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パイオニア、有機EL照明パネルの生産会社を設立

 パイオニアは、有機EL照明パネルの開発および生産を行なう新会社「パイオニアOLEDライティングデバイス株式会社」を、1月25日に設立したと発表した。

 パイオニアの有機EL事業はこれまで、子会社の東北パイオニア株式会社の米沢事業所にて生産を行なっていた。2011年7月には三菱化学と共同で、世界初の「カラー調色・調光型有機ELモジュール」の量産を開始。2012年6月には、同じく三菱化学と共同で、発光層を塗布プロセスで成膜した有機EL素子の開発に成功し、量産技術の確立に向けた検証設備の設置を決定していた。

 新会社を設立する目的は、発光層を塗布プロセスで成膜、量産し、有機EL照明パネルの原価を大幅に抑えるため。同社では今回の新会社の設立によって、三菱化学と共同で照明用途に適した性能向上を目指し、有機EL照明事業を強化して、2014年の本格事業化に向けて着実に活動するとしている。

 パイオニアOLEDライティングデバイスの本社所在地は、神奈川県川崎市幸区のパイオニア本社内。工場所在地は、山形県米沢市の東北パイオニア米沢事業所内。資本金は2億円で、株主はパイオニア(100%)。従業員数は約30名。代表取締役社長は猪鼻治行(いのはな はるゆき)氏。

正藤 慶一