やじうまミニレビュー
ELPA「LEDセンサー付ライト PM-L254」
■センサーライトはとっても便利だが
ELPA「LEDセンサー付ライト PM-L254」 |
人間が近づくと灯りが点るセンサーライトは、弊誌でもいくつか紹介してきた。
センサーライトは、照明器具のスイッチを意識することなく、近寄るだけで明るくなるので、とても便利だ。我が家では、玄関を始めとして、廊下やトイレ、洗面台などに配置している。夜にトイレに起きたときなど、電源スイッチに触れることなく行き帰りができるほどだ。
ただし、センサーライトには、いくつかの弱点がある。その1つが照明器具の明るさだ。大半のセンサーライトが、LEDを内蔵しているか、E26口金に入る電球専用になっている。つまり、大型の照明器具には対応しておらず、明るさが限られており、照明できる範囲が狭いのだ。先に挙げた利用例がごく狭い場所ばかりなのも、それが理由だ。
ごくまれに天井にあるシーリング金具に設置できるタイプの製品もあるが、これも小型の製品は30Wの丸形蛍光灯が1つで、部屋全体を照明することを考えると暗い。また、大型の製品は、壁面の電源スイッチにセンサーがあり、工事が必要なことが多い。部屋全体をまんべんなく照明できる32W+40W型丸形蛍光灯クラスの照明器具で、簡単に設置できて、センサーで点灯する製品は、まだ見つけられていない。あまり需要がないのかもしれない。
では、ちょっと妥協して、暗い部屋に人が入ったら、照明器具のスイッチの位置を教えてくれるような製品はないだろうか。ということで見つけたのが、今回紹介するELPAの「LEDセンサー付ライト PM-L254」という製品だ。
メーカー | ELPA(朝日電器) |
製品名 | LEDセンサー付ライト PM-L254 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,018円 |
■スイッチを照らすためのセンサーライト
この製品の構造自体は、よくあるLED内蔵のセンサーライトと変わらない。LEDと乾電池とセンサーが、小さな本体に収まっている。ちょっと違うのが、これ自身が周囲を照らすのではなく、電源スイッチなど壁面の限られた場所を照らすことを目的としていることだ。
つまり、暗い部屋に人間が入ると、部屋全体が明るくなるのではないが、電源スイッチの周囲が明るくなり、その場所を教えてくれるわけだ。
パッケージ背面 | 台紙が取扱説明書を兼ねている | 本体全景。目のようにみえるのは人感センサー |
幅は約10cm | 本体底面。左からセンサーON/OFFスイッチ、LED×2、明暗センサー | 本体裏面。あらかじめ両面テープが貼られている |
電源は別売の単四アルカリ乾電池2本で、1日10回の点灯で、約6カ月持つとされている。乾電池を入れるのは難しくないが、パッケージに書かれているパネルのスライド方向が間違っていたので、ちょっと手間取った。説明図では左にスライドするように書かれているが、正解は右なので注意してほしい。
電池ケースの下部カバーは取説では左に動くように書かれているが、実は下のように右に動く | 電池ケースを開けた状態 | 電池は単四アルカリ型乾電池が2本必要 |
本体を壁面の取り付けるのは、両面テープか内蔵のマグネットになる。今回は普通の壁面だったので、両面テープを利用した。両面テープの表面シールを爪で剥がし、電源スイッチの上の壁面にセンサーライトを貼り付けた。
センサーのON/OFFスイッチが唯一の操作部 | 両面テープの表面シールを剥がして壁面に貼る準備をする |
部屋全体を暗くし、センサーライトの前を横切ると、無事に灯りが付く。電源スイッチとその周囲が照らされるので、真っ暗な場所でも、スイッチの位置がはっきりとわかる。
センサーライトのLEDはオレンジ色の電球色なので、白色LEDにくらべてまぶしくないのも良い。そもそも、広い範囲を明るくする製品ではないので、明るさも抑えめだ。
センサーの関知範囲は、上下が90度、左右が約110度なので、真横だと反応しない。だいたい部屋の照明器具のスイッチは、入り口脇の壁面にあることが多いので問題はないと思うが、購入前にスイッチの場所を確認することをお勧めする。一番良いのは、センサーの前を人が横切るような配置だ。
設置例。壁紙が紙素材なので、剥がすときがちょっと心配だ。【お詫びと訂正】読者からご指摘をいただいて確認したところ、電池交換の際には両面テープははがさず、本体を左右にスライドして取り外すことで行なえることがわかりました。ご指摘に感謝するとともに、お詫びして訂正させていただきます。 | 点灯例。電源スイッチがオレンジ色に照らされる | もうちょっと広い範囲で見たところ。下方向だけ照らされるので、まぶしくならない |
■シンプルながら、用途は広い
この製品を使うのは、一般の部屋でも良いが、使用頻度の低い物置とか納戸などの照明スイッチに使うと便利だろう。使い慣れない部屋の照明器具のスイッチというのは、場所がわかりにくいものだ。
また、防水構造ではないので屋外には向かないが、雨に濡れにくい集合住宅の玄関などなら使えそうだ。鍵穴や呼び鈴のスイッチを照らすように設置すると面白いと思う。下方向だけに照らすので、ベッドサイドに貼って、足元を照らすのにも使えそうだ。また、金属製のパーティションで区切られた会議室の照明スイッチなどオフィスでの使用シーンも考えられる。
製品自体は、ごくシンプルで、アイデア商品に近いが、実用性は高い。ちょっと気になるのは、固定が両面テープなので、電池交換のたびに貼ったり剥がしたりする必要がある。壁紙によっては痛まないかと心配だ。板材の壁などで利用すれば、そういう心配がないのでお勧めできる。
【お詫びと訂正】読者からご指摘をいただいて確認したところ、電池交換の際には両面テープははがさず、本体を左右にスライドして取り外すことで行なえることがわかりました。ご指摘に感謝するとともに、お詫びして訂正させていただきます。
2011年 1月 12日 00:00
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