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第32回:温水洗浄便座とは



写真はパナソニックの温水洗浄便座「ビューティー・トワレ」
 温水洗浄便座とは、温水を利用して排便後のお尻を洗浄する機能を持つ洋式便器用の便座のことです。

 温水洗浄便座には、便座の奥に温水を吹き出すノズルが収納されており、ボタンを押すと、収納されているノズルが前方に伸び出し、先端付近からお尻に向かって温水が噴き出す仕組みになってます。

 お尻洗浄機能以外にも、温風を吹き出して乾燥する機能や、脱臭機能、便座の暖房機能などを盛り込んだ製品が多くなっています。中には、便座や蓋の自動開閉機能や、MP3形式の音楽データを利用した音楽再生機能、使用者の動きなどを感知して自動的に洗浄を行う機能などを盛り込んだ、高機能な製品も存在します。

 基本的には、既にある便座やフタを取り外してその上に取り付けますが、INAXの「SATIS(サティス)」やパナソニックの「アラウーノ」など、最初から温水洗浄機能を備えている便器もあります。


便座の奥にあるノズルから温水が吹き出る。水の強弱のほか、中には面積まで調節できるものもある(画像はINAXの温水洗浄便座「シャワートイレ Kシリーズ」より) 便座の暖房機能を備えているものもある パナソニック「アラウーノ」のように、温水洗浄機能がはじめから搭載された便器もある

初期コストが安い「貯湯式」、省エネ性能が特徴の「瞬間式」

 温水洗浄便座には、温水の供給方法の違いにより、「貯湯式」と「瞬間式」という2つの方式に分かれています。

 貯湯式とは、あらかじめヒーターで温めておいたお湯を専用のタンクに貯めておいて、使用時にそのタンクから温水を供給するというものです。貯湯式の一番のメリットは、瞬間式とくらべて導入時のコストが安いという点で、現在広く利用されています。

 ただし、温水を常に保温し続ける必要があるため、トイレを使用していない間にも消費電力がかかってしまったり、大人数が連続して使うとお湯の供給が間に合わない場合がある、といった欠点もあります。

 それに対し瞬間式は、使用時に水を瞬間的に温めて、お湯を供給するという方式です。小型の瞬間湯沸かし器が内蔵されていると考えるとわかりやすいでしょう。湯沸かし時の消費電力は大きくなりますが、逆に保温の必要がなくなるため、トータルでの消費電力は貯湯式よりも抑えられます。また、水を貯めておくタンクも不要になり、本体をコンパクトにできるというメリットもあります。

 家電量販店での実売価格を見ると、貯湯式が2万円〜6万円、瞬間式は4万円〜11万円と、貯湯式の方が購入しやすい価格設定となっています。ただし、省エネ性能では明らかな違いがあり、例えばパナソニックの貯湯式「ビューティ・トワレ DL-MA40」の年間消費電力量は175kWhであるのに対し、同じパナソニックの瞬間式「DL-WA60」は77kWhとなっています。この差を電気代に換算すると約2,200円の差がつくことになります。電気代の安さで選ぶなら、瞬間式を選んだ方が良いでしょう。


貯湯式は初期コストは比較的安いものの、常に水を温め続けるため、消費電力が多いのが難点(写真はパナソニック・ビューティートワレ「SZシリーズ」) 写真は瞬間式のパナソニック「DL-GZシリーズ」の湯沸しユニット。使うときだけお湯を温めるため、保温の必要がなく、消費電力を抑えることができる

ウォシュレットは商品名で一般名称ではない

 温水洗浄便座は、一般的に「ウォシュレット」と呼ばれることが非常に多くなっています。しかし、このウォシュレットという名称は、TOTO株式会社が発売する温水洗浄便座の商品名で、かつ同社の登録商標です。もともと、一般向けの温水洗浄便座をいち早く販売したのがTOTOだったことや、当時のCMのインパクトが強かったこと、ウォシュレットの認知度が高いことなどもあって、「温水洗浄便座=ウォシュレット」として広く定着したのです。つまり、特定の製品を指さず、温水洗浄便座のことを広くウォシュレットと呼ぶのは、細かいことを言えば間違っているのです。

 例えば、INAXの温水洗浄便座は「シャワートイレ」、パナソニックの温水洗浄便座は「ビューティートワレ」、などの商品名で販売されていますが、それらをウォシュレットと呼ぶのは誤りで、TOTO以外のメーカーが自社の製品を指してウォシュレットという名称を使うこともありません。また、量販店やパンフレットでも、ほとんどが「温水洗浄便座」と表示されています。

 ウォシュレットという名称が広く定着している現在、普段の生活の中で厳密に名前を正す必要はありませんが、購入する際に迷わないよう、豆知識として頭に入れておくとよいでしょう。




【温水洗浄便座】の、ここだけは押さえたいポイント

・専用ノズルからお湯を吹き出し、お尻を洗浄する機能を持つ便座
・初期コストの安さは貯湯式、ランニングコストを抑えるには瞬間式がお勧め
・「ウォシュレット」はTOTOの商品名・登録商標。一般名称ではない点に注意

2009年1月16日 初版





URL
  現代家電の基礎用語 バックナンバー
  http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/word_backnumber/


2009/01/16 00:04
平澤 寿康
1968年、香川県生まれ。1990年代前半にバイト感覚で始めたDOS/V雑誌のレビュー記事執筆を機にフリーのライターとなる。雑誌やWeb媒体を中心に、主にPC関連ハードのレビューや使いこなし、ゲーム関係の取材記事などを執筆。基本的にハード好きなので、家電もハード面から攻めているが、取材のたびに新しい製品が欲しくなるのが悩ましいところ。

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