家電製品ミニレビュー

recolte「Solo Blender」

~手軽でコンパクトな1人用ブレンダー
by 阿部 夏子
recolte「Solo Blender(ソロブレンダー)」

 母親から突然、大量の粉末タイプの青汁が送られてきた。これを毎日飲むと、健康にいいらしいというのだ。世間ではアラサーと言われる年代になっても、母親に心配されているのだと思うと、嬉しいやら、情けないやら、複雑な心境だ。

 せっかく送って来てくれたのだからと、昨年末から毎朝、粉末タイプの青汁を飲んでいるが、味はともかく、大きな問題があった。毎朝、粉末を豆乳に溶いて飲んでいるのだが、その粉末がなかなか溶けてくれない。マドラーでかなり強くかき混ぜても、固まってしまった粉は解消されないし、グラスの下の方にはいつも溶け残った粉末が残っている。


母親から100袋以上(!)送られてきた粉末タイプの青汁グラスに入れて、マドラーで混ぜるも、粉末が残ってしまうグラスの底の下には粉末がびっしり、残っている

 たまにだったらまだしも、毎朝のことなので、かなり気になる。なんとかしたいと思って購入したのが、今回紹介するrecolte(レコルテ)の「Solo Blender(ソロブレンダー)」だ。


メーカーrecolte(レコルテ)
製品名Solo Blender(ソロブレンダー) RSB-1
希望小売価格3,360円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,360円

 Solo Blenderの良さは、その手軽さにある。本体サイズは100×100×290mm(幅×奥行き×高さ)で、設置スペースはごくわずか。容量350mlのプラスチック製の容器には、目盛りが付いているので、別に計量カップなどを使う必要もない。

 なにより、優れているのは、容器のコンパクトさを活かして、飲み物を作ってそのまま飲めるという仕様にしてある点。グラスなどに移す必要がないので、洗い物を少なくできる。普通のグラスより一回り大きいくらいのサイズなので、手に持って、そのまま口に運んでもそれほど違和感がない。

 スイッチは正面の1つだけで、押している間だけ起動する。

本体パッケージ容量350mlの本体容器
手に持ったところジュースを作ったそのまま飲めるように、容器のフタには飲み口が設けられている本体容器とモーター部分は、線を合わせるようにしてセットする。カチッと音が鳴るまでしっかり回す

 ミキサーやブレンダーと言われるこの手の製品を使うのは、今回が初めてではない。探せば押し入れの奥の方に、今もあるはずだ。じゃあなんでそれを使わないの、と聞かれると、サイズと後片付けの問題に尽きる。コップ1杯、約200mlの飲み物を作るのに、容量1L以上の大きなガラス容器のミキサーはどう考えてもオーバースペックなのだ。鋭利な刃が底に配置された、重くて大きなガラス容器は洗うのも手がかかるし、置き場所もない。片づけの手間を考えると、不便でも手でマドラーを回転させて、粉末とストレスが残っている方がまだ良い。

 その点、Solo Blenderはミキサーを使う上でハードルとなっていた、設置スペース、容量、使い勝手の全ての面をクリアしている。ボタン1つというシンプルな操作も気に入っている。

 本体容器をモーター部にセットしたら、豆乳200mlに、粉末の青汁1包を入れる。そのあと、約20秒も回転させれば、それで健康ドリンクの完成だ。攪拌させることで、粉末もしっかり溶けるし、口当たりも滑らかになる。今では毎朝の習慣になっている。

200mlの豆乳を本体容器に入れる。目盛りが付いているので、計量カップなどを用意する必要がない粉末の豆乳を入れるあとはスイッチを入れるだけ。スイッチは押している間だけ起動する
運転後は、容器を本体から外してそのまま飲むことができる30秒ほどでしっかり攪拌される飲み終わったあと、粉末が残っているなんてこともない

 休みの日には、生の果物を使ったフレッシュジュースや、野菜ジュースも楽しんでいる。本体には、レシピブックも付属するので、いつもと違うレシピを試してみるのも良いだろう。

本体付属のレシピに載っていた「キウイ豆乳ドリンク」に挑戦キウイと豆乳、パセリ(適量)を混ぜ合わせるだけの簡単レシピだ出来上がり。キウイの酸味が豆乳で、まろやかになって飲みやすい
定番の、いちごミルクも!季節に合わせて色々なジュースを楽しめるのもブレンダーならでは

 本体容器はポリプロピレン、AS樹脂性で、使ったあとにすぐ水洗いすれば、大抵の汚れはさっと落ちる。ただ、乳製品などは固まりやすいので、放置しないで、すぐに洗うのがポイントだ。

 毎朝のドリンク作りはもちろん、ドレッシング作りなどちょっとした調理にも役立つ一品。出しっぱなしにしても、邪魔にならないサイズなので、使用シーンが広がる。ブレンダーやミキサーというと、「本格的な調理家電」として、一人暮らしで購入するには躊躇してしまうが、Solo Blenderなら使いこなせるだろう。

 作る時の手間、飲む時の手間、片付ける時の手間など、ブレンダーやミキサーにつきものの手間を、本体のコンパクトさを活かしてうまくカバーした、とても合理的な製品だ。





2011年3月11日 00:00