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三菱化学とパイオニア、有機ELの販売・マーケティング会社を共同で設立

~塗布型有機EL照明パネルは秋にサンプル出荷

 三菱化学とパイオニアは、有機ELの販売とマーケティングを行なう「MCパイオニアOLEDライティング」を6月3日に設立した。資本金は1億5千万円で、株式は両社が50%ずつ保有する。

 両社は2011年7月に蒸着プロセスで製膜した「カラー調色・調光型有機EL照明パネル」の量産を開始し、それぞれ販売してきた。

 今回、MCパイオニアOLEDライティングに、両社の販売・マーケティング機能を統合することで、有機EL照明パネルの用途開発および市場開拓を加速するとしている。

 なお、両社は製造コスト面で有利な、塗布プロセスによる発光層塗布型有機EL素子の開発に成功し、量産化技術の共同開発を進めている。MCパイオニアOLEDライティングは、発光層塗布型有機EL照明パネルについても、2013年秋にサンプル出荷を開始し、市場開拓を行なっていく。

発光層塗布型有機EL照明のサンプル。左から、パネル、モジュール、使用例

伊達 浩二