走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!

独特の履き心地がラグジュアリーさを提供するサッカニー「フリーダムISO」

実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド!

 アメリカのレースに出走すると、アシックスやブルックスとともにその着用率の高さを実感するサッカニー。このことが証明するように、かの地ではシリアスランナーからの支持が高いブランドである。

 そんなサッカニーが満を持してリリースしたシューズが「フリーダムISO」。同ブランドが誇る、ISOフィットとエバーランという2大テクノロジーを結集したことにより提供される独特の走り心地は、早くも数多くのランナーから高い評価を得ている。

サッカニー「フリーダムISO」
メーカー名サッカニー
製品名フリーダムISO
購入場所ABC-MART Grand Stage 渋谷センター街店
購入価格14,040円

 トライアンフ、キンバラ、ハットリetc.これまでいくつかサッカニーのランニングシューズを着用してきたが、いずれのモデルもお世辞抜きに走りやすく、アメリカにおけるシェアの高さを理解することができた。

 今回トライしたフリーダムISOはリリース以来、全米のランナーや各ランニングメディアから高い評価を得ている上級モデル。足の自然な動きを損なうことなく高いフィット性を発揮するアッパーテクノロジー「ISOフィット」と、高レベルのクッション性と反発性を長きに渡り持続するミッドソールテクノロジーの「エバーラン」を組み合わせることで、ラグジュアリーな走行感を提供してくれる。

 実際に履いてみて、まず感じるのはフワフワとした今までのサッカニーのランニングシューズにはない独特の履き心地。これは今回エバーランを、ミッドソール部分にフルレングスで使用したことが大きい。

比類なきクッション性と反発性を長期間維持するエバーランを、初めてミッドソール全体に使用した

 走り始めるとミッドソールのつぶれる感じが足裏に感じられるが、押し返す力も充分にあるので、走っていて不快な感じはしない。ミッドソールが柔らかいタイプのシューズでありながら、自然と足が前にでるような高い反発力もあるのだ。アッパーのISOフィットは締め付けるような感覚を排除して自由な足の動きを確保しており、この機能独自の履き心地も快適であった。

 このシューズはあくまでニュートラルタイプで、着地時に脚が内側に過度に倒れこむオーバープロネーションのランナーには向かないが、そうでない場合はオススメ。ゆっくりしたファンランから、レースに向けてハードに走りたいランナーまで幅広く対応してくれそうだ。

 ちなみにつま先部分が若干細めなので、購入する際はお店で試し履きしたほうがよい。

アッパー部分に、足の自然な動きを損なうことなく高いフィット性を発揮するISOフィットを採用

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。