オムロン、血圧や体重を一括管理する標準規格「Continua」準拠の健康機器

~2010年2月に日本、欧州、米国で発売

4月に公開された、オムロンヘルスケアのContinua対応の体組成計(試作品)
 オムロン ヘルスケアは、血圧計や体組成計などで計測したデータを、パソコンに無線で転送し、一括管理できる通信規格「Continua(コンティニュア)」に対応した健康機器を、2010年2月に日本と欧州、米国で同時に発売すると発表した。 今回発売する健康器具は、血圧計、体組成計、歩数計の3点。いずれもBluetoothを搭載しており、測定後のデータをパソコンに転送する機能を備える。このデータ通信の際に、Continua規格に準拠したフォーマットを使用しており、異なる機器、異なるメーカーの製品であっても、パソコン上で測定データを一元管理できる特徴がある。

 なお、歩数計は通信アダプタ経由でデータを送信する。また、歩数計については欧州では発売されない。

 同社では、Continuaに対応した製品を発売することによって、保健指導事業者や在宅医療用のサービス事業者にとっては、複数の機器が一括してまとめられるため、効率的にサービス事業を展開できるとしている。また、今後はこの3点以外にも対応機器を増やし、幅広いビジネスパートナーと協業していきたいとしている。

 Continua規格は、インテルが中心となって設立した業界団体「Continua Health Alliance(コンティニュア ヘルス アライアンス)」によって、2008年末に制定された。同団体には、インテルやオムロン ヘルスケアのほか、タニタやA&Dといった健康機器のメーカー、パナソニックやシャープなどの総合家電メーカーも参画している。


(正藤 慶一)

2009年7月8日 16:48