タイガー、土鍋釜の炊きあがりを追求した“同社初”の圧力式IH炊飯器
圧力IH炊飯ジャー 炊きたて JKP-A100 |
タイガー魔法瓶は、土鍋釜の炊きあがりを追求したIH式炊飯器「圧力IH炊飯ジャー 炊きたて JKP-A型」を、8月下旬に発売する。希望小売価格は、5.5合炊きの「JKP-A100」が84,000円、1升炊きの「JKP-A180」が87,150円。
同社の最高級炊飯器「波紋焼 土鍋釜 JKN-S型」に次ぐ、高級クラスのIH式炊飯器。今回は同社では初となる圧力炊飯方式を採用することで、同社がこだわり続ける「土鍋ごはん」のおいしさを追求した点が特徴となる。
■大小2つの圧力ボールを採用。全4工程の圧力調節で“土鍋ごはん”を作る
炊飯方式としては、大小2つの圧力ボールで、釜内部に2通りの圧力をかける「可変W圧力土鍋炊き」を新たに採用した。
「可変W圧力土鍋炊き」では、大小2つの圧力ボールを採用する | 可変W圧力土鍋炊きにおける、圧力と温度の関係 |
この炊飯方式には、全4工程が用意される。第1工程ではまず、沸騰時の釜内部の圧力を1.25気圧まで高め、その後、一気に1.05気圧まで下げることで、内釜内部に大きな沸騰を起こし、米全体に均一に熱を与える。
次の第2工程では、釜内部の圧力を1.05気圧とし、圧力をかけていない時よりもやや高めの101度でキープすることで、炊き崩れを抑えて米のα化(糊化)を促進する。
そして第3工程では、炊き上げに入った直後に、短時間だけ1.25気圧に上げる。これにより、炊き上げ温度を高くし、米全体の水分バランスを整えて、ふっくらとハリのあるごはんに仕上げるという。
最後の第4工程では、炊きあげの工程で再び釜内部を1.25気圧に加圧。おねばをごはん全体に行き渡らせたうえで、135℃の高温で加熱することで、土鍋ごはんのようなふっくらとした香り高いごはんに仕上げるという。
「可変W圧力土鍋炊き」には4段階の工程が用意される |
■内釜には熱を封じ込める「熱封土鍋コーティング」
内釜の外側には、熱を封じ込める「熱封土鍋コーティング」を採用した |
また、内釜には「熱封土鍋コーティング 7層遠赤特厚釜」を使用する。この釜の外側には「熱封中空ガラスビーズ」という素材が練り込まれていることで、釜の外へ逃げる熱を封じ込める効果があるという。また、釜には内側と外側に土鍋コーティングを採用。これらにより、土鍋釜が持つ「蓄熱性」と「釜全体からの泡立ち」が実現できるという。
炊飯メニューでは、通常の白米メニューのほか、白米メニューよりも電気代を抑えて炊飯する「エコ炊きメニュー」、時間をかけて美味しさを引き出す「極うまメニュー」、カレーやすし飯に合うよう、粘りを抑えて炊く「しゃっきりメニュー」を、備える。エコ炊きメニューでは、放出するスチームの量を、通常の白米メニューから約40%抑える効果もあるという。
このほか、無洗米や雑穀米、玄米の炊飯にも対応。香ばしい「おこげ」を付けるメニューも用意される。また、パンの発酵から焼き上げができる「パン焼きメニュー」や、ポトフや肉じゃがが作れる「調理メニュー」も備える。
5.5合炊きタイプの本体サイズは270×333×229mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.4kg。最大消費電力は1,210W、年間消費電力量は89.9kWh。本体カラーはブラック。
下位モデルの「JKP-B100」。可変W圧力土鍋炊きの一部の工程が省かれている |
下位モデルの「JKP-B型」も、8月下旬に発売する。希望小売価格は、5.5合炊きの「JKP-B100」が59,850円、1升炊きの「JKB-A180」が63,000円。JKB-A型と同様、可変W圧力土鍋炊きを採用するが、第3工程は省かれている。また、内釜の熱封中空ガラスビーズはコーティングされておらず、土鍋コーティングのみとなる。本体カラーはマルーンブラウン。
(正藤 慶一)
2011年8月29日 17:08