家電製品ミニレビュー
三洋電機「eneloop lamp(エネループ ランプ)」
三洋電機の充電式インテリアランプ「eneloop lamp ENL-Y1S」 |
家電Watch編集部から「貴様はLEDとエネループが好きなLチカ野郎だからLEDとエネループを採用したインテリアランプを使ってみれ」風なメールとともに、三洋電機充電式インテリアランプ「eneloop lamp(エネループ ランプ) ENL-Y1S」が送られてきた。ニャ!! 気になっていた製品っ!! 即、試用!!
この「eneloop lamp ENL-Y1S」(以下、エネループランプ)は、その名のとおり電源にエネループを採用した照明器具だ。光源は白色LEDおよび青色LED。エネループでLEDを光らせる照明器具ですな。
メーカー | 三洋電機 |
製品名 | 充電式インテリアライト eneloop lamp ENL-Y1S |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 14,000円 |
主な機能は3パターンのインテリアライトと、災害時にも向くフラッシュライト。部屋などの雰囲気を演出するためのあかりとして常用でき、万が一のときには手に持って使える懐中電灯にもなるというわけだ。
エネループランプは、まずその本体形状が特徴的。一輪挿しをイメージさせる滑らかなフォルムは、そのままでも部屋にアクセントを与えるオブジェとして成立している。が、光らせるとまたキレイなんですよコレが。
常夜灯にするには少し明るい!? という感じの明るさ。周囲を柔らかに照らす程度だが、美しい形状が浮かび上がる演出としてステキ | 暗めに光らせることもできる。部屋の照明を点けていると気づかない程度の明るさだ。常夜灯として使えると思うが、個人的にはちょっと暗過ぎ!? 真夜中、暗闇に佇むインテリアという印象 | 青色に光らせることもできる。照明というにはかなり暗く、演出用の青いあかりというイメージですな |
発光パターンは全部で5種類あり、白色発光のクリアモードとフェードモード、青色発光のヒーリングモード強および弱、それから青色発光のフリッカーモードがある。
拙者的印象では、照明器具をイメージさせるのは白色発光のクリアモードのみ。本体全体がうっすらと光るモードで、明るさは常夜灯には少々明るいという感じ。やや周囲も照らされるので、たとえばくつろぎのひとときを透明感アリ&目に優しいあかりとともに過ごすときに向くだろう。
ほかの発光モードは、純粋に光自体を楽しむためのあかりという印象。周囲を照らすような光量ではないので、照明という感じではない。
具体的には、白色発光のフェードモードは、部屋で本が読めないくらいの明るさでないと、点灯しているかどうかわかりにくい程度の明るさ。青色発光のヒーリングモード強も同様。エネループランプ本体のシェイプの美しさを暗めのシーンで浮き上がらせるというあかりだ。
青色発光のヒーリングモード弱はさらに暗い印象で、部屋を真っ暗にして使ってやっとエネループランプ本体形状が浮かび上がる感じ。だが、たとえばアロマオイルの香りを楽しみながらこのうっすらと青い光を眺めていると、癒されるような気分。
ユニークなのは青色発光のフリッカーモード。全体的に暗めの青色発光が、ゆっくりと連続的に明滅する。一種幻想的なあかり。この妖しい光の演出、見る者を不思議とリラックスさせてくれる。
ちなみに、その操作方法も独特で、本体全体を押したり回転させたりすると、点灯したり動作モードが切り替わったりする。エネループランプには無粋なスイッチ類が見あたらず、非常にシンプルな意匠となっているが、その美しさはこういった独自の操作インターフェースにも支えられているようだ。なお、具体的な使用方法は下図のとおり。
エネループランプの操作方法(エネループランプ説明書より抜粋) |
エネループランプには、演出としてのあかりという側面がある一方、案外便利そうな非常用照明の機能がある。前述のように懐中電灯として使えるのだが、その機能のしかたがナイスで、本体を90度以上傾けると自動的に点灯するのだ。
エネループランプの底面。4つの白色LEDが内蔵されており、懐中電灯として機能する | 90度以上傾けると底面の白色LEDが点灯する。地震で横倒しになったときも自動点灯するんですな。また、この形状から、倒れても(筒型懐中電灯のように)遠くへ転がっていくことがない | 一輪挿しの形状は懐中電灯として使っても持ちやすい。ただし、懐中電灯としての明るさはさほどなく、あくまでも非常用の補助光といった感じだ |
てな感じで、なかなかよくデキているエネループランプ。上記のとおり、インテリア照明として雰囲気が良く、+αの懐中電灯機能も実用的だ。また、充電スタンドが接点非接触タイプ(恐らく電磁誘導式)なのも扱いやすいしスタイリッシュですな。
そんなエネループランプゆえ、「コレは拙宅の常夜灯+インテリア照明として買うニャ!!」と思ったんですけど、個人的には考えどころがふたつばかり。価格と、明るさだ。
まず価格面。実勢価格が14,000~15,000円するんですけど、んむ~、ちょっと高いかも。意匠の美しさ、充実した機能、それから扱いやすさなどを含め、キッチリ作られた製品だとは思うが、ちょっと高級品っぽいコストパフォーマンスになってるあたりが微妙。こういうキレイな製品を生活実用品価格で出してくれればホイホイと買う俺なんですけどね~。
それと明るさ。上記のとおり、部屋の演出などのためのあかり(明るさ)と、フラッシュライトとしての明るさが得られる。これらの使用感は良いので、このままでも生活実用品価格ならサクッと買うと思う。が、前述のようにあまり安くない実勢価格。
こうなってくると「この値段するんだから」という欲が出てしまう。たとえば「インテリア照明としての明るさをもう少し微調整できればなぁ」とか。青色発光のフリッカーモードには不思議な癒効果があって良いが、「光が変化するパターンが単調だなぁ」とか。さらに「電球色っぽく光るモードやロウソク風のゆらぎ発光モードも欲しい」なんて思ってしまった。
ま、でも、コストパフォーマンス云々は各人の価値観ですしネ。エネループランプ自体はとてもキレイで雰囲気があったり便利だったりする照明器具なので、興味のある方はぜひ実機に触れてみてほしいと思う。
・家電製品ミニレビュー
第523回:三洋「eneloop solar light SSL-LT1S」(2008年12月10日)
2010年2月1日 00:00