差は一目瞭然。「お魚 冷凍・解凍シート」を使わない方はフリーザーバッグ内にたっぷりドリップが溜まって生臭かったのに対し、「お魚 冷凍・解凍シート」で包んだほうは、鼻を近づけてにおいを嗅いでも、ほとんど生臭さを感じなかったのだ。これには驚いた。
ドリップそのものは防げないが、生じた分はすべて「お魚 冷凍・解凍シート」が吸収してくれるので、解凍時のあの生温かく、生臭い液体にせっかくの食材が浸かることがないのだ。購入時の鮮度にはさすがに及ばないが、調理しやすい状態だ。
解凍直後の真あじ | 「お魚 冷凍・解凍シート」を使わなかった真あじのドリップがすごい! 当然生臭さも強く、あまり触りたくないと感じ | 「お魚 冷凍・解凍シート」を使用した真あじにドリップは見られない |
「お魚 冷凍・解凍シート」を開いてみた様子。生臭さを全く感じない | ドリップは「お魚 冷凍・解凍シート」に吸収されているので、魚はさらっとしている |
個人的な印象としては、切り身よりも、より原型に近い状態の魚の冷凍保存に威力を発揮するのではないかという気がしている。頻繁に魚を冷凍保存しているという方、生臭さがどうしても苦手という方にはお勧めだ。
2010年 5月 31日 00:00
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