東北電力、震災被害の仙台火力発電所4号機が試運転開始

~来年3月予定の営業運転再開も前倒しへ
仙台火力発電所

 東北電力は、東日本大震災で被害を受けて停止していた「仙台火力発電所4号機」が20日8時59分、試運転に伴う発電を再開したと発表した。

 東北電力の発電所のうち、太平洋岸に立地する火力発電所は、東日本大震災により大きな被害を受け、発電を停止している。仙台火力発電所4号機の試運転は、11日に試運転を開始した新仙台火力発電所1号機に続くもので、冬期の電力不足に対する供給力の強化となる。

 当初の計画では、試運転の開始時期は2012年1月上旬としていたが、昼夜二交替での作業や機器の据付方法の効率化、仮設電源の活用などにより、年内へ繰り上げた。2012年3月を予定している営業運転の開始も前倒しを目指している。

 仙台火力発電所は、宮城県宮城郡七ヶ浜町に立地する。現在は2010年7月に稼働した4号機のみが現役。4号機は天然ガスを燃料とし、出力は44.6万kW。

震災直後と復旧後の状況
株主向け資料に掲載された、10月末時点の復旧状況と再開予定





(伊達 浩二)

2011年12月21日 00:00