震災被害の相馬共同火力2号機が発電再開

~1号機も年内に発電開始

 相馬共同火力発電は、東日本大震災で被害を受けた新地発電所2号機が12月19日午後4時31分に発電を再開したと発表した。

 1号機についても、12月27日頃に発電を開始する予定。さらに、来年夏までには、1号機/2号機ともフル出力の100万kWに達する予定。

 現在の発電量および送電先については記載されていないが、東北電力および東京電力に給電されると推定される。現在、東北電力は電力が逼迫しており、16日と19日も東京電力から電力融通を受けた。

 相馬共同火力発電は、東京電力と東北電力が共同出資して、福島県相馬市に設立された。1994年に、石炭を燃料とする新地発電所1号機(100万kW)が発電を開始している。1995年には、新地発電所2号機(100万kW)も増設され、東京電力と東北電力に、100万kWずつ電力を供給していた。

 新地発電所は、東日本大震災の際に1号機は定期点検で停止中、運転中の2号機が自動停止した。その後の津波により、発電設備が甚大な被害を受け、1号機/2号機とも停止していた。






(伊達 浩二)

2011年12月19日 18:41