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約820世帯分の年間電力消費量を発電する世界最大の水上設置型メガソーラー
(2015/5/25 14:34)
京セラTCLソーラー合同会社は、兵庫県加西市にある逆池(さかさまいけ)において建設を進めていた「兵庫・加西市逆池水上メガソーラー発電所」が完成し、24日に竣工式を行なったことを発表した。水上設置型では世界最大で、今年6月より売電を開始する。売電先は関西電力。
兵庫・加西市逆池水上メガソーラー発電所には、255Wの京セラ製太陽電池モジュールを9,072枚設置しており、出力規模は約2.3MW。年間予想発電量は約2,680MWhを見込んでおり、これは一般家庭約820世帯分の年間電力消費量に相当する。
同社では今年3月末にも兵庫県加東市の高岡西水上メガソーラー発電所と、高岡東水上メガソーラー発電所の2カ所の稼働をスタートしている。そのうち、高岡西水上メーカーソーラー発電所は出力規模1.7MWで、水上設置型のメガソーラー発電所としては、当時、世界最大だったが、今回の兵庫・加西市逆池水上メガソーラー発電所が出力2.3MWでそれを上回る形となった。
京セラでは、水上設置型メガソーラーの利点として、水上設置により冷却効果が得られ、地上置き型・屋根置き型に比べ、高い発電量が得られる点、貯水池の蒸発量の軽減や藻類の異常発生を防げる点などを挙げる。なお、モジュールを設置するための水上架台は紫外線や腐食に強い高密度ポリエチレン製で、100%リサイクルが可能。