家電製品ミニレビュー

キャニスター型だけどコードレス!? プチサイクロンは掃除がはかどる

コードレス プチサイクロン MC-BR31G

 今回紹介するのは、パナソニックの「コードレス プチサイクロン MC-BR31G」。見た目は普通のキャニスター型だが、充電して使うコードレスタイプのサイクロン掃除機だ。

メーカー名パナソニック
製品名コードレス プチサイクロン MC-BR31G
購入場所Amazon.co.jp
購入価格51,486円

 バッテリーは、ハイパーリチウムイオン電池を採用。フル充電に掛かる時間は約5時間で、運転時間は「強」で約10分、「自動」で約30分。充電回数は約1,500回と長寿命設計だ。バッテリー寿命がきても、交換用電池「AMV97V-GE」(価格:15,000円)を購入すれば使用し続けられる。

本体のほか延長管やホース、ヘッドなどを同梱
本体にホースなどをセットした状態。付属品はすきま用ノズルと充電台だけ
ハンドルの操作部。運転モード「強/自動」の2つで、ブラシ回転機能のON/OFFが選べる
充電台
本体を充電台にセットしたところ。充電中は左のランプが点灯する
本体横には電池残量やフィルターのチェックランプを用意

 本体サイズは、246×293×296mm(幅×奥行き×高さ)で、ほぼA4サイズとコンパクト。重量は約5.2kgで、実際に掃除してみると、重たいと感じることはなくスルスル移動できて気持ちいい。小回りが利くので、テーブルの下にぶつかってもちょっと引っ張ればスムーズに動かせる。

 なによりも、キャニスター型なのにコードの煩わしさがないのがとても良い。テーブルや椅子の下で動かしてるときに絡まることがないし、部屋を移動するときも電源を差し込み直す必要がないのは予想以上に快適だった。

 吸引力も良く、ネコ砂などの固形物もしっかり吸い取れた。ブラシ回転機能をONにしていると、ブラシがガリガリ回る音とともにゴミを吸い取ってくれていてなかなか気持ちいい。ブラシが回る音は聞こえるが、運転音はあまりうるさくない。午前中、家族が寝ている時間に使っても文句を言われることはなかった。

 本体に延長管やホース、ヘッドをセットしたら、付属品はすきま用ノズルと充電台だけ。シンプルな造りで、これは何に使うアタッチメント? と悩むことなくセットできた。

 運転モードは、「強/自動」の2種類。ブラシを回転させてゴミを掻きだす「ブラシ・ライト」機能も付いており、これはON/OFFの選択ができる。

テーブルの足にぶつかったときも、小回りが利くのでスムーズに動かせる

ナビライトが快適! 見えなかった汚れもしっかりキャッチ

 また、パナソニックのキャニスター掃除機の基本機能である、ヘッド部が光りゴミを見つけやすくする「LEDナビライト」や、ハウスダストが多い場所になると赤くランプが光る「ハウスダスト発見センサー」も気に入ったポイント。

 ナビライトは、テーブルの下など暗いところを照らしてくれるのはもちろん、明るい場所でも役に立った。というのも、一見ゴミがなさそうな場所も、ライトに照らされると細かいホコリなどが見えて、しっかり吸い取れたのだ。

 ハウスダスト発見センサーは、ゴミが多いとヘッドとハンドルの2カ所のランプが赤く光る仕組み。ゴミをしっかり吸い取るとランプは消えるので、しっかり掃除をしようと思える。

 なお、これらの機能は、同社のスティックタイプの掃除機には付いていない。キャニスター型とコードレスのイイトコ取りをした掃除機と言えるだろう。

ヘッドは「LEDナビライト」で光るため、ゴミが見つけやすい
テーブルの下など暗いところも掃除しやすい
ハウスダストが多いと「ハウスダスト発見センサー」により、ヘッドとハンドルの2カ所が赤く光って知らせてくれる

 ヘッドにも工夫があり、親子ノズルという仕組みを採用している。普段は横長のヘッドだが、ここが親ノズルとなっており、ペダルを踏むと外れて、先端が細い子ノズルが出てくる。掃除中に家具と家具のすき間などに当たったときも、ペダルを踏むだけで子ノズルになり、狭い場所もスムーズに掃除ができた。

 子ノズル使用時にも、ナビライトやハウスダスト発見センサーは光るので、違和感なく使えた。

ヘッド横のペダルを踏むと親ノズルが外れる
先端が細い子ノズルになる
狭いところもスムーズに掃除できる。子ノズル使用時もナビライトは光る

 アタッチメントはすきま用ノズルだけだが、延長管を外したりすることで何通りかの使い方が可能。まず、延長管を外すと、ホースの先端に備えられている手元ブラシが出てくる。カーテンや机など、先端を細かく移動させて掃除したい場所にちょうど良かった。

 今度はアタッチメントのすきま用ノズルを装着。窓のサッシにしっかりハマり、キレイに汚れを吸い取れた。

延長管を外すと手元ブラシが使える
カーテンや机などの掃除に
すきま用ノズルを付けたところ
窓のサッシの汚れがキレイに取れた

 コードレスの掃除機を使うのは初めてだったが、コードが絡まる煩わしさや部屋ごとに抜き差しをする必要がなく予想以上に快適。これからはもう、コードありタイプの掃除機を使いたくなくなるのではと思うほどだった。

 運転時間に関しても、「強」モードで10分使用可能というのは短いのではと思ったが、使ってみると意外と十分。3LDKの自宅では、強モードでも途中で充電が切れることはなかった。

ゴミ捨てもワンタッチでOK

 ダストボックスのゴミを捨てるときも手間なく使える。ハンドルを持ち上げて本体から外したら、ゴミ捨てボタンを押すだけでパカっとフタが開いて捨てられる。このとき、回転グリップを何度か回すとゴミが下に押し出されるので捨てやすくなる。

 ダストボックスにはブラシが付いているので、ボックス内に細かいホコリやチリが付いてもブラシで掻き出せる。

ハンドルを持ち上げる
ダストボックスの手前に手入れ用のブラシが付いている
回転グリップを回してゴミやホコリを落とす
ゴミ捨てボタンを押す
フタがパカっと開いてゴミを捨てられる
ダストボックス内にホコリなどが付着したときはブラシで掻きだす

 ひとつ残念だったのは、充電中は延長管やホースが本体に掛けられないこと。延長管ストッパーがちょうど充電端子の面にあり、充電中は延長管ストッパーが隠れてしまう。

 仕方なく壁に立て掛けたが、フル充電に5時間掛かるのでこれでは場所を取ってしまう。充電中もスッキリ収納できる機構だとなお良かった。

ホース部分は本体に掛けられる
充電台に置いた状態だと、壁にホースを立て掛けることになり場所を取ってしまう……

 ただ、それでもコードレスで使えるのは便利。普段使っているキャニスター掃除機と見た目は変わらないのに、コードがないだけで快適さはかなり違う。ナビライトや親子ノズルなど、細かな機能もポイントが高かった。

 吸引力もしっかりしているので、コードありの掃除機に煩わしさを感じている人は導入してみてはいかがだろうか。

西村 夢音