フィリップス、ヒゲを剃る・整えるが1台できるシェーバーシリーズ

~往復式シェーバーとトリマーを組み合わせた新製品も
センソタッチ RQ1285CC

 フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、ヒゲのシェービングに加えてデザインもできる電気シェーバー「センソタッチ3D」など新製品8機種を、7月中旬に発売する。専用のヒゲトリマー、洗浄機がセットになった最高級モデル「RQ1285CC」の店頭予想価格は39,800円前後。


最高級シェーバー「センソタッチ3D」にヒゲトリミング用のアタッチメントが付属

最高級シェーバー「センソタッチ3D」に、ヒゲスタイラーという専用のアタッチメントが付属する(写真右)

 センソタッチ3Dは同社のシェーバーの最上位モデルに当たるシリーズで、基本的なシェービング機能は、従来モデル「RQ1280CC」と同じ。3つのシェービングヘッドが内・外に曲がることで、顔のカーブにフィットしやすい「独立可動3Dシステム」や、ヒゲを根本から引き上げて肌を傷めずに深剃りする「スーパーリフト&カット機能」、長いヒゲやくせヒゲまでキャッチし素早く剃り上げる「ウルトラトラックヘッド」などを備えている。

 新製品では、新たに「ヒゲスタイラー」という専用のヒゲトリマーが付いた点が特徴。シェービングヘッドをヒゲスタイラーに付け替えることで、ヒゲのトリミングができる。トリマーの長さは0.5mmで、1/2/3/4/5mm単位の長さ調節ができるコームも付いている。

 センソタッチ3D本体のサイズは58×70×164mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は177g。電源は充電式のリチウムイオン電池で、連続使用時間は約60分(約20日分)。充電時間は1時間。充電時の消費電力は5.4W。

シェービング機能としては従来モデルと同じ。3つのシェービングヘッドが顔のカーブにフィットしやすい「独立可動3Dシステム」や、長いヒゲやくせヒゲも剃る「ウルトラトラックヘッド」も備える新たに付属する「ヒゲスタイラー」シェービングヘッドと交換して取り付ける

 3Dシリーズのラインナップは、ヒゲスタイラーと3つの洗浄モードを搭載した洗浄充電器が付属する「RQ1285」、ヒゲスタイラーと1モードの洗浄充電器がセットの「RQ1265CC」、ヒゲスタイラーなしで1モードの洗浄充電器が付いた「RQ1251CC」、ヒゲスタイラーも洗浄充電器も省かれた「RQ1251」の4種類が用意される。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は準に39,800円前後、34,800円前後、29,800円前後、22,800円前後。

 下位モデルとして、独立可動3Dシステムやウルトラトラックヘッドが省かれた「センソタッチ2D」シリーズ2機種も同時に発売される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ヒゲスタイラーと洗浄充電器がセットになった「RQ1185CC」が19,800円前後、ヒゲスタイラーと洗浄充電器が省かれた「RQ1151」が12,800円前後。

センソタッチ3Dシリーズのラインナップ。本体の機能はほぼ同じだが、このうちヒゲスタイラーが付くのは、写真左の「RQ1265CC」のみ下位モデル「センソタッチ2D RQ1185CC」にも、ヒゲスタイラーが付属する
ヒゲスタイラーは単品でも販売される

 なおヒゲスタイラーは、単品でも同時に発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2,980円前後。「センソタッチ」以前の高級機種「アーキテック」シリーズにも取り付けられるという。


約7割の管理職が「ビジネスでヒゲは問題ない」。ヒゲは男の“メイク”

フィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマライフスタイル事業部 マーケティング 堤雅夫部長

 発表会に登壇したフィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマライフスタイル事業部 マーケティングの堤雅夫部長は、男性美容家電の市場について「シェーバー市場はフラット成長だが、ヘアカッター、ヒゲトリマーなどのグルーミング市場は急成長。ここ数年は毎年2ケタ成長を続けてており、極めて大きな伸びを記録している」と、好調であることをアピールした。

 堤部長はさらに、管理職に対して行なった同社のアンケートにて、約7割が「ビジネスシーンでヒゲは問題ない」との回答があったことを指摘。「中にはNGという会社もあるようだが、ヒゲに対する寛容度は高まっている。これまでのシェーバーはヒゲをツルツルに剃るものだったが、フィリップスでは“ヒゲをデザインするもの”としてもご提案したい」と、新製品をアピールした。

堤氏によると、シェーバー市場はフラット成長である一方、グルーミング市場は急成長しているという新製品は「ヒゲを剃る」から「ヒゲをデザインする」がコンセプト
同社が行なったアンケート。その結果によれば、ビジネスシーンでもヒゲは問題にならないという広告キャラクターには、引き続き俳優の成宮寛貴さんが起用される
男性美容研究家の藤村岳氏

 発表会では、男性美容研究家の藤村岳氏も登壇。藤村氏はヒゲを生やす意義について「例えば輪郭にヒゲを生やすことで小顔効果がある。また、口元に生やせば貫禄が出て、相手になめられにくい。顔が立体的になるので、平たい顔の日本人には武器になる。ヒゲは男性にとって女性のメイクと同じで、自分の弱点が隠せる。丸顔だから面長に見せたいなど、いろいろできる」と説明。その上で、新製品について「自分が似合うヒゲはなかなか分かりにくいが、どういうヒゲが合うのか毎日楽しみながら使っていただければ」と推薦した。


片方は往復式シェーバー、片方はヒゲトリマーの新製品「スタイルシェーバー」

往復式シェーバーとヒゲトリマーを組み合わせた新製品「スタイルシェーバー」

 さらに、往復式シェーバーとヒゲトリマーを1台に備えた新製品「スタイルシェーバー」も、8月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、コーム2個とポーチが付属する「QS6160」が9,980円前後、コームが1個でポーチが省かれた「QS6140」が7,980円前後。

 本体の片方の先端に往復式のシェービングヘッド、もう片方にトリミングヘッドを備えることで、“ヒゲの長さを整える”“ヒゲの形を作る”“ヒゲを剃る”が1本でできる点が特徴。シェービングヘッドは3枚刃。トリミングヘッドは向きを変えることで幅32mmと15mmの大小2種類が利用可能。コームは1mm~12mmの間で12段階で長さが整えられるトリミングコームと、鼻下などの細かな部分を整えるディテールコームの2種類が用意される(QS6140ではディテールコームは省かれている)。

 QS6160の本体サイズは53×46×185mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は225g。電源は充電式のリチウムイオン電池で、連続使用時間は約50分(約16日分)。充電時間は1時間。充電時の消費電力は5.4W。本体カラーは「シルバー×ブラック」。

スタイルシェーバーの全体写真。本体中央のダイヤルは、コームの長さを調節するためのもの往復式シェーバーの外刃部分。刃の枚数は3枚
トリマー部分。刃は2種類用意されている刃を回転することで、使用する刃が選べる

 シェーバーではこのほか、浴室向けのシェーバー「アクアタッチ AT911」、シンプルなシェービング機能の充電式「HQ915」、単三乾電池2個式の「HQ902」も同時に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は順に10,800円前後、3,980円前後、2,980円前後。この3製品には、ヒゲのトリミング機能は備えていない。

浴室で使うための“お風呂シェーバー”「アクアタッチ AT911」シンプルな機能のシェーバー「HQ915」。電源は充電池単三形2本の乾電池を電源とする「HQ902」

ムダ毛をカットするグルーマー、バリカンの新製品も

 フィリップスではさらに、体のムダ毛を整えるボディグルーマーの新製品「TT2039」と「BG2024」、頭髪をカットするヘアカッター(バリカン)の新製品「QC5390」と「QC5380」についても、8月下旬に発売する。価格はすべてオープンプライス。

 ボディグルーマーの店頭予想価格は、シェービングヘッドが柔軟に可働する「3Dピポッドヘッド」を採用した「TT2039」が7,980円前後。ヘッドが固定式の「BG2024」が3,980円前後。いずれも肌にやさしいシェービング刃と先端部分を採用しているという。

 ヘアカッターの店頭予想価格は、コームの長さが3~42mmまで41段階に調節できる「QC5390」が7,980円前後、コームの長さが3~21mmまで12段階に調節できる「QC5380」が6,980円前後。いずれも切れ味が鋭いチタニウム刃を採用している。またQC5390にはターボ機能も搭載している。

ボディグルーマーの新製品。右はシェービングヘッドが可動する「TT2039」、左がヘッドが固定式の「BG2024」バリカンの新製品。左はコームの長さが41段階で細かく調節できる「QC5390」、右は12段階の「QC5380」





(正藤 慶一)

2012年7月12日 16:25