関西電力、大飯原発4号機を本日起動

~19日に臨界、21日に発電開始

 関西電力は、定期検査からの再稼働作業を行なっている大飯原発4号機(118万kW)について、18日に原子炉を起動すると発表した。19日に原子炉が臨界に達し、21日に発電を伴う調整運転を開始する。

 大飯原発は、5月に北海道電力泊原発3号機が定期検査入りして国内の商業原子力発電所すべてが停止した状態から、初めて再稼働される。再稼働されるのは3号機と4号機で、先行した3号機(118万kW)が7月9日にフル稼働を開始している。4号機も7月中旬以降の再稼働を目指していた。

 大飯原発4号機の再稼働によって、各電力会社管内の節電目標はさらに引き下げられる予定で、フル稼働後に新たな目標が決定される。9日の時点では、四国電力については5%、中部/北陸/中国の3電力会社については「数値目標を伴わない一般的な節電要請」に引き下げられる見込みとしている。関西電力については、地元と改めて協議の上、引き下げられる見込み。

大飯原発4号機の作業工程(7月17日現在)





(伊達 浩二)

2012年7月18日 00:00