家電製品ミニレビュー
カシムラ「ワールドポット2」
カシムラ「ワールドポット2」 |
奮発して家族4人で海外旅行へ行くことにした。子供もいるので、予約したのはリーズナブルなスタンダードホテル。事前に調べてみたところ、客室設備は最低限であることが判明。冷蔵庫、ドライヤー、セーフティボックスなどはあるものの、ポットや電気ケトルといった湯沸かし用の器具はないらしい。
コーヒー中毒なので、熱々のコーヒーを毎日は飲みたいし、海外の食事に飽きたり、小腹が空いたときにカップラーメンも持って行きたい。荷物にならない小さな湯沸かしポットが欲しいなあ……と調べてみたところ、海外でも使える旅行用電気ケトルがあったので、購入した。
メーカー | カシムラ |
製品名 | ワールドポット2 |
希望小売価格 | 3,280円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 2,970円 |
カシムラの「ワールドポット2」はAC100~130VとAC220~240Vの電圧切替式で、日本でも海外でも使うことができる電気ケトルだ。サイズは150×90×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは430g。とても小さく、軽いのでスーツケースに入れても邪魔にならない。ポットの中に収納できる小さなコップが2つ付属する。消費電力はAC100Vで420W、AC230Vで600Wだ。
とてもコンパクトな湯沸かしポット。沸かせるお湯の量は400mlまで | フタは完全にはずしてお水を注ぐ。フタで蒸気を感知しているので、フタをはずしたまま沸かすと沸騰し続ける | ポットの底にある黒い部分が熱くなる。清潔な平面ヒーターとなっている |
底面の切替スイッチは必ずチェックする | 電源スイッチ | 小さなコップが2つついている。コーヒーなどを飲むには少々物足りない |
コンパクトで軽い! | 付属のコップは重ねて中に入れることができる |
まずは、渡航前に一度自宅で試してみることにした。日本の電圧は100Vなので、底面の電圧切替スイッチを100-130Vに合わせておく。なお、100-130Vの設定で220V-240V地域で使用すると壊れる可能性があるので、使用前に必ず底面のスイッチを確認しよう。
ふたを開けて水を入れ、ふたを閉めて電源プラグをコンセントに差し込む。電源スイッチはON機能のみでOFF機能はついていない。電源ランプを差し込むと電源ランプが点灯して湯沸かしが始まる仕組みだ。
沸騰すると自動的に電源ランプが消える。電源スイッチ部分に蒸気センサーがあり、蒸気の熱で自動的に電源が切れるので便利だ。
最大容量の400mlまで水(16.8℃)入れて、沸騰までの時間を計測したところ、約7分46秒かかった。普段、家で使用している電気ケトルに比べると遅い印象だが、旅先で使うことを考えると十分だ。
■コーヒー、カップラーメン……海外で便利に使える湯沸かしポット!
今回の旅行先はグアムだ。日本の感覚からいうと、夏のような天候が1年中続く島だが、ホテルの部屋の中はクーラーがガンガン効いていて、とても寒い。こんな時に欲しくなるのが温かいコーヒーだ。
さっそく、ワールドポット2を使ってお湯を沸かした。本体付属のコップは小さすぎるので、今回はステンレスのマグカップを持参した。ホテルのコンセントを見たところ120Vとなっていたので、底面の切替スイッチが110V-130Vになっているのを確認し、400mlの水を入れて運転開始。日本より電圧が高いからなのか、400mlの水を沸かすのにかかった時間は約4分50秒。日本で使った時より、約2分ほど早く沸騰した。
電源が切れてもしばらくブクブク沸騰しているので、沸騰がおさまってからお湯を注ぐ。カップに1人分のドリップパックをセットして、コーヒーを淹れる。ホテルの部屋などに置いてあるコーヒーはインスタントが多いが、やはり自分好みのドリップコーヒーが一番。旅先でも、落ち着いた時間を過ごすことができた。
日本より沸く時間が早い | 持参したマグカップにドリップコーヒーを注ぐ。いい香り! | 子供がいると旅行も何かと疲れるが、コーヒーを飲むとホッと一息できる |
次に、ホテルの料理にも飽きたところでカップラーメンを作った。400mlではちょうどカップラーメン一杯分だ。2杯作るときはもう一度沸かさなければならないが、4分台で沸騰するなら待てる範囲だ。大人は現地の辛いラーメン、子供達は日本から持参したカップうどんを食べた。
現地のラーメンに挑戦。小腹がすいたときにいつでも作れる | お湯を注ぐ。熱湯なので、子供がいる場合は十分扱いに注意する | 子供にはカップうどん。お肉に飽き飽きしていたようで大喜びだ。バタバタと準備しながら2杯目を作っていたので、それほど待った感じはしなかった |
今回はラーメンを作ったが、カップスープからパスタまで、お湯だけあれば食べられる食材はたくさんある。ちょっとした食事がさっと食べられるのは、子供がいる家族には嬉しい。また、ミルクを飲む乳児にはミルク作りのためにお湯を沸かすことができるし、子供がおなかを壊してしまった時は、湯冷ましを作ったり、あたたかい麦茶を作ったりするのにも重宝する。
コンパクトで、スーツケースの隙間に入ってしまうサイズも良い。衣類の間に挟んで収納していたので、割れることもなかった。旅行帰りは、お土産で荷物が行きより増えてしまうことが多いが、ワールドポット2を邪魔だと感じることもなかった。
重さも500gを切っており、持ち運びもラク。海外出張が多いビジネスマンはもちろん、荷物が多くなりがちな家族連れや女性にもおすすめできる製品だ。
2011年3月10日 00:00