東日本大震災で被害を受けた相馬共同火力1号機が発電再開

~2012年夏は、200万kWを東北/東京に送電予定

 相馬共同火力発電は、東日本大震災で被害を受けた新地発電所1号機が12月27日午後4時33分に発電を再開したと発表した。12月19日に発電を再開した2号機に続き、すべての発電機が年内に発電を再開した。来年夏までには、1号機/2号機ともフル出力の100万kWに達する予定。

 相馬共同火力発電は、東京電力と東北電力が共同出資して、福島県相馬市に設立された。1994年に、石炭を燃料とする新地発電所1号機(100万kW)が発電を開始している。1995年には、新地発電所2号機(100万kW)も増設され、東京電力と東北電力に100万kWずつ電力を供給していた。

 新地発電所は、東日本大震災の際に1号機は定期点検で停止中、運転中の2号機は自動停止した。その後の津波により、発電設備が甚大な被害を受け、1号機/2号機とも停止していた。

 相馬共同火力発電所が送電する2社のうち、発電所の被害が大きかった東北電力にとって、相馬共同火力が予定通り復旧したことは大きな意味を持っている。






(伊達 浩二)

2011年12月28日 00:00