家電製品ミニレビュー
機動力に優れた電動歯ブラシ「ポケットドルツ」でオフィスでの口臭対策は完璧!
by 三宅 隆(2016/5/6 07:00)
パナソニックが5月1日に発売を開始した、音波振動ハブラシ「ポケットドルツ EW-DS41」。ひと足早く入手できたので、その使用感をさっそくお伝えしていこう。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | ポケットドルツ EW-DS41 |
実売価格 | 3,898円 |
持っていてカッコいいと思われそうなデザインがグッド!
手に持ってみると「ポケット」という名の通り軽く、重量は約30g(乾電池含まず。ブラシ・キャップ含む)。今回はブラックを選んだが、他にホワイトのラインナップもある。表面はマット加工が施されているのか、ツルツルと滑らない仕様。持ち運びを想定してか、手に馴染みやすいので、落として壊す心配も軽減されるだろう(モチロンうっかりさんはご注意を!)。
持ち手とキャップの間に銀色のつなぎがあり、マットな表面と相まってとてもスタイリッシュなデザインになっている。これなら、オフィスのペン立てやデスクにあっても、いかにも「歯ブラシです!」といった雰囲気は出ないし、隣の女性社員から衛生面を不安視され敬遠されることもないだろう。むしろ「◯◯さんって、エチケットに気を遣っているのね、ステキ!」となるかもしれない。もちろん保証はしないが……。
何度か試すうちに、お気に入りの1本に!
さて実際の使用感だが、まずは説明書を読まずに試してみた。歯ブラシ部分の根本に「切/入」のスイッチらしきものがあり、ちょっと押してみるとブルブル震えだした。逆に離すとストップする。
ずっと押しながら磨いてみると、なかなか指が疲れる。こんなに使い勝手が悪いわけがないと思い、改めて説明書を読むと「動作スイッチをしっかり押し込む」とあった……。これは反省! 気を取り直し、ぐっと押し込んでみたところ、電動スイッチがずっとオンになる。あ~、これはラク。何もしなくてもきれいになってる気がする~。
このドルツシリーズは音波振動がウリだが、もちろん本機も毎分約16,000ブラシストロークという振動数を誇る。実際、歯に当ててみると手動で磨くよりも表面がツルツルになるのが分かった。
しかし振動している上にブラシが細いからか、いつものように力任せに歯を磨くスタイルの筆者のやり方では、歯と歯の間の歯垢が残っているように感じた(汚いので写真は割愛!)。そこで何度か試してみたところ、本機で歯を磨く場合は、少しゆっくり目にスライドさせるのがよい模様。しかも極細毛ブラシの先を押し込まず、先端を45度の角度で歯と歯ぐきの間に当たるようにするのがベストだ。
前歯の裏側や歯並びの悪いところは角度に応じて垂直に当てる。このあたりは、ちょっとした慣れが必要かもしれない。しかしその分、ヘッドの小ささもあって歯と歯との間がすっきり。いつもは磨きづらい奥歯も、音波振動の力で歯垢が取れやすかった。
“シャカシャカ音”がしないところこそオススメポイント
先ほど、このポケットドルツを職場に置くことをすすめたが、実は筆者はあまり職場のトイレなどで歯を磨くという行為は好きではない。理由は、誰もが利用する公共の場で「シャカシャカシャカシャカシャカシャカ」という音を響かせるのが気に入らないからだ。……ココロが狭くて申し訳ありません。
しかし、本機をすごいと思ったのがこのポイント。自分の力でシャカシャカする必要はなく、音波振動で磨くため、シャカシャカ音がしないのだ! もちろんモーター音も全然気にならない。携帯型の歯ブラシとしては「どこでも使える」というのが重要。TPOにも気を利かせられるという点は、大きなプラス要素だと思われる。
メンテナンスも簡単。サブとして使えば、外出先での相棒に!
最後に気になるのは、お手入れ方法。スイッチの上部を右側にひねればブラシ部分が分離するので、自由に水洗い可能。歯磨き粉が固まって外れにくくなったときは、ぬるま湯につけると汚れが落ちやすくなる。本体も同じく水洗いできるが、手元の電池カバーが閉まっているかをしっかりチェック。内部に水が入り込むと故障の原因となってしまう。
そして今回は試すことができなかったが、「ポケットドルツ用舌ケアプラスブラシ」もあり、アタッチメント感覚でブラシを交換できる。
全体的に、高い機動力と使い勝手の良さは魅力的。これをメインに据えて使い倒すのはブラシの耐久性から考えても難しいかもしれないが、エチケットとしてオーラルケアに気を遣える大人なら、バッグに忍ばせておきたい一品であると感じた。