家電製品ミニレビュー

サーモス「真空断熱ポット コーヒーメーカー ECH-1000」

〜来客用に購入した容量1L&保温ステンレスポット付きのコーヒーメーカー

サーモス「真空断熱ポット コーヒーメーカー ECH-1000」

 サーモスのコーヒーメーカーを購入した。モノは「真空断熱ポット コーヒーメーカー ECH-1000」。これまで使っていたコーヒーメーカーのイマイチ感から脱するための買い換えである。Amazon.co.jpで10,726円だった。$$clear

メーカー サーモス
製品名 真空断熱ポット コーヒーメーカー ECH-1000
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 10,726円

 本題に入る前に、「これまで使っていたコーヒーメーカーのイマイチ感」を少々ご説明したい。モノは、既に廃番となっている製品だが、フィリップスの「カフェ・デリス サーモ HD 7612/6」。サーモスの保温ジャグポットが付属し、淹れるコーヒーの濃さを調節できたりして、コーヒーメーカーとしては便利な製品だった。

 が、このジャグポットがクセモノ。以下に付属取扱説明書から抜粋した画像を掲載するが、「初めてこのジャグポットを使う人だと使い方がよくわからない」のであり、それが原因でテーブルの上にコーヒーをぶちまけちゃったりするのであった。

フィリップス「カフェ・デリス サーモ HD 7612/6」。コーヒーメーカーとしては優れた製品であった
問題のジャグポット。一見、とくに問題なさげ。もちろん、使い慣れた者には、問題ないポットなのだ
上のフタを180度回してコーヒーを注ぐ。それ以外の角度だと注げなかったりするので、わかりにくい

 このジャグポット、のフタ部分を180度回転させるとコーヒーを注げるというシクミ。なのだが、フタ周辺にはその説明がない。説明書には「半回転で止めて○印を合わせる」と書いてあるが、「○印」は見えにくく、パッと見だとナンの印なのかも不明。製造上の出っ張りのようにも見える。

 このコーヒーメーカーは来客にコーヒーをお出しするために使っていた。来客時、コーヒーを注ぐわけですけど、注いでいると「あ、スタパさん、自分でやりますから大丈夫です〜」とかお客さんが気を遣ってくれたりするわけですな。

 以降、お客さんが自分でコーヒーを注いだりする。つまり上記のわかりにくいジャグポットを使うわけだが、フタの状態によってコーヒーが出たり出なかったり、少し出たり。なんかコーヒーの出具合がヘンだな、と。そしてたいていのお客さんは、フタを180度以上回したり、360度くらい回したり。

 そしてコーヒーを注ぐと、フタが外れてコーヒーがドバッと。テーブル上がコーヒーの海に。そんな光景に何度も遭遇した。このジャグポット、180度以上回すとフタが非常に外れやすくなる構造なのだ。

 このコーヒーメーカーを購入したのは2002年3月12日。約10年間おいしいコーヒー(できるコーヒーはオイシイんですマジで)を淹れてくれたわけだが、もうそろそろ机上コーヒー流出状態とはオサラバしたいと思い、新しいのを購入したというわけですな。

 さて、新しく買った「真空断熱ポット コーヒーメーカー ECH-1000」(以下、ECH-1000)。まずはコレを買った理由などを。

 前述のように来客用コーヒーメーカーのリプレイスなので、一度にある程度の量を淹れる必要がある。ので、淹れられるコーヒーの量が1L前後のものを探した。

 それからポットはステンレスなどの保温ポットであること。ガラス製だと割っちゃったりするし、電気保温だと煮詰まっちゃったりするので、サーモスなどのステンレス保温ポットのものが希望。もちろんマトモな操作法のポット───レバーを引きながらコーヒーを注ぐような「誰でも使い方を即理解できる普通のポット」が付属しているモノですな。

 淹れられる量とステンレス保温ポットくらいで、ほかはあまり希望はなかった。が、何機種か比べているうちに、このECH-1000には「容量1L」で「ステンレス保温ポット」の条件に加え、良さそうな機能がひとつ。それは「ドリップ予約タイマー」。ドリップ開始までの時間を、10分刻みで23時間50分後までセットできるというタイマーだ。これなら来客時間直前に自動的にコーヒーをドリップすることができそう。てなわけで、この機能に一押しされたECH-1000を購入した。

本体上部にフタがある。その内部には、ドリッパーや給水タンクがセットされている
ドリッパーは外して洗える。ペーパーフィルターをセットしてからコーヒーを淹れる
給水タンクも取り外せる。8杯分のコーヒーを淹れられる。アイスコーヒーも作れる
ポットはベーシックなもの。サーモスの「THS-1000」と非常によく似た保温ポットだ
ポットの口は、氷も入りやすい7cmの広口タイプ。ブラシを使えば内部を洗いやすい
ドリップ開始時間を23時間50分後まで10分刻みで設定可能なドリップタイマーを搭載

 使ってみた印象としては、まず外観がスッキリしていてイイですな。今時のコーヒーメーカーはカッコイイなぁ、と。サーモスのステンレスポットと同様、ステンレス表面はクリアコート加工で汚れが付きにくく、掃除もしやすい。

 ただ、本体サイズは240×245(ポットハンドル部含む)×365mm(幅×奥行き×高さ)と、わりと大きい。キッチンの脇などに置くには邪魔ですな。事務所向きサイズかも。

 最大8カップ分(1カップ=110ml計算)のコーヒーを淹れられ、8杯分のコーヒーを淹れるのに約11分かかる。保温ポットの容量は1L。ポットはレバーを押し下げながらコーヒーを注ぐタイプで、つまりは普通一般にあるマトモなポット。

 このポット、サーモスの「ステンレスポット THS-1000」に酷似していて、フタ部分のみ異なる製品と思われる。やや複雑な構造を持つフタだが、手だけでほぼバラバラにまで分解でき、洗える。表側は前述のクリアコート加工。メンテナンスはラクだ。

 なお、ポットの保温/保冷効果だが、サーモスの「ステンレスポット THS-1000」の場合は、66℃以上を10時間保ち、46℃以上を24時間保つ保温効果があり、11℃以下を10時間保つ保冷効果がある。ECH-1000付属のポットにもこれと同等の性能があるように思える。

 実際に使っての保温性能だが、8杯分のコーヒーを淹れ、少しずつ飲んでいくと、淹れた直後は「熱いコーヒー」という感じで、淹れてからだいたい6時間後で「温かいコーヒー」となり、10時間くらすると「ぬるめのコーヒー」という感じになる。それ以上は試したことがない。また、アイスコーヒーもまだ作ったことがない。

 便利なのがタイマー。前述の「10分刻みで23時間50分後までセットできるドリップ開始タイマー」ですな。来客時間の10〜15分前あたりにセットしておけば、淹れたてのコーヒーをお客さんお出しできる。前夜にセットしておき、起き抜けに淹れたてのコーヒーを飲むこともできる。数時間寝坊しても保温ポットの中のコーヒーは薫り高く十分に温かい。タイマーもポットも実用的だ。

 安全性もなかなかで、上部のフタが開いていたり、ポットがしっかりセットされていなかったりすると、ドリップできない。タイマーをセットしていても、フタが開いたりポットが取り外されたりしたら、タイマーはリセットされてしまう。「ポットをセットしていないのにコーヒーをドリップしてしまった」みたいな不意なトラブルは、ほぼ起こり得ないように思う。

 難点は、タンク位置およびタンクがスモーク色半透明であることから、注水量がわかりにくいこと。タンクは脱着可能だが、タンクの位置の関係上、ちょっと脱着しにくい。

 あと、タイマーは「あと何時間何分でドリップを開始」というふうに設定するが、コレ、時計を内蔵して「何時何分にドリップを開始」というふうに使えたら、と思う。時計を見て「えーと、あと、いち、に、さん、四時間後か」と確認してのタイマーセットは面倒。

 でもまあ全体的に快適に使えるコーヒーメーカーだと感じている。本体サイズが大きいので置き場所を選ぶが、やや頻繁&多い量のコーヒーを淹れるというユーザーには便利に使えると思う。

(スタパ齋藤)