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タッチパネルで温度などを細かく設定できる「ノンフライヤープラス」

フィリップス ノンフライヤープラス HD9530

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、油を使わずに揚げ物が作れる調理家電「フィリップス ノンフライヤープラス HD9530」を9月上旬より順次発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は32,200円前後(税抜)。小泉成器が輸入代理店を務める。

 2013年に発売された調理家電「ノンフライヤー」の新モデル。デジタルタッチパネルを採用し、温度や調理時間を細かく設定できるようになった。

 デジタルタッチパネルは、指でタッチするだけで操作できる。温度や調理時間がデジタル表示されるため、設定した温度や調理時間を確認しやすい。

 温度設定は、現行モデル「ノンフライヤー HD9220」の80℃~200℃のダイヤル調整から、60℃~200℃のタッチ操作に変更され、5℃刻みで調整できる。最低温度が60℃になったことで、温泉卵や鶏ハムなど低温調理ならではのメニューを作ることができる。

 調理時間については、1分単位で時間を設定可能。最大調理時間も「ノンフライヤー HD9220」の30分から、60分までに延長された。これにより、ドライフルーツや焼き豚など、じっくり時間をかけて調理するメニューにも対応する。設定温度に達するとアラームで知らせる予熱機能も搭載する。

デジタルタッチパネル。電源のON/OFFや、温度、調理時間の設定をタッチ操作で行なえる
温度は60℃~200℃の範囲で5℃刻みで調整できる
調理時間は1分単位で最大60分まで設定できる

 さらに、食材がくっつきにくい「クッキングネット」を採用。六角形のメッシュ構造に加え、ノンスティック加工を施すことで食材が焦げつきにくくなり、「網に食材がくっつきやすい」という声に対応した。揚げ物や焼き物から出る余分な油を80%カットするほか、バスケットから取り外せるようになった。

 また、バスケットの上部に取り付けられる「バスケットカバー」が付属する。グラノーラやポップコーンなど軽い食材の飛びはねや、食材の油はねを防止するほか、調理中に発生する煙のもれを抑えるという。

 クッキングネットとバスケットカバーを採用したバスケットは、世界に先駆けて日本で初めて導入される。その後、9月中旬より、現行モデル「ノンフライヤー HD9220」用にも別売りアクセサリーとして発売される。

日本のユーザーの声を反映したクッキングネット。食材がくっつきにくく、手入れが簡単になるという
ポップコーンの飛びはねや、食材の油はねを防ぐバスケットカバー

 なお、バスケット、クッキングネット、バスケットカバー、バスケットパンは、食器洗い洗浄機に対応している。面倒な揚げ物調理のお手入れを簡単に行なえる。

ノンフライヤープラスで作った唐揚げ
唐揚げ作りでバスケットの底にこれだけの油が落ちる

 本体サイズは287×384×315mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は5.7kg。容量は2.2L/800g。消費電力は1,425W。電源コードの長さは約1m。カラーは黒。バスケットカバーとオリジナルレシピブックが付属する。

日本から学んだ物作りを世界に発信

上級副社長 カテゴリーリーダー フィリップス キッチンアプライアンスのクリスティン・メイ氏

 フィリップス本社の上級副社長 カテゴリーリーダー フィリップス キッチンアプライアンスのクリスティン・メイ氏は、「2010年に発売されたノンフライヤーは、ヘルシーでおいしいものを食べたいというユーザーのニーズに応えた結果、国内外での累計販売台数が320万台を超えました」とコメント。

 今回発表された「ノンフライヤープラス HD9530」については、「日本に特化した製品として、日本のユーザーの声を取り入れて開発しました」と、日本仕様の製品であることを強調した。日本人特有のニーズから学ぶことは多く、その技術を世界に向けて発信していきたいと述べた。

 これからも、“手作り料理の手伝いをしたい”という思いを実現するために、「機能性」、「品質」、「デザイン」にこだわった調理家電を開発していくと語った。

中野 信二