家電製品ミニレビュー

Honeywell「ファブリーズ クール&リフレッシュファン HFT-118」

~ワンルーム1人暮らしの人におすすめ! 芳香剤付きスリムファン

Honeywell「ファブリーズ クール&リフレッシュファン HFT-118」

 ファブリーズに代表されるスプレータイプの消臭剤はここ10年で、かなりメジャーになってきた。現在は、トイレ用や玄関用など室内のみならず、車内用など様々なタイプが展開されているが、今回紹介するのは、スリムファンとファブリーズが一体になったユニークな製品、Honeywell(ハネウェル)の「ファブリーズ クール&リフレッシュファン HFT-118」だ。

メーカー名Honeywell
製品名ファブリーズ クール&リフレッシュファン HFT-118
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格7,254円

 クール&リフレッシュファンの構造自体はシンプルで、本体にセットしたファブリーズの芳香剤カートリッジから出た香りと、空気を一緒に送風するというものだ。本体は高さ43cm、重量1.7kgのコンパクトなスリムファンで、ファブリーズのカートリッジは本体上部にセットする。

 ファン自体の機能としては、首振り運転、2段階の送風調節機能を搭載する。タイマー機能や角度調節などには対応していないシンプルな製品ではあるが、その分操作ボタンもシンプルでわかりやすい。本体上部には、ファブリーズの香りの強さを調節するダイヤルと、風量調節用尾ダイヤルが2つ、さらに首振り運転ON/OFFを調節するボタンの3つが用意されている。いずれも、機能がアイコンで表示されているため、迷うことなく、直感的に操作できる。

製品本体
香りが広がる仕組み。ファブリーズの芳香剤カートリッジから出た香りと、空気を一緒に送風する
本体側面。上部の操作部が斜めに配置されている
本体裏面
送風口
本体上部の操作部。ダイヤル式で操作しやすい

 運転音は2段階に調節できるが、しっかり風を感じたいつまりファンとしての役割で使うなら強設定、ファブリーズの香りを広げる目的ならば弱がオススメだ。Honeywellは、サーキュレーターでよく知られるアメリカのメーカーなので、小型とはいえそれなりの風がしっかり出る。その分、運転音もそれなりに大きく、リビングで強設定にして使った場合、テレビのボリュームを1か2上げる必要があった。

 香りカートリッジは、購入時に付いてきた「ふんわりホワイトシャボンの香り」を装着。本体上部に専用ケースが設けられているので、迷うことなく簡単にセットできた。

購入時に付属した「ふんわりホワイトシャボンの香り」
ケースから取り出したところ
本体上部のカートリッジに装着する
リビングダイニングで使ったところ。自然な香りで使いやすかった

 気になる香りの広がり方については、「思ったよりも自然」というのが正直な感想だ。というのも、ファンを置いた場所が食事もするリビングダイニングだったため、あまり香りが強すぎると嫌だなと思っていたのだ。実際使ってみると、香りの強さを最大にしても、それほど香りが強すぎると感じることはなかった。これならリビングダイニングにおいても問題なさそうだ。なお、製品情報のページによると、運転開始後から約30分で、約20畳まで香りを広げることができるという。

 もちろん香りには好みもあるだろうし、部屋の広さなど使用状況によっても変わる。クール&リフレッシュファンでは、香り調節ダイヤルを操作することで、香りを広げずにファン機能だけを使うこともできるので、状況に応じた使い方ができそうだ。

 なお、香りカートリッジの寿命は、使用状況によっても変わるが約1カ月程度。付属の香りカートリッジを見てみると「非個別販売品」とあったので、替え用のカートリッジは売っていないのか! と焦って調べてみたところ、「お部屋のファブリーズつけかえ用」が、香りカートリッジとして使えるという。香りの種類も「ふんわりホワイトシャボン」のほかに、「エイプリルフレッシュ/きらめくフローラルブーケ/しあわせアップル/さわやかナチュラルグリーン/もぎたてシトラス」など現在7種類ほど用意されているので、好みによって変えられる。カートリッジの価格はAmazon.co.jpで348円だった。

本体重量は1.7kgなので、持ち運びが楽にできる。本体裏面には持ち運びしやすいように、手を差し込む場所が設けられている

 本体はコンパクトで、持ち運びもしやすいので、様々な場所で使うことができる。例えばニオイがこもりがちな寝室や、風呂上がりのファンとして洗面所など。ただ、色々な用途で使ううちに、送風角度を上に向けられたらいいのに……と思うシーンがあった。我が家は、ソファや椅子などで生活していることもあって、クール&リフレッシュファンで送風しても、足下にしか風が来ない。芳香剤として考えるとそれでもいいのかもしれないが、涼みたい、風が欲しいという時には物足りなさを感じた。

 やはり風が欲しいというニーズに応えるというよりも、香りを広げるための送風という側面が強い、芳香剤寄りの製品なのだろう。

 おすすめしたいのは、ワンルームや1Kなどに住む一人暮らしの人。リビングファンなど大型の扇風機のように場所を取らないので、エアコンの風が届かないキッチンや洗面所で、ちょっと涼みたいときに便利だ。芳香剤としても、ワンルームであれば、これ1台で玄関やキッチンまでカバーできるだろう。

阿部 夏子