東芝など3社、南相馬市で20MWメガソーラー建設の調査を実施

 東芝、大成建設、双日の3社は、福島県南相馬市において、出力20MW(メガワット)の太陽光発電事業の実施可能性調査(FS)を、3月30日まで行なうと発表した。

 3社は、環境省が2011年11月に公募を開始した、東日本大震災の被災地における再生可能エネルギーの導入の加速を狙った「平成23年度再生可能エネルギー事業のための緊急検討委託業務」に応募しており、1月13日に受託先に選定された。今後は、事業用地の選定や適用法規などの調査、太陽光発電事業計画の策定に関するFSを実施する。

 建設予定地は福島県南相馬市内。出力は20MWの予定。年間推定発電電力量は、一般家庭約6,000世帯分に当たる21,000MWh/年。

 3社の分担については、大成建設は全体の取りまとめ、および太陽光発電施設の地盤、架台、基礎の調査と計画を行なう。双日はIPP(独立系発電)事業で蓄積したノウハウを活かし、事業スキームを検討する。東芝は太陽光発電システムの発電部分の設計、およびエンジニアリングに関する事前調査を行なう。

 3社は今回のFSに当たり、各社の事業経験や技術を活かし、他地域を含めた被災地の復興に貢献するよう努めるとしている。






(正藤 慶一)

2012年1月13日 13:57