パナソニックのLED5万個による“天の川”が誕生――大阪


パナソニックのLED5万個によって“天の川”となった大阪の大川
 7月7日、大阪・天満橋にて、LED照明を川に放流するイベント「平成OSAKA天の川伝説2010」が開催。パナソニックのLEDによる青い“天の川”が、大阪の夜を彩った

 大阪地区の活性化、水環境の改善を目的に、地域を中心としたプロジェクト「平成OSAKA天の川伝説2010運営委員会」が主催するイベント。7月7日の七夕の夜、大阪の中心部を流れる大川の天満橋から淀屋橋近辺までの間に、LEDを光源とする光の玉「いのり星」5万個を放流し、“天の川”を作るという内容になる。昨年は社会実験として開催されており、本格的な実施は今年からとなる。

 パナソニックとパナソニック電工は本イベントに特別協賛しており、「いのり星」の光源となるLED、および電源となるリチウムコイン電池を提供している。

青く光っているのが「いのり星」。手のひらサイズのプラスチックに包まれた小さなLED照明
 いのり星は、プラスチック球の中に青色のLEDチップを内包したもので、一般参加者から1つ千円の参加金を募り放流される。放流したいのり星はすべて回収される。放流する5万個のうち2万個は、昨年からのリユース品となる。

 いのり星のほか、参加者による願いや祈りが記された「天の川短冊」も、笹舟に乗せて放流される。この短冊には葦が20%含まれており、この紙を使用することで、琵琶湖の葦の利用を促進し、葦が持つ水質浄化機能を健全化できるという。

底部には電極が付いているいのり星とともに放流される短冊。葦が20%含まれている

  いのり星の放流は、午後7時頃スタート。水面を青く照らしながら流れる“天の川”を、川べりで見入る人の姿が多く見られた。

いのり星放流前のイベント。まずは清めの水を川に入れるそして、「彦星」と「織姫」役がいのり星を投入その後、いのり星が大量に放流された

投入されるいのり星は5万個水に浮かぶいのり星

“天の川”によって彩られた大阪の街並み

船上からの“天の川”のようす。当日は水上バスも利用できる

平成OSAKA天の川伝説2010運営委員会 会長の土居年樹氏
 平成OSAKA天の川伝説2010運営委員会 会長の土居年樹氏は「“水都”大阪がもっともっと盛り上がるよう、これを長くずっと続けて行きたい」と、来年以降の開催に意欲を見せた。
開会前のセレモニーには、多くのゲストが招かれた。写真は平松邦夫大阪市長と、「ベイ&リバーサイドパーティOSAKA」のキャラクターのベリパ衆議院議員の辻元清美氏も登場。「(いのり星の)明かりは皆さんの心に明かりをともすものです。そして社会に、大阪に明かりをともす、そんなイベントになっていけば良いなと思います」
国土交通省 観光庁長官の溝畑宏氏は、中国人向けの訪日旅行ビザが緩和されたことを受け、中国の人民帽をかぶるパフォーマンス。「(大川の)川べりは、フランスのセーヌ川やライン川に負けないほどの魅力のある川です」と絶賛音楽グループ・スターダストレビューによるライブも開催された

いのり星が放流されるのは、大川の天満橋~淀屋橋近辺のみ。そのため、支流にいのり星が流れないようガードが設けられているいのり星はすべて回収される。イベント終盤では、網でいのり星をすくう姿が見られた

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(正藤 慶一)

2010年7月8日 03:35