ダイソン、学生を対象としたデザインアワードの作品募集を開始

「2011年 ジェームズ ダイソン アワード」ホームページ

 ダイソンが提携する教育慈善団体ジェームズ ダイソン財団は、学生を対象としたデザインアワード「2011年 ジェームズ ダイソン アワード(Jamese Dyson Award:JDA)」の作品募集を4月5日より開始した。テーマは「日常の問題を解決するアイデア」で、応募資格は大学、それに準じる教育機関で、工業デザイン、プロダクトデザイン、エンジニアリングを専攻した学生、または卒業4年以内の社会人。

 JDAは、想像力や独創性を称えることを目的に、日本を含む世界18カ国で同時開催するデザインアワード。募集期間は4月5日から8月2日まで。国際優秀賞には、受賞者、および学生を輩出した大学に対しそれぞれ10,000ポンド(約130万円)の賞金が授与される。そのほか、賞金2,000ポンド(約26万円)が授与される国際準優秀賞、1,000ポンド(約13万円)が授与される国内最優秀賞などが用意される。

 最終審査員は、ダイソンの創業者で会長の、ジェームズ ダイソン氏が務めるほか、審査員として参加各国で活躍中のデザイナー、エンジニアなどが参加する。また、ダイソンのデザインエンジニアも審査に参加するという。2011年の日本国内審査員はプロダクトデザイナーの山中俊治氏、雑誌「日経デザイン」編集長の下川一哉氏が務める。

 ジェームズ・ダイソン財団は、デザインやテクノロジー、エンジニアリングの教育、医学研究への慈善活動などを目的に2002年に設立された教育慈善団体。

 応募は「2011年 ジェームズ ダイソン アワード」のホームページにて、受け付ける。応募の際には、作品概要・開発動機・開発過程の説明、作品画像、スケッチ・設計図、作品の機能を表す動画・レンダリング、大学または準じる教育機関発行の在学証明などの書類が必要となる。

2010年 国際最優秀賞「LONGREACH」救命用浮き輪発射装置。最大150m先の海上まで飛ばすことのできる発射式の緊急救命浮き輪2010年 国際準優秀賞「SEA KETTLE」飲料水生成装置付き救命ボート。自然光を利用して海水を脱塩処理する機能を備えた緊急救命ボート2010年 国内最優秀賞「風車-Wind Force Mobility」環境負荷軽減モビリティ。海風のエネルギーを利用することで、比較的弱い動力で走ることのできる電気自動車




(阿部 夏子)

2011年4月12日 00:00