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ローム、當麻寺のLED照明設備にEnOcean電源スイッチを導入
(2014/2/7 16:24)
ロームは、次世代無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」技術を活かした、スイッチシステムが、奈良県 當麻寺(たいまでら)の照明設備に導入されたと発表した。日本の寺社に、EnOceanスイッチシステムが導入されたのは、これが初という。
EnOceanは、人の動作などをエネルギーに転換して動作するエネルギーハーベスティング技術を基にしたソリューション。ビル内のエネルギー消費を抑えることを目的としており、ヨーロッパでは40万棟以上の実績を持つ。
今回導入されたスイッチシステムは、EnOcean技術により、ボタンを押したエネルギーを電気に変換し、発生した電気で無線を飛ばして、離れた場所の照明器具を点灯させる。これにより、電源や配線、メンテナンスなどが不要となる。
當麻寺では、国宝や重要文化財を収蔵している伽藍三堂(本堂、金堂、講堂)のLED照明用スイッチとして1月中旬に設置された。建築物自体が、歴史的価値があるため、それを傷つけないという点が高く評価されたという。
なお、當麻寺のLED照明システムは、照明コンサルティング会社の灯工舎が手がけており、美術館用として実績を持つシーシーエスの「自然光LED」が採用されている。