パナソニック、「アシストイオン」搭載の加湿空気清浄機

 パナソニックは、空気中に浮遊する菌を抑制するスピードを早める「アシストイオン」機能を搭載した「加湿空気清浄機 F-VXG80/F-VXG70」を、10月10日に発売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格はF-VXG80が65,000円前後、F-VXG70が55,000円前後。

F-VXG80F-VXG70 ホワイトF-VXG70 ブラック

 同社独自のイオン技術「ナノイー」を放出する空気清浄機。ナノイーイオンは、浮遊カビ菌・浮遊菌などに接触し、菌の働きを抑制するなどの効果がある。

 新製品では、ナノイーに加え、新たに「アシストイオン」を同時に発生し、菌の抑制スピードを向上させた点が特徴。アシストイオンとは、空気中の浮遊カビ菌や浮遊菌などの汚れを帯電させ、ナノイーが接触しやすい状況を作るもの。これにより、浮遊カビ菌では従来の約2倍、浮遊菌では約5倍、抑制スピードが向上したという。

アシストイオンは、空気中に浮遊する浮遊カビ菌や浮遊菌などの汚れを帯電させるナノイーが空気中の浮遊カビ菌や浮遊菌に接触しやすくなる浮遊カビ菌や浮遊菌の動きが抑制される

 また新たに、人やペットの動きを検知し、ハウスダストの舞い上がりを予測する「ひとセンサー」機能を搭載。ハウスダストが室内に拡散する前に素早く集塵を開始する「メガキャッチャー」機能と連動することで、ハウスダストの集じんスピードは、従来品比で約1.5倍になった。

子供の動きをセンサーで感知するイメージ床上付近のハウスダスト量の変化
ひとセンサーの効果
人だけでなく、ペットの動きも感知するとしている

 節電面では、消費電力を自動で制御する「エコナビ」機能も搭載。空気がきれいな場合に自動で運転を休止する「パトロール運転」と、空気が汚れやすい時間帯を学習して自動で運転を開始する「学習運転」を組み合わせることで、「風量自動」モードに比べて約50%の省エネになるという。

 加湿フィルターには、旭化成せんいと共同開発した「フュージョン素材」の新フィルターを採用。水吸上げ性が向上し、加湿フィルター機構の薄型化が可能となった。

 なお、F-VXG70本体の奥行きは24.5cmで、従来モデルの27.5cmよりも3cm薄型化した。本体前面には、空気の汚れを吸い込む「前面吸込み構造」を搭載しており、壁から約1cmの位置に設置できる。

F-VXG70本体の奥行きは24.5cmで、従来モデルの27.5cmよりも3cm薄型化した壁から約1cmの距離にすっきり設置できる

 F-VXG80の本体サイズは388×265×620mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約10.3kg。消費電力は最大71W。運転音は最大54dB。加湿能力は最大800mL/h。 空気清浄機能の適用畳数は36畳まで。加湿機能のみの場合は、プレハブ洋室で22畳まで、木造だと13.5畳まで。本体カラーはシルバー。

 F-VXG70の本体サイズは、388×245×620mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約9.5kg。消費電力は最大66W。運転音は最大53dB。加湿能力は最大700mL/h。空気清浄機能の適用畳数は~31畳。加湿機能のみの場合は、プレハブ洋室で19畳まで、木造だと12畳まで。本体カラーは、ホワイトとブラック。

 ほかに、アシストイオン機能を搭載していない、適用畳数が24畳までの「加湿空気清浄機 F-VXG50」、16畳までの「加湿空気清浄機 F-VXG35」も同時に発売する。市場想定価格はそれぞれ45,000円前後、33,000円前後。





(小林 樹)

2011年8月23日 17:36