やじうまミニレビュー
ヒノキの香りと美しいたたずまいに心奪われる、枡形のコンテナ「HAKOMASU」
2016年8月4日 07:30
現代風にアレンジされた「枡」の豊かなバリエーション
ヒノキのお風呂に入ると、思わず「あ~ぁ~、気持ちいい~!」と声が出てしまいますよね。ヒノキは日本の代表的な木材ですが、なかなか高級なため、日常の生活では身近なものとは言い難い……。そんなヒノキを、現代のライフスタイルのなかで無理なく使える日用品として提案した素敵な商品があります。
その名も「HAKOMASU(ハコマス)」。日本独自の酒器であり計量器である「枡」をコンセプトに、使いやすくスタイリッシュにデザインされたコンテナ(容器)のシリーズです。製造元も、枡工房枡屋と、まさに「ます」があふれています。
メーカー名 | 製品名 | タイプ | 価格(税抜) |
---|---|---|---|
枡工房枡屋 | HAKOMASU | カトラリー(ミニ) | 600円 |
カトラリー(ショート) | 1,200円 | ||
カトラリー(ロング) | 1,600円 | ||
トレー(ミニ) | 500円 | ||
トレー(ショート) | 1,000円 | ||
トレー(ロング) | 1,300円 | ||
白蓋(ミニ) | 750円 | ||
白蓋(ショート) | 1,080円 | ||
白蓋(ロング) | 1,420円 |
今回紹介するのは、「HAKOMASUカトラリー」と「HAKOMASUトレー」。それぞれにミニ、ショート、ロングの3サイズがあり、すべてに人工大理石のフタが用意されています。
「HAKOMASUカトラリー」は文字通り、フォークやナイフなどのカトラリーを入れる器として考案されました。深さが34mmあり、しっかりと物を入れられるタイプ。それに比べると「HAKOMASUトレー」のほうは深さ14㎜とかなり浅くなり、よりカジュアルに使えそうです。
これらのHAKOMASUたち、とにかくヒノキの香りがいいのです! 包みを開けただけでふーっと感じる木の芳香に思わず目を閉じてしまいました。枡をベースにしているので、どれもくっきりとした直線で形作られた潔さ。しっかり90度に曲がる角々に囲まれた器は、使うこちらの背筋が伸びるような雰囲気をかもし出しています。
そしてこれも大きな特長ですが、人工大理石の白いフタが、また素敵なんです!
ひんやりとした手触りと、ほどよい重さで想像以上の高級感。ヒノキの器にストンとはまる感触が、なんとも言えず気持ちいい。思わずフタの開け閉めが癖になりそうなほど!
またHAKOMASU独自の工夫として、底板を少し削り、スタッキング(積み重ね)可能な形状になっています。この機能により、シリーズ同士に限らず、「カトラリー」と「トレー」を組み合わせて重ねることもでき、目的に応じたフレキシブルな使い方が楽しめます。
きっちりとしたスクエアな形、木と人工大理石の素材感は見た目もスタイリッシュで、おしゃれな旅館で使われていそうなルックスです。
何を入れても、木独特の柔らかさが受け止めてくれます
実際にカトラリーを入れてみました。すっきり収まり行儀よくまとまった印象が美しい! フォークやナイフといった金属のアイテムも、木が素材のHAKOMASUになら、がちゃがちゃせずに出し入れでき、そのへんも快適です。
フォーマルなテーブルセッティングにも似合いますが、組み合わせ方や単品使いで、十分カジュアルにもマッチ。和洋中も選ばず、箱形だから収納力もあり、入れたいものをまとめてざっくりインしてもOKです。
HAKOMASUカトラリーはもちろんですが、浅めのトレーのほうにも、カトラリーを入れることはできます。その他にも、調味料を並べてテーブルにセットしたり、おしぼりを入れてサーブしたり、使い方はいろいろ。
ヒノキは、風呂やまな板などに使われていることからも、抗菌作用があり、耐水性も高い素材。そんな清潔感のあるHAKOMASUは、テーブル上に限らず、アクセサリーを入れたり、洗面所に置いたり、使う場所も選びません。ただし、表面には防水等の加工はされていないので、長時間にわたって水などを入れるには向きませんからご注意を。
「カトラリー」と「トレー」の両シリーズ、各3サイズの中から、いくつかを重ねたり並べたりと組み合わせるのも楽しいし、フタをしたりしなかったり、サイズの違うフタを合わせてみたりと、さまざまな使い方ができるのもうれしい。これは、基本的なスペックを合わせたサイズ展開だからこそできることです。
枡本来の長所を生かしながら、そこに新しい息を吹き込んで出来上がったHAKOMASU。伝統的な姿はそのままに、木のぬくもりと石の冷たさ、ヒノキの柔らかさと人工大理石の硬さなど、反対ともいえる個性の違いを組み合わせることで生じた新しい魅力が、この木箱いっぱいに詰まっています。
おめでたい席での日本酒の杯として利用され、神聖なものとしての象徴でもある枡。その雰囲気を十分に残しながら、現代の暮らしに寄り添う形にデザインされたHAKOMASUは、自分使いはもちろん、しゃれたものが好きなかたへのプレゼントにも喜ばれそうです!
そして何より、見た目の印象や実際の使い心地に比べて、価格がかなり良心的だと思うのです。ひとつひとつを職人さんが手作りすることから考えても、500円〜1,600円という価格はリーズナブル。これも、ヒノキをもっと日常的に使ってほしい、というメーカーの気持ちの表れなのでしょう。各サイズ、本体とフタもそれぞれで購入できるので、自分の希望に応じたセレクトができます。
ヒノキ独特のいい香りを放つシンプルな枡コンテナ。使っている時だけでなく、置いておいてもその香りが感じられ、周囲の空気もやんわりリラックスモードに。
美しく気持ちの良いHAKOMASU。何か魅力的な収納容器をお探しのかた、朗報だと思いませんか?