やじうまミニレビュー
大作商事「ハンドプレッソ」
大作商事「ハンドプレッソ」 |
スターバックスやタリーズの流行で、日本人にも一気に馴染みのある存在となったエスプレッソ。コーヒーの香りをギュッと凝縮した独特の味を、家庭でも楽しみたいと思う人は多いことだろう。しかし、本格的なエスプレッソマシンは高価だし、置き場所も取る。なかなか導入に二の足を踏んでいる人も多いだろう。そんな人に強く勧めたいのが、大作商事の「ハンドプレッソ」である。
メーカー | 大作商事 |
製品名 | ハンドプレッソ |
希望小売価格 | 14,000円 |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 同額 |
その名の通り、手動式のエスプレッソマシーンなのだが、とにかくコンパクト。ポンプと水を貯める部分からなるシンプルな構成で、構造的には自転車の空気入れを小さくしたようなものだ。コーヒー豆は汎用のポッドを使う。
抽出する手順は簡単。
【1】手動ポンプで約40回ピストンさせ、気圧メーターの針が緑のゾーンになるまで続ける
【2】キャップを外して、沸かしたお湯を注ぐ
【3】カフェポッドをセットし、キャップを締める
【4】減圧ボタンを押して抽出する
【1】まずはポンプで加圧し(上)、気圧計が緑になったら準備完了(下) | 【2】 熱湯をタンク内に入れる |
【3】 カフェポッドをセットし(上)、キャップを締める(下) | 【4】 減圧ボタンを押せば抽出開始 |
たったこれだけ、と言いたいところなのだが、(1)がけっこう大変。初めのうちは、なかなか気圧メーターが上がらない。結局、60回くらいかかっただろうか。なんかおかしい、そう思って説明書を読んでみると、「しっかり奥までポンプを押し込んでください」とある。その点に意識して作業すると、40回もかからず、緑のゲージまで行った。
あとは(3)の作業を経て、(4)カップを下に添えて、減圧ボタンを押すだけ。プシューという音ともに勢いよくエスプレッソが抽出される。
肝心の仕上がりなのだがこれがまったくもって素晴らしい。我が家にも結婚祝いでもらったデロンギのエスプレッソメーカーがあり、たまに嗜むが、まったく味に差は感じない。黄金のクレマが表面を覆い、独特の濃い香りがやわらかに漂う。
みっちりクレマ(泡)が乗って美味しそう | 色がわかるように今回は透明のグラスに入れてみた |
そのまま飲んでも美味しいし、イタリア風にミルクと砂糖を入れてもよし。バニラアイスを入れて「アフォガード」にするのもエスプレッソならではの楽しみ方もあるだろう。
ポンプに空気を充填する作業が多少面倒なので、3杯、4杯作るのには向かない。逆に1杯、2杯くらいなら十分対応できる。キッチンの引き出しに入ってしまうサイズと、電源が要らないという魅力は、何にも代え難い。決して安価な製品ではないが、手軽にエスプレッソを楽しむグッズとして、広く推薦できる商品だ。
2009年 5月 25日 00:00
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