ブカンセムズ、ふとんに潜んだダニを取るクリーナー「レイコップ」

~“ふとんは干す時代からレイコップする時代”

 ブカンセムズ日本支社は、ふとんに含まれるダニやハウスダストなどのアレル物質を回収するふとん専用ダニクリーナー「RAYCOP(レイコップ)」の新製品2機種を、2月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、エントリーモデル「SMART(ジニー) BG-200JP」が17,800円、パワフルモデル「MAGUNUS(マグナス) MG-100J」が29,800円。


ふとんを叩き、光で除菌、フィルターで集塵。アレル物質を93.1%回収

レイコップはふとん専用のクリーナー。なお写真は、既に日本で発売しているスタンダードモデル「レイコップ スマート BK-200JP」

 韓国のブカンセムズ社が製造・販売する、ふとん専用クリーナー「レイコップ」の新製品。レイコップは、「パワフルたたき」「光クリーン」「除菌吸引」という3つのステップを踏むことで、ふとんに含まれるダニなどのアレル物質のトータルケアが、1台で手軽にできるという。

 「パワフルたたき」では、吸引部の専用パッドが1分間に最大3,600回振動し、寝具の奥に潜むダニや、ダニの死骸・フンを、布地の表面まで叩き出す。続けて「光クリーン」では、UV-Cランプ(紫外線照射ランプ)を使用して、表面のダニなどを除菌する。

 最後の「除菌吸引」では、紫外線照射されたダニや死骸などを、真空吸入モーターで強力に吸引。内蔵の2層フィルター(カートリッジフィルター・HEPAフィルター)で、0.3nm(ナノメートル)の粒子を99.75%集塵する。

 同社ではこの「パワフルたたき」「光クリーン」「除菌吸引」の3つについて「光クリーンメカニズム」と称しており、ふとんに含まれるダニやハウスダストなどのアレル物質を、93.1%回収するとしている。

 レイコップは2006年に開発され、これまでに世界23カ国で累計100万台以上が販売されているという。日本でも、「SMART(スマート) BK-200JP」という製品が、2009年から販売されている。スマートは、光クリーンメカニズムの3つの機能を備えたスタンダードモデルとなる。

レイコップ スマートの本体背面。写真中央の溝の中に、UVランプが搭載されている。なお、本体を持ち上げている時には、ランプは点灯しない布団を叩く「パワフルたたき」部分
吸い取ったホコリをキャッチするフィルター。写真は、大きめのものをキャッチするカートリッジフィルター本体後方に備えられたHEPAフィルター。排気もキレイという

 レイコップ スマートの本体サイズは、356×323×165mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.3kg。定格消費電力は350W。UVランプの消費電力は8Wで、波長は253.7nm。振動数は1分間に3,000~3,600回。

スタンダードモデルに加えて、エントリー・パワフルモデルを追加

写真中央の「スマート」に加え、エントリーモデルの「ジニー」(左)と、パワフルモデルの「マグナス」(右)を発売する

 今回は新製品として、「GENIE(ジニー) BG-200JP」と、「MAGUNUS(マグナス) MG-100J」の2製品を、日本市場に投入する。いずれもスタンダードモデルと同様、「光クリーン」「除菌吸引」を備える。

 ジニーは、ラインナップでは最小・最軽量のエントリーモデル。定格消費電力は300Wと、出力はスマートより低いが、髪の毛やペットの毛も取れるパワーブラシを備えている。また、「パワフルたたき」は省かれている。

エントリーモデルの「ジニー」パワフルたたき機能はないが、髪の毛やペットの毛も捕えられるパワーブラシを備える

 マグナスは消費電力が450Wと、最も吸引力が高いパワフルモデル。また、スマートとジニーでは「パワフルたたき」機構が1つだけだったが、マグナスでは2つ搭載される。

 本体サイズは、ジニーが296×328×164mm(同)、マグナスが310×295×210(同)。重量はジニーが2kg、マグナスが2.6kg。UVランプの消費電力はいずれも6W。

パワフルモデルの「マグナス」マグナスの裏面。パワフルたたき機構が2つ付いている

 なお、レイコップスマートについては、既に販売中。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円。

 これら3製品の国内販売代理店はシネックスインフォテックが担当し、全国の大手家電量販店で流通される。

ジニーの本体カラーは、ホワイト、ピンク、イエローグリーンの3種類が用意されるマグナスのカラーはホワイトとブラックスマートについては、既に発売されている。カラーはホワイト、レッド、サーモンピンク


「ふとんは干す時代から、“レイコップする”時代へ変わります」

ブカンセムズ韓国本社の社長を務めるリ・ソンジン氏

 発表会には、ブカンセムズ韓国本社のリ・ソンジン社長が登壇。レイコップを作ったきっかけは、リ社長が医師をしていた頃、アトピーなどアレルギー疾患を持つ患者が急増し、多くの人が困っていることを知ったことだったという。

 「高価な医療機器ではなく、誰もが手軽に手に入れられる家電製品という形で、家族の健康を守るお母さんたちの“愛”を、医学的な視点で活かしたいという気持ちから、製品の開発をはじめた」

 リ社長によれば、さまざまなアレルギー誘発原因のうち、いちばん多いものは、人の角質を餌にするダニで、ベッドやソファのような場所に潜んでいるとのこと。そこで、「人生の多くを過ごすふとんの清潔を正しく保つ製品があれば、健康な生活に役立てられるのではないか」と、レイコップを開発したという。なお、レイコップを製作するうえでは、晴れた日に寝具類を干して叩き、日光に当てて除菌する「日干し」を参考にしたという。

 レイコップは現在、世界23カ国で発売されており、ユーザーから「アレルギー鼻炎で20年間安眠できなかったが、安眠できた」、「子供のアトピー症状が緩和された」などの声が寄せられているという。リ社長はスピーチの最後に「ふとんは干す時代から、“レイコップする”時代へ変わります」と、レイコップの普及に意気込みを見せた。

ブカンセムズの会社概要。1978年に誕生し、自動車部品や電子部品、ヘルスケア機器を製造するリ社長が医者だった頃の経験から、レイコップが誕生したという


“ふとんを干すよりも、手間は1/3、時間は1/10に省ける。効果は10倍”

ブカンセムズ日本支社の平石隆代表

 続いてブカンセムズ日本支社の平石隆代表が登壇し、レイコップを日本に展開する狙いを語った。平石代表はその理由の1つに「国民性」を挙げ、「日本は消臭、除菌、抗菌などを謳った製品が多く、家電製品にも反映されている。国民性としてキレイ好き」と説明した。

 平石代表はさらに、日本人の1/3がアレルギーを持っており、さらにその原因の80%がダニであることも指摘した。

 「ダニが一番居るのが、ベッドやふとん。ふとんは日干しがほとんどだが、これでどれだけダニが取れるかというと、全体の3.8%しか取れない。しかしレイコップを使うことで、ふとんの中のダニは90%以上取れる。さらに、ふとんを干すより手間は1/3、時間は1/10(レイコップの運転時間は約5分)なのに、その効果は10倍と、非常に優れている。“ふとん専用ダニクリーナー”という、新しい市場を作っていきたい。皆様の健康のお役に立ちたい」

日本人の1/3が、何かしらのアレルギーを持っているというふとんのケアに「日干し」をしている人は約86%に及ぶレイコップを使うことで、日干しと比べて、手間は1/3、時間は1/10、効果は10倍になるという

妊娠中の藤本美貴さんが登場。「軽いし、自分で進んでくれる」

 会場には、タレントの藤本美貴さんがゲストとして登場。レイコップ ジニーでふとんを掃除するデモを行なった藤本さんは、「軽いし、自分で進んでくれる」と、操作性を評価。そのうえで、「手間がかかるふとんの掃除が、すごく簡単にできる商品です。安心して寝られて、家族の時間が楽しめるので、ぜひ使ってみてください」とアピールした。

ゲストとして登場した、タレントの藤本美貴さん藤本さんは妊娠9カ月。生まれてくる子供のためにも、レイコップでふとんをキレイにしたいという
藤本さんは舞台上にて、レイコップの使用手順を解説。まずはまくらに掛ける続いて、敷き布団の枕の下部分へ掛け布団の半分を開け、敷き布団の上半分を掃除する
その後、掛け布団の裏側へ次に、敷き布団の下半分を掃除それが終わったら、掛け布団の下半分へ
最後に、掛け布団の表面部分を掃除するレイコップ掛けが終わったら、本体のカートリッジフィルターを取り外すカートリッジフィルターに溜まったチリやホコリを、ゴミ箱に捨てて終了だ。なお、カートリッジフィルターは水洗いできる





(正藤 慶一)

2012年2月9日 17:58